パーフェクト種牡馬辞典


4月7、8日の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報


■『一口馬主好配合馬ピックアップ2016』で望田潤と栗山求がダブル推奨し、『望田潤のPOG好配合馬リスト2017』で望田潤が推奨したデクレアラー(牡3歳)が日曜福島7Rの未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がりました。コメントは以下のとおり。

★ジーワンサラブレッドクラブ
父ダイワメジャー
母アスドゥクール(ジャングルポケット)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104209/
牡 募集価格:3600万円
ソルヴェイグの全妹で、ソルジャーズソングやエールブリーズの甥。1400mあたりで手堅いスピードを発揮する牝系です。ダイワメジャー産駒で母系にトニービンとCaerleonを併せ持つ馬は、これまでソルヴェイグとコパノリチャードしか出走例がありません。全体としてもダイワメジャー産駒としてはかなり高得点がつけられる配合ですから、期待を裏切るようなことはないでしょう。ノーザンテーストが強い短距離向き体型で、また牡のぶん姉よりもパワー型に出る可能性も高そうです。急坂小回りや洋芝でパワーを発揮し1200〜1400m向き。成長力にも富むタイプ。(望田)

【6月20日追記】
ソルヴェイグ(フィリーズレビュー、函館スプリントS)の全弟。母アスドゥクールは現役時代にスプリント路線で準OPまで出世し、アイビスサマーダッシュ(G3)で7着という成績があります。その兄弟にソルジャーズソング(シルクロードS−2着、高松宮記念−3着)、エールブリーズ(京王杯スプリングC−3着)がいるように、豊かなスピードを伝える一族です。アスドゥクールは2代前にトニービンと Caerleon を併せ持っています。したがってソルヴェイグは、ダイワメジャーの代表産駒で高松宮記念(G1)など重賞を4勝したコパノリチャードときわめてよく似た配合構成です。重賞2勝は配合的な裏付けがあるのでフロックではなく、馬のデキさえまともなら全弟の本馬にその競走能力が再現される可能性が高いでしょう。(栗山)

◎デクレアラー(牡・母アスドゥクール)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104209/
ソルヴェイグとドロウアカードの全弟で、ソルジャーズソングやエールブリーズの甥。母系にトニービンとCaerleonが入るのはコパノリチャードと同じで、母父ジャングルポケットはHyperion4・6・6×6・6・7・7・7・8のダービー馬。短距離でも中距離でも、先行してガッチリ前受けできるダイワメジャー黄金配合だ。(望田)

■土曜中山9R野島崎特別 アッフィラート(ディープ・望田)
■土曜阪神11R阪神牝馬S2着 レッドアヴァンセ(ディープ・望田)
■日曜阪神9R忘れな草賞 オールフォーラヴ(ディープ・望田)
■日曜中山11R春雷S ペイシャフェリシタ(POG・望田)




3月10、11日の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報


■『2017〜18年種牡馬別好配合馬リスト ディープインパクト編』で望田潤が推奨したサトノシリウス(牡3歳)が土曜阪神5Rの未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がりました。コメントは以下のとおり。

◎サトノシリウス(牡・母パールシャドウ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015104476/
母パールシャドウはNorthern Dancer≒Icecapade4・5×4・5を持ち、2歳デビューで新馬−特別を連勝。母母ピュアティーはBusanda≒Striking≒Searching4・5×5。ディープインパクト×クロフネは出走18頭中15頭が勝ち馬で、ステファノスやシャイニングレイなど毎年クラシックロードを賑わせている。早期に後駆に肉がつきやすいPOG向きのディープ産駒。(望田)

■『2017〜18年種牡馬別好配合馬リスト ディープインパクト編』で望田潤が推奨したディープインラヴ(牡3歳)が日曜阪神4Rの未勝利戦(芝2200m)を勝ち上がりました。コメントは以下のとおり。

○ディープインラヴ(牡・母ラヴアンドバブルズ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015105292/
ディープブリランテやゼウスバローズの全弟で、兄2頭も当書籍で推奨した。ディープインパクト×ラヴアンドバブルズは牡のほうが走っているし、Burghclereのスタミナを活かした配合は牡のほうが成功するという傾向もある。4/30生まれなので順位は低めになったが、ディープブリランテも5月生まれだった。(望田)

■日曜中京12R賢島特別 レッドオルガ(ディープ・望田)
■日曜中京11R金鯱賞3着 サトノダイヤモンド(ディープ・望田&栗山)




競馬道OnLineプレミアム予想 3月10、11日分


昨年3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2017−2018』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、「栗山求、望田潤 今週のBLOOD穴ライズ!」という予想コーナーを設置し、1日3レースの予想をご提供いたします。3月10、11日分は望田潤の担当。よろしければご覧くださいませ。
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/premiumservice/index_lp2.html




ジャパンCはシュヴァルグラン


ラスト100mでシュヴァルグラン(5番人気)が先頭に立ったとき、ハルーワスウィートの血の怖ろしさに一瞬、背中の毛が逆立つような感覚を覚えました。母として3頭目のG1馬を出したことになります。



・ヴィルシーナ(父ディープインパクト/ヴィクトリアマイル2回)
・ヴィブロス(父ディープインパクト/秋華賞、ドバイターフ)
・シュヴァルグラン(父ハーツクライ/ジャパンC)

近年の日本の繁殖牝馬でG1馬を3頭産んだのはダンシングキイ(ダンスパートナー、ダンスインザダーク、ダンスインザムードの母)のみ。戦前にさかのぼればフリッパンシー(セントライト、トサミドリ、クリヒカリ、タイホウの母)という偉大な繁殖牝馬がいますが、当時と現在とでは生産頭数も競走体系も違うので単純に比較はできません。ハルーワスウィートは現役時代に5勝し、準OPまで出世しています。その母ハルーワソングを輸入した際に腹に入っていた持ち込み馬です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2001103409/



先週月曜日、苫小牧で胆振軽種馬農協青年部の研修会が開かれ、社台コーポレーションの細田直裕さん、血統評論家の望田潤さん、わたしの3人が講師役に招かれ、配合や海外競馬を中心に講演をしてきました。そこでもハルーワスウィートの配合を取り上げました。取り上げざるをえないほどこの配合パターンは目立っています。

配合のポイントは「Machiavellian を介した Halo クロス」です。

Machiavellian は現役時代に3戦全勝で仏2歳チャンピオンとなり、3歳時の英2000ギニー(G1・芝8f)はラチ沿いに押し込まれる不利がありながら2着となりました。「Mr.Prospector×Halo」というスピードに秀でた組み合わせです。母 Coup de Folie はオマール賞(仏G3・芝1600m)の勝ち馬で、希代の名血 Almahmoud を3×3というクロスの形で持っています。Machiavellian のほかに Exit to Nowhere(ジャックルマロワ賞−仏G1、イスパーン賞−仏G1)、Coup de Genie(モルニ賞−仏G1、サラマンドル賞−仏G1)、ハイドロカリド(アスタルテ賞−仏G2)、Ocean of Wisdom(ラロシェット賞−仏G3)といった優駿を送り出しました。
http://www.pedigreequery.com/machiavellian



秋華賞(G1)を勝ったディアドラ(父ハービンジャー)は、母ライツェントがハルーワスウィートとよく似た配合構成です。さらに、ライツェントの母ソニンクはハルーワスウィートと同じく Machiavellian×Nureyev という組み合わせです。ディアドラの半兄には橘S(OP)を勝ち、兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)3着のオデュッセウス(父ファルブラヴ)がいます。



阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を勝ったローブティサージュの母プチノワールもこのパターンです。2本の Halo を、Machiavellian と Glorious Song を介して入れている点も一緒で、さらに4分の3同血の Nureyev と Sadler's Wells を持っています。



ジューヌエコール(父クロフネ/デイリー杯2歳S、函館スプリントS)の母ルミナスポイントは、前出のライツェントの4分の3姉で、ほかにルミナスウイング(父クロフネ/準OP)、ルミナスパレード(父シンボリクリスエス/準OP)を産んでいます。



サトノダイヤモンド(有馬記念、菊花賞など重賞5勝)の母マルペンサは、Machiavellian に配合構成が近い Orpen を持ち、なおかつ Haloクロスを持っているので、ハルーワスウィートと配合の骨格が似ています。



ファンディーナ(フラワーC)の母ドリームオブジェニーは、Machiavellian の全妹 Coup de Genie の牝系に属し、Nureyev を持っています。Halo クロスはないものの、ソニンクに似た配合構成なので、これもおもしろいですね。



ハルーワスウィートの配合パターンは、もともと繁殖牝馬よりも先に、ヴィクトワールピサ(皐月賞、有馬記念)やロジユニヴァース(日本ダービー)といった牡馬が競馬場で結果を出しました。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102923/



Machiavellian の血は、ワールドワイドな観点から見ても、年々存在感を増しているように感じます。父系は Street Cry を通じて伸ばし、同馬は Zenyatta と Winx という米豪それぞれの歴史的女傑を誕生させました。
http://www.pedigreequery.com/winx



Street Cry の全姉 Helsinki は名種牡馬 Shamardal の母となり、同馬はヨーロッパを中心に Lope de Vega(仏ダービー、仏2000ギニー)をはじめ多くのG1ホースを誕生させました。ちなみに Lope de Vega は Machiavellian 3×3です。



アイルランドでは母の父に Machiavellian を持つ Dark Angel という若手種牡馬が大成功し、2017年の英愛サイアーランキングで Galileo に次いで2位となっています。
http://www.pedigreequery.com/dark+angel9



このように現代の血統シーンのなかで Machiavellian の影響力の拡がりは止まるところを知りません。Machiavellian と Halo の相性の良さを考えると、今後わが国で前出の血統パターンからさらに多くの大物を誕生させるのではないかと思われます。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104759/





9月9、10日の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報


■『一口馬主好配合馬ピックアップ2013』で栗山求が取り上げたグランシルク(牡5歳)が日曜中山11Rの京成杯AH(G3・芝1600m)を勝ちました。コメントは以下のとおり。

★シルクホースクラブ
父ステイゴールド
母ルシルク(Dynaformer)
牡 募集価格:4000万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104915/
母ルシルクはブレイクランアウト(共同通信杯)やエネアド(東京スポーツ杯2歳S−5着)の半姉。本馬の半兄クロムレックはブレイクランアウトの4分の3同血で、端午S(OP)3着とダート向きに出たのは、母の父 Dynaformer の硬さと重さによるものです。Dynaformer の母の父は His Majesty。父ステイゴールドの代表産駒であるフェノーメノとナカヤマフェスタはいずれも His Majesty を持っています。底力あふれるパワー型の血統はステイゴールドと合います。2代母キューが素軽いアメリカ血統で構成されているので鈍重すぎるということはなく、母方に Deputy Minister を持つステイゴールド産駒は現時点で連対率30%(80戦24連対)と優れた成績を挙げています。この配合のステイゴールドの牡馬が4000万円なら高過ぎるとは感じません。(栗山)

■『望田潤のPOG好配合馬リスト2017』で望田潤が推奨したジャンダルム(牡2歳)が土曜阪神5Rの新馬戦(芝1600m)を勝ち上がりました。コメントは以下のとおり。

◎ジャンダルム(牡・父Kitten's Joy・母ビリーヴ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015110013/
ファリダットの半弟。母母グレートクリスティーヌは強力な父母相似配合のDanzig産駒で、そこにサンデーサイレンスをアウトブリードして短距離女王が生まれた。本馬はKitten's Joyとグレートクリスティーヌとの間で密なクロスが派生し、これまでのビリーヴの仔では最も配合が良いと思う。短距離で3勝していざNHKマイルへ。(望田)

■『望田潤のPOG好配合馬リスト2016』で望田潤が推奨したトゥザクラウン(牡3歳)が土曜阪神6Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。コメントは以下のとおり。

◎トゥザクラウン(牡、母トゥザグローリー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014106036/
トゥザワールド、トゥザグローリー、トーセンビクトリー、トゥザレジェンドの全弟。母トゥザヴィクトリーはエリザベス女王杯勝ち。母母フェアリードールはHyperion4・4×4・5・5・7・7・7でForliとTudor Minstrelが入るので、このNureyev4×3は母方の「HyperionとLady Juror」的な粘着力と機動力を増幅するクロスといえる。男馬のほうが成功しやすい配合だと書いてきたので、今年は◎評価。(望田)

■土曜阪神11RエニフS ウインムート(一口&POG・望田)
■日曜中山9R木更津特別 パルティトゥーラ(一口・望田)
■日曜中山11R京成杯AH2着 ガリバルディ(ディープ・望田)




英ダービーは Wings of Eagles


第238回英ダービー(G1・芝12f6yds)は6月3日、エプソム競馬場で行われ、後方追走から大外に持ち出して伸びた Wings of Eagles(16番人気)がゴール直前で Cliffs of Moher(2番人気)を3/4馬身交わして優勝しました。勝ちタイムは2分33秒02(good)。

単勝オッズ41倍、18頭立ての16番人気という人気薄で、6頭出走したオブライエン軍団(息子ジョセフの管理馬は含めず)のなかで下から2番目という評価でした。騎乗したパドレイグ・ベギー騎手はアイルランドで騎乗する31歳。国際的な知名度はほとんどありません。4月8日、愛レパーズタウン競馬場で行われた1000ギニートライアルS(G3)を Hydrangea で制し、初めてグループレースを勝ったばかり。同馬は先週行われた愛1000ギニー(G1)で3着と健闘しています。

英ダービーを勝った Wings of Eagles はフランス産。ここまでの戦績は5戦1勝で、昨年8月、2戦目にアイルランドのキラーニー競馬場で挙げた勝利が唯一の勝ち星でした。重賞初挑戦となった4戦目のクリテリウムドサンクルー(仏G1)は13頭立ての9着と大敗。今季初戦、5月11日に行われたチェスターヴァーズ(英G3)で Venice Beach の2着となってここに臨みました。戦績的には単勝41倍の評価がふさわしく、ここで勝つとは驚きです。
http://www.pedigreequery.com/wings+of+eagles3



父 Pour Moi は2011年の英ダービー馬。ゴール前、今回の Wings of Eagles と同じく後方追走から大外強襲で勝利をものにしました。着差はわずかアタマ差だったにもかかわらず、バルザローナ騎手がゴール前で立ち上がって派手なガッツポーズをし、ヒヤッとしたのを覚えています。Wings of Eagles は親子で英ダービー馬となりました。Pour Moi の父 Montjeu は仏ダービー(G1)と愛ダービー(G1)の勝ち馬なので、国にこだわらなければ3代連続ダービー馬となります。Pour Moi は初年度産駒がまだ4歳にもかかわらず、今シーズンから障害用種牡馬に転向しています。

母 Ysoldina はグロット賞(仏G3・芝1600m)の勝ち馬。仏1000ギニー(G1)は3着でした。その兄弟には Belle et Celebre(仏G1サンタラリ賞)、本邦輸入繁殖牝馬ウォートルベリー(仏G2ジャンロマネ賞など重賞3勝/ユニコーンS優勝馬ストローハットの母)、Valentino(仏重賞3勝)、Appel Au Maitre(独重賞勝ち馬)などがいます。

母の父 Kendor はトニービンと同じく Kalamoun の父系に属し、現役時代に仏2歳チャンピオンとなり、仏2000ギニー(G1)も制しています。日本向きの軽さがあり、母の父としては優秀です。日本ではイチオクノホシ(阪神牝馬S−2着、クイーンC−2着)の母の父となっています。

今回は無欲の追い込みがハマった印象なので、真価が問われるのは次走でしょう。

注目の Frankel 産駒は、Cracksman(1番人気)が3着、Eminent(3番人気)が4着と、勝てはしませんでしたが健闘しました。




日本ダービーはレイデオロ


内△レイデオロ(2番人気)、外○スワーヴリチャード(3番人気)の200m以上に及ぶ叩き合いは、4分の3馬身差で前者に軍配が上がりました。
https://youtu.be/zH7REPh48CY?t=1m33s

見てのとおりルメール騎手の好騎乗が勝利の決め手です。序盤は後方を追走していましたが、スローペースと判断して向正面で一気にマクって2番手まで上昇。「12秒8−13秒3」とレースのなかで最もペースが緩んだ地点でした。動くタイミングはベストだったと思います。レース後、検量室から本馬場への向かう地下道で、レイデオロを管理する藤沢和雄調教師は歓喜するルメール騎手に抱きつかれ、最高の笑顔でこう言いました。「オリビエ(ペリエ騎手)のほうが上手いと思っていたけどあなたの方が上だね」。報道陣からドッと笑いが起こりました。

ルメール騎手が上手かったといっても、それに応える馬の力があってこそ。サラブレッドの能力は走力の最大値で評価されがちですが、競馬はセパレートコースのタイムトライアルではありません。さまざまなレースパターンへの対応力も競走馬の強さの重要な要素です。道中で動けない馬、動いてしまうと味がない馬、そんなタイプは少なくありません。レイデオロはルメール騎手の指示どおり馬群の外を上昇し、逃げ馬の直後で折り合いました。この自在性は見事です。

中山コースでの鮮やかなマクリ勝ち、サンデーサイレンスを持たない血統構成、そして回転の速いピッチ走法から、トップクラスに伍して戦った場合、東京の長い直線では伸び負けするのではないか、というのがレース前の見立てでした。勝たれてしまった以上、間違っていたわけですが、スローペースがハマった部分も少なからずあったのではないかと思います。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014106201/



Kingmambo 系は、抜群の筋力を伝えて芝・ダート双方で活躍馬を送り出しており、芝向きの産駒は、しなやかに切れるサンデー系とはまた別の、フィジカル面の強さをベースとした脚の速さを持ち合わせています。じわじわと加速してラストが切れるサンデー系に対し、Kingmambo 系はわずかな時間でトップスピードに乗れる爆発力があります。

2010年の日本ダービーは今回と同じく超スローペースでした。道中を三分割したラップを比較してみます。勝ちタイムはいずれも2分26秒9です。

2010年 48秒8−52秒3−45秒8
2017年 49秒9−50秒5−46秒5

2010年は中盤が大幅に緩んだためラストが異常に速くなり、今年は序盤、中盤と平均して遅い流れ。このあたりは若干違うものの、上がりが極限の脚力勝負となったのは同じです。2010年の1着馬エイシンフラッシュ、2着馬ローズキングダムはいずれも Kingmambo 系でした。今年のレイデオロと同じです。これは単なる偶然ではないような気がします。

Kingmambo 系はスピードの持続力にも秀でているので、好走するにはハイペースとなるか超スローペースとなって短い区間で爆発力を活かすか、このどちらかだったと思いますが、今回は後者の展開となり、うまく持ち味を発揮することができました。キングカメハメハ産駒のダービー馬は2015年のドゥラメンテ以来2年ぶり2頭目です。

レイデオロはサンデーサイレンスこそ持っていないものの、ディープインパクトと同じウインドインハーヘアの牝系に属しています。今年の3歳世代では、ほかにアドマイヤミヤビ(クイーンC)、プラチナヴォイス(スプリングS−3着)、ブルークランズ(カーネーションC−2着)といった活躍馬が出ています。ウインドインハーヘアの娘たちのなかで最も勢いが著しいのはレディブロンド分枝。レイデオロの2代母です。

レディブロンドは脚つきの良くない馬で、5歳6月にデビューを果たすという異例の競走馬でした。レイデオロと同じ藤沢和雄調教師が管理し、デビューから5連勝を飾ってスプリンターズS(G1)に挑み、残念ながら4着。これが引退レースとなりました。繁殖成績は優秀で、子と孫の代で競走年齢に達した5頭はすべて勝ち上がり、そのなかにはレイデオロのほかにゴルトブリッツ(帝王賞)が含まれています。

母ラドラーダは現役時代に4勝を挙げ、阪神牝馬S(G2)で6着という成績があります。母の父シンボリクリスエスは頑健な四肢を伝えるので、これがレディブロンドの弱点を補っています。理想的な配合といえるでしょう。シンボリクリスエスはブルードメアサイアーとして頭角を現しており、現3歳世代に限っても、レイデオロのほかにアドミラブル、ミスパンテール、マイネルバールマン、ローズプリンスダムなど活躍が目立っています。

レイデオロは昨年の『競馬王のPOG本』の「栗山ノート」で推奨した馬で、赤本の版元である光文社POGで指名した馬でもありました。同POGでダービー馬を指名したのはディープスカイ以来9年ぶりです。

2着○スワーヴリチャード(3番人気)は、位置取りは申し分なく、残り200mでは突き抜けるかと思ったのですが、あとひと押しが利きませんでした。馬主はNICKS。その代表である諏訪守さんは友人で、この1年間に何度か会食し、スワーヴリチャードへの熱い思いを繰り返し聞いていました。

諏訪さんはわたしよりも年下ですがほぼ同年代。馬見の能力、情熱、志の高さ、人格、すべてにおいて尊敬に値するホースマンです。これと見込んだ馬に信念をもって資金をつぎ込み、一本釣りするスタイル。サトノダイヤモンドのアンダービッターでもあります。若いころから熱狂的な競馬ファンで、クラブ法人で数々の当たりを引き、それに飽き足らず馬主になろうと決意し、その資金作りのために事業を始め、それを軌道に乗せて馬主資格を取得。いまや高馬を買えるまでになりました。とても真似できません。

ダービーは諏訪さんを応援する方々と一緒に観戦しました。馬主席エリアで立ち見です。最後の直線、スワーヴリチャードが外から伸びてきたとき、諏訪さんは「リチャード! リチャード!」と大声を張り上げました。拳で膝を叩き、身体を折り曲げ、力の限り叫び続けました。結果は2着。その瞬間、両拳で頭を抱えこみ、動きが止まりました。ひと呼吸置いて後ろを振り返り、我々の顔を見ながら「みんなゴメン」。

一生をかけた夢が破れる瞬間は残酷なものです。そんな状況でもなお我々の気持ちを考えるのが諏訪さんのお人柄です。だからこそ大勢のファンが付いているのでしょう。2着とはいえ、持ち前のバイタリティと才覚でここまできたのは偉大というほかありません。ダービーは毎年やってきます。きっといつか頂点に立てるはずです。

スワーヴリチャードは、その全姉エマノンともども「栗山ノート」のハーツクライの項で世代ナンバーワンに評価しました。赤本の「オススメ10頭」にも入れました。エマノンはPOG期間内に1勝しか挙げられませんでしたが、この配合が走らないはずがないと考え、スワーヴリチャードも同じく1位に評価しました。この先、いくつかタイトルを獲って種牡馬入りすればおもしろいと思います。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014106083/



3着アドミラブル(1番人気)は、結果論ですが向正面で動かなかったことが敗因です。動けなかったのかもしれません。いずれにしても前に行った馬しか勝負にならない超スローペースですから、後方待機で外を回らされる競馬では苦しかったですね。後方から伸びてきたのはこの馬だけ。負けはしましたが強い競馬だったと思います。菊花賞(G1)でリベンジを果たしてほしいところです。

馬券はマルチ設定だったので△○◎で3連単1万1870円的中です。

最終レースが終わったあとは新宿に移動し、望田潤さんをはじめ元同僚が集まって総勢6人で飲み会。美味しい料理をつつきながらさまざまな話題で盛り上がりました。仕事に追われる日々なのでこうしたひとときは最高に楽しいですね。




5月20、21日の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報


■『一口馬主好配合馬ピックアップ2015』と『望田潤のPOG好配合馬リスト2016』で望田潤がダブル推奨したクインアマランサス(牝3歳)が土曜京都1Rの未勝利戦(ダート1800m)を勝ち上がりました。コメントは以下のとおり。

★シルクホースクラブ
父キングカメハメハ
母ヒカルアマランサス(アグネスタキオン)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014106074/
牝 募集価格:3000万円
母は京都牝馬Sに勝ちヴィクトリアマイル2着。母母スターミーはカレンミロティックの母でもあり、A.P.Indy×Caerleonのナスキロ柔さを伝える名繁殖牝馬。母系にCaerleonを引くキンカメ産駒は51頭出走し24頭が勝ち上がり、本馬のように母がNorthern Dancerクロスを持たない場合は33頭出走し17頭が勝ち上がり、レイカーラやトーセンアドミラルやクラシカルノヴァといったオープン級も出ています。ラストタイクーン≒Caerleonのニアリークロスを中心に全体にナスキロ的な斬れでまとめていて、芝外回りをストライドで走る方向にまとめているのが好感。母を少し長手にしたイメージで、東京や外回りの1800mで斬れるタイプでしょう。オープン級。(望田)

○クインアマランサス(牝、母ヒカルアマランサス)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014106074/
カレンミロティックの姪で、母ヒカルアマランサスは京都牝馬Sに勝ちヴィクトリアマイル2着。キングカメハメハにA.P.Indy、Caerleonとナスキロ血脈を重ね、いかにも母譲りのストライドで外回りで斬れそうな配合といえる。母父アグネスタキオンだけは非Northern Dancerなのもセオリーどおり。(望田)

■土曜新潟7R500万下 ダブルコーク(POG・望田)
■日曜新潟8R500万下 スティルウォーター(一口・栗山)
■日曜東京9R調布特別 ゼウスバローズ(ディープ・望田&栗山)




皐月賞はアルアイン


雨に祟られた前週の競馬を見て、皐月賞(G1)は荒れた馬場で行われるかもしれないと考えていたのですが、土曜日の3歳未勝利戦(芝2000m)の勝ちタイムは2分00秒4。意外なほど時計が速いのでびっくりしました。最近は開幕週が外伸びで開催が進むにつれて内伸びになったり、路盤が踏み固められる影響なのかだんだん時計が速くなることも珍しくありません。

本番の3レース前に行われた鹿野山特別(1000万下・芝2000m)が1分58秒7。例年2分ジャストぐらいの決着となるレースだけに、この時点で高速馬場であることは疑いようがありませんでした。

そして本番の皐月賞。先頭アダムバローズ(11番人気)は前半1000mを59秒0で通過。レース史上4番目のハイペースです。それよりもさらに速いペースだった13年(58秒0)、16年(58秒4)、94年(58秒8)はいずれも前傾ラップでしたが、今年は後半1000m58秒8。前半よりもさらに速いラップを刻みました。高速馬場の影響でしょう。ただ、コンディションの問題を抜きに、スピードの持続力が問われる厳しい流れだったのは確かだと思います。

好位追走から抜け出したアルアイン(9番人気)は1分57秒8のレ−スレコード。15年の中山金杯(G3)でラブリーデイが記録したコースレコードとタイ記録です。
https://youtu.be/jtGre--FVEE?t=1m43s

通算成績は5戦4勝。6着と敗れた1月のシンザン記念(G3)は直線で挟まれ、落馬寸前の不利を被りました。それを考えると全勝に近い戦績といえるでしょう。前走の毎日杯(G3)は芝1800mの勝ちタイムが1分46秒5と、レース史上3番目の好タイムでした。時計勝負に対する裏付けがあったことも大きかったと思います。

今回の1着から5着までを父馬とともに記すと以下のようになります。

1着 アルアイン(父ディープインパクト)
2着 ペルシアンナイト(父ハービンジャー)
3着 ダンビュライト(父ルーラーシップ)
4着 クリンチャー(父ディープスカイ)
5着 レイデオロ(父キングカメハメハ)

緩みのないハイペースで展開したので、スピ−ドの持続力に秀でた血統が上位に来ました。リーディングサイアーを争う1着と5着の父はともかく、2〜4着のハービンジャー、ルーラーシップ、ディープスカイは、速い脚が要求されるレースでは持ち味を発揮しづらいタイプです。

昨年5月3日、グリーンチャンネルで放送された「JRA-VAN Presents ザ・POGドラフト会議2016−2017」で、アルアインは須田鷹雄さんが指名されました(優勝は須田さんでほぼ確定的です)。わたしも出演し、席が隣同士でした。収録の合間に須田さんから「アルアインは配合的にどうですか?」と訊かれたので、「わたしの見立てではあまり評価できないですね」と答えました。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014106046/



母ドバイマジェスティはBCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7f)の覇者で、米チャンピオン牝馬スプリンターに選出されました。ソウルスターリングの母スタセリタもそうですが、このクラスの繁殖牝馬がノーザンファームや社台ファームに珍しくないのは、購買した当時、日本が円高だったことも大きな理由です。また、リーマンショックから完全に立ち直っていないアメリカやヨーロッパの生産界は景気が冷え込んでおり、現在よりも相場が安かったという事情もあります。社台グループはこのチャンスを逃さず、積極的に海外へ出ていって良質の繁殖牝馬を購買しました。サトノダイヤモンドの母マルペンサなどもそうして手に入れた1頭です。

アルアインの母の父 Essence of Dubai はスーパーダービー(米G2)、ノーフォークS(米G2)、UAEダービー(首G2)などを制し、種牡馬としてはアメリカと南米ベネズエラで供用されました。その父 Pulpit(米リーディングサイアー Tapit の父)、母 Epitome(米2歳牝馬チャンピオン)という良血ですが、あまり成功したとはいえません。ドバイマジェスティが唯一の大物といっていいでしょう。2代母の父 Great Above は米年度代表馬 Holy Bull の父で Dr.Fager の相似な血。3代母 His Majesty は Ribot 系の米リーディングサイアーで Graustark の全弟。

母ドバイマジェスティは異系色の強い血で Northern Dancer が薄く(7代前に1本だけ)、対ディープインパクトでは成功例の乏しかった A.P.Indy 系。息子のアルアインはサンデーサラブレッドクラブで1億円の募集価格ですから、幼少期から馬のデキは抜群であったことは想像がつきます。ただ、配合は個人的に評価しづらいと感じるものでした。ダート向きに出る可能性があり、切れる脚もないのでは――と。ドバイマジェスティのような配合構成の繁殖牝馬からクラシックホースを作ってしまうディープインパクトの能力にはあたらめて驚かされます。

先に説明したとおり、今回の皐月賞はハイペースで展開したので、スピ−ドの持続力に秀でた血統が上位に並んでいます。アルアインもそうした適性を受け継いでいるでしょう。母が非主流のアメリカ血統で構成され、500kgを超える大柄な馬体、先行抜け出しを得意とするところは、リアルインパクトを彷彿させます。同馬も、ディープインパクトの成功する配合パターンとは無縁でありながら、大きなタイトルを取った馬でした。昨年の皐月賞馬ディーマジェスティも同様です。持続力勝負に強いディープインパクト産駒は、一般的な配合上の公式には当てはまらないものが目立ちます。

今回の皐月賞は、スピ−ドの持続力に秀でたタイプが上位を占めたので、もしダービーが違った流れになると、今回の結果が役立たなくなる可能性があります。速いタイムで決着した年の皐月賞馬はダービーで疑ったほうがよい、とはよく言われるところですが、これは要するに、ハイペースの皐月賞と通常のダービーでは求められる能力が別物であることを示しています。ざっくり単純化して言えば、前者はスピードの持続力、後者はラストの決め手です。1分57〜58秒台で決着した皐月賞は過去5回あり、そのなかで皐月賞とダービーを連勝した馬は15年のドゥラメンテただ1頭。アルアインはこの壁に挑みます。

◎ファンディーナ(1番人気)は7着。一言でいえば牡馬の壁は厚かったということでしょう。緩めの流れしか経験していないところに、過酷なハイペースと一気の相手強化が重なった結果です。それでも直線で見せ場を作り、弥生賞とスプリングSの勝ち馬には先着しているわけですから、次走に期待したいですね。一般的なディープインパクトの成功パターンに当てはまる馬ですから末脚が活きる流れのほうが向いていると思います。




フラワーCはファンディーナ


毎年正月から春までは仕事に追いまくられてまったく身動きが取れないので、日曜日のスプリングS(G2)は自宅観戦となりました。しかし、月曜日のフラワーC(G3)は何としてでも生で観戦したかったので中山競馬場へ行きました。目当てはもちろんファンディーナです。

パドックに姿を現した13頭を眺めて感じたのは、ファンディーナは反則に近い――ということです。3歳牝馬とは思えぬ508kgの巨体。1頭だけ図抜けた馬体をしています。しかも、全身を被う筋肉の働きによって鈍重さは微塵も見られず、大きな馬体を持て余すことなく軽快さすら感じられるのには驚きました。身長2m、体重120kgのアメフト選手が100mを10秒台で駆け抜けるような、そんなイメージです。他の馬が幼く見えて仕方がありませんでした。

レースはほぼ持ったままで5馬身差の楽勝。4コーナーで抑えが利かないとばかりに先頭に立ったとき、歓声とともにどよめきが起こりました。単勝1.3倍というオッズが示すとおり大方の人は勝つと予想していたはずですが、勝ちっぷりは想像以上だったのではないかと思います。
https://youtu.be/lHfzAjPG9ac?t=1m57s

netkeiba.com に提供した予想は◎△で馬単2560円的中。予想を転載します。

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 ◎ファンディーナは「ディープインパクト×ピヴォタル」という組み合わせで、ナムラシングン(準OP)の半妹にあたる。「ディープ×ピヴォタル」はダノンジェラート(セントライト記念3着)&ワールドインパクト(青葉賞2着)兄弟と同じ。また、母ドリームオブジェニーはマキアヴェリアンの全妹とヌレイエフを併せ持っているので、名繁殖牝馬ハルーワスウィートとよく似ている。ファンディーナ自身はハルーワスウィートの娘で同じ父を持つヴィルシーナ(ヴィクトリアマイル2回)&ヴィブロス(秋華賞)姉妹とそっくりな配合構成だ。後続をぶっちぎった新馬戦、1頭だけ違う脚いろで突き抜けた2戦目のつばき賞は、器の違いを感じさせる圧倒的なパフォーマンスだった。いずれ世代の頂点を争うことになる大物であることは間違いない。桜花賞(G1)に進むためには落とせない一戦。ここは勝負にこだわると思われるのでキッチリ決めるだろう。
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http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014103309/



レースから引き揚げてきたファンディーナの岩田騎手は勝って当然といった表情。高野調教師はパドックではヒットマンのような鋭い視線をファンディーナに向けていましたが、レースが終わったあとは柔和な表情に戻っていました。



『2016〜17年種牡馬別好配合馬リスト ディープインパクト編』、『競馬王のPOG本』の「栗山ノート」で推奨した馬です。

母の父 Pivotal は Nureyev 系の名種牡馬。父 Polar Falcon ともどもイギリスのスプリントG1を勝っています。Nureyev 系のなかでは傍流といった印象があったのですが、他の分枝が衰退してしまったこともあり、いまや系統の大黒柱となっています。
http://www.pedigreequery.com/pivotal



Pivotal の優れたところはおおまかにいって3つあります。(1)優れた異系血脈で構成されていること。(2)馬格が雄大で筋肉量が豊富であること。(3)自身がスプリンターでありながら多彩な産駒を出すこと。スプリンターやマイラー以外にも、10ハロン路線の Farhh(英チャンピオンS)、12ハロン路線の Sariska(英・愛オークス)、オールウェザーの African Story(ドバイワールドC)などを出しています。非主流血統なのでどんな血ともフィットし、なおかつ相手方の長所をうまく引き出せるのでしょう。ヨーロッパでは評価が高く、13年にタタソールズの「ディセンバー繁殖牝馬セール」で産駒の Immortal Verse(コロネーションS、ジャックルマロワ賞)が470万ギニー(当時の邦貨で約8億4000万円)で落札されました。
http://www.pedigreequery.com/immortal+verse



母の父としてもきわめて優秀で、ヨーロッパはもちろん日本でも成功しています。英愛ブルードメアサイアーランキングでは、12年に8位となって初めてベストテン入りを果たすと、13年9位、14年6位、15年4位、16年3位とランクを上げています。日本ではミッキーロケット(日経新春杯)、サイモンゼーレ(小倉2歳S−2着)、トリコロールブルー(スプリングS−5着)のほか、ファンディーナと同じく父ディープインパクトとの組み合わせでダノンジェラート(セントライト記念−3着)とワールドインパクト(青葉賞−2着)を出しています。

ファンディーナの3代母 Coup de Genie(モルニ賞、サラマンドル賞)は仏2歳牝馬チャンピオンで、なおかつ名種牡馬 Machiavellian の全妹です。Machiavellian とディープインパクトは相性がよく、母方にこの血を持つ同産駒は8頭中7頭が勝ち上がり、そのなかにはヴィルシーナ(ヴィクトリアマイル2回)とヴィブロス(秋華賞)の姉妹が含まれています。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106007/



ちなみに、サトノダイヤモンドの母の父 Orpen は、その母 Bonita Francita が Machiavellian の母 Coup de Folie の4分の3妹です。そして、Orpen も Machiavellian も父方に Raise a Native を持っているので配合構成が似ています。



ドリームオブジェニーは Machiavellian の全妹に Nureyev を併せ持つので、ヴィルシーナとヴィブロスの母ハルーワスウィートと配合構成が似ています。Mr.Prospector と Nureyev の組み合わせは他のディープインパクト産駒でも成功しています。



こうした血統背景は高く評価できるものなので、父とあまり相性がよくない A.P.Indy を抱えていても、それをカバーできるだけのポテンシャルがあると判断し、血統屋の『2016〜17年種牡馬別好配合馬リスト ディープインパクト編』、『競馬王のPOG本』の「栗山ノート」で推奨することにしました。

仮に次走がソウルスターリングとの女王決定戦になったとしても、あるいは牡馬に挑戦したとしても、名勝負になることでしょう。ぜひ競馬場で見たいですね。








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