パーフェクト種牡馬辞典


『競馬場の達人』に亀谷敬正さん登場


「出るのでよかったら観てください」という連絡を事前に亀谷さん本人から受けていたので、グリーンチャンネル『競馬場の達人』の「千鳥・後編」を楽しみに待っていました。あらためて説明するまでもありませんが“千鳥”はお笑いコンビです。亀谷さんはそこに馬券指南をする助っ人として登場します。

亀谷さんといえば、昨年放送されたグリーンチャンネル特番『亀谷敬正の血統データラボ』で大勝し、競馬界における血統派のイメージ向上に大いに貢献していただきました。

今回もやってくれました。詳しくは番組をご覧ください。再放送のスケジュールは以下のとおりです。

10月31日(金) 23:00〜23:30
11月1日(土) 17:30〜18:00
11月2日(日) 24:30〜25:00
11月3日(月) 17:30〜18:00
11月3日(月) 23:30〜24:00
11月7日(金) 23:00〜23:30
11月8日(土) 17:30〜18:00




『アメリカ横断 馬旅6000キロ』


グリーンチャンネルで現在放送中の『アメリカ横断 馬旅6000キロ』は、旅打ち好き、海外競馬好きの人間としてはこたえられません。

須田鷹雄さんと井上オークスさんのコンビが、レンタカーでアメリカ西海岸を出発し、東海岸まで6000kmをドライブしつつ、各地で旅打ちを楽しむという番組で、年末まで毎週放送されます(各回再放送あり)。数年前、須田さんをナビゲーターとしたアジア編が放送されましたが、その新シリーズです。

昨日、東京競馬場のオープン型レーシングセミナーで須田さんとご一緒したので、裏話をいろいろ聞かせていただきました。3週間1日の休みもなく撮影したこと、飛行機を使わず本当にすべて車で移動したこと……などなど。現在、第3回まで放送され、期待に違わぬおもしろさです。今晩23時から第4回が放送されます。

先々週放送された第2回は、サンタアニタ競馬場と、クウォーターホースのロスアラミトス競馬場の模様が流れましたが、後者の場内にあるメキシカンフードの売店(Los Alamitos Cantina)がめちゃくちゃ美味い!という話で須田さんと意気投合し、盛り上がりました。わたしが行ったのは十数年前のことですが、いまだに鮮烈な記憶として残っています。もし行かれる方はぜひお立ち寄りいただければと思います。

放送スケジュールは以下のリンクをご参照ください。 http://www.gch.jrao.ne.jp/program_horse_racing/racing_america_umatabi6000km.html




松田優作 in 浦和競馬場


千葉テレビで週1回『太陽にほえろ!』が再放送されています。若い方はご存知ないかもしれませんが、おじさんおばさん世代には懐かしい刑事ドラマで、最盛期には視聴率30%超えが当たり前でした。

昨晩の放送はジーパン刑事(松田優作)が殉職する回。本放送は74年8月30日ですから39年前です。「なんじゃいこりゃあーー!!」というアレです。再放送で初めて観た小学生時代は派手な銃撃戦ばかり印象に残っていて、撃たれてから死ぬまでを完全コピーした松田優作ごっこをやって友達と大笑いした記憶がありますが、いまあらためてドラマを鑑賞すると可哀想で観てられないですね。トシを取ると見方が変わるもんだなぁと思いました。

本放送時は競馬ブームの真っ只中。74年といえばハイセイコーが現役だったころです。ドラマにも競馬のシーンが出てきます。第99話「金で買えないものがある」(74年6月7日放送)には浦和競馬場のシーンが収められています。エキストラを集めて撮影したのではなく、競馬開催日に場内でロケを敢行しています。



おそらく平日だと思うのですが、レースシーンはまるでダービーデイかと思うくらい立錐の余地なく人で埋め尽くされており、当時の競馬ブームの凄まじさを垣間見ることができます。オグリキャップ登場後にも競馬ブームは起きましたが、浦和競馬場がこれほどの賑わいを見せたのは正月開催ぐらいです。

浦和競馬場のなかに松田優作が佇んでいるのはシュールですね。上記の画像では小さくてよく見えないのですが、奥の2号スタンドの三角形となっている出っ張りのいちばん先端部分に彼は立っています。

以下の画像は2号スタンドの裏手、パドックにほど近い馬券売り場の近くに立っているシーンです。「連勝式二百円券」という表示がいいですね。当時はユニット式の馬券はありませんでした。



松田優作は89年に40歳で死去しましたが、息子の松田龍平、翔太の兄弟が現在役者として大成し、ドラマや映画に引っ張りだこ。父は兄弟が幼いころに亡くなっているので、親子が一緒に暮らした時間はほとんどないはずですが、息子たちのたたずまいや何気ないしぐさが父に似ていてハッとする瞬間があります。やはり親子とは否応なく似るものであり、それはサラブレッドであろうと人であろうと変わらないんだなぁと感じます。




ドキュメント72時間「高知 競馬場に夢が咲く」


6月28日夜、NHK総合で放送された「高知 競馬場に夢が咲く」というドキュメンタリーは心に残る秀作でした。『ドキュメント72時間』という枠で週替わりに放送される作品の1本です。

ふだん、競馬と名の付く番組は片っ端から録画予約しています。じっくり観る時間はないので、たいてい雑事を片付けながらチラ見し、つまらなければ早送りしたり消去しているのですが、今回は始まって数分で仕事の手が止まり、いつのまにか見入っていました。

高知競馬場の72時間を切り取った作品です。南国の陽光が降りそそぐ古ぼけた競馬場。時間が止まったような鄙びた風景のなかを馬が走り、喚声が湧き、いくつかの人生模様が展開していきます。ハルウララのブームはとうに過ぎ去り、熱のない閑散としたスタンドに集う訳ありの人々。隠居老人、失業者、大金を賭ける謎の美女、無名馬の追っかけ、癌に冒された老人とその妻、福山競馬の廃止により失業した元厩務員……。それぞれの人生の断面が不思議な余韻を残します。

馬が走り、それにお金を賭けるのが競馬です。しかし、それはごく表面的なことに過ぎません。競馬場に来る理由は人それぞれ。賭けているものはお金だけではありません。競馬というものの懐の深さと豊かさが鮮やかに描かれているからこそ、印象的な作品になっていると感じました。

NHKオンデマンドで視聴することができます。




『ファミリーヒストリー』の競馬ネタ2題


毎年そうなのですが、この時期はとくに原稿仕事が忙しく、外で仕事がない日は自宅でひたすら仕事をこなしています。うっかりすると2〜3日ニュースも見なかったりするので、元横綱大鵬の納谷幸喜さんが亡くなったことも後で知りました。

競馬文筆業者のなかでは締め切りは守るほうだと思うのですが、ここ最近はスケジュールがタイトすぎて執筆が追いつかず、能力不足もあって原稿の完成が遅れ気味になっております。こんなところで業務連絡をして恐縮ですが、大変申し訳ありませんm(_ _)m

ブログをやっていて困るのは、原稿を待ってもらっている編集者に「締め切りが過ぎているのにブログなんぞ書いて」と思われることです。いや、じっさいに言われたことはないので単なる想像ですが、まぁたぶん思っているでしょう(笑)。でもそこは何卒お目こぼしいただきたく……。「血統屋メルマガ」まで手が回らないので、こちらは3月半ばまで間引き運転とさせていただきます。今週号はありません。ご了承くださいませ。

ずっと仕事をしていると能率が落ちるので、たまには息抜きが必要です。ふと手元のリモコンのスイッチを押すと、ちょうどNHK総合で『ファミリーヒストリー』という番組が放送されていました。毎回、ひとりの芸能人を取り上げて血筋のルーツをたどっていく、という内容ですから、血統を生業としている者にとっては血が騒ぎます(笑)。

そのときは女優の水野美紀さんの回でした。番組の途中から引き込まれるように観ていると、突如、競馬のシーンが始まりました。水野さんのご先祖が馬に関わるお仕事をされていたのです。母方の曽祖父・沢井正さんがその方。

沢井さんは青森県十和田市の出身。十和田には戦前、陸軍の軍馬補充部三本木支部が置かれていました。日本にいくつかあった軍馬補充部のなかで三本木支部は最大規模を誇り、総面積1万3100ヘクタール、飼育頭数約2800頭(1943年)という大所帯でした。2位の釧路支部が約850頭ですからその3倍です。1898年(明治31年)には青森県立畜産学校(当時は青森農学校)が設立され、この学校は当時、東京帝国大学に次ぐ獣医師の養成機関でした。沢井正さんは猛勉強をしてこの学校に合格し、獣医師の免許を取得。その後、競走馬の生産を始めました。明治時代のことです。

さすがNHKというべきか、当時の軍馬補充部の映像、戦前の競馬シーンがいろいろ出てきて「おおーっ!」と思わず身を乗り出しました。

ひょっとしたら沢井さんは日本競馬史に名前が出てくるようなお方なのでは、と期待しながら画面を見つめていたのですが、そうではありませんでした。沢井さんは競走馬生産に失敗して多額の借金を背負い、それを返済するために妻と子を残して北海道のニセコに渡ったのです。

個人的な話で恐縮ですが、じつは栗山の本家は十和田市三本木にあり、サイアーラインは代々ここで生活を営んできました。一族のなかには軍馬補充部に関わっていた者もいます。アマゾンのサイトで「軍馬補充部」とキーワードを入れて“本”を検索すると、『軍馬補充部に於ける農場経営と作業』という本がヒットします。著者の苫米地勇作さんはわたしの父方の祖母の弟です。うちの先祖と沢井さんは顔見知りだったかもしれない、と思うと急に身近な話になったような気がしました。青森県立畜産学校は戦後、三本木農業高校となりました。わたしの父はここの卒業生です。つまり、沢井さんの後輩です。

軍馬補充部があった土地柄だけに、周辺にはサラブレッド生産者も少なからずいました。たしかカブトシロー(有馬記念、天皇賞・秋)は三本木で生まれたはずです。ヒカルメイジ、コマツヒカリの盛田牧場や、グリーングラス、タムロチェリーの諏訪牧場も車で行けばすぐです。

北海道へ渡った沢井さんのその後の人生は、やはり馬とは切っても切れないものでした。ニセコで馬の診療所を開き、借金を返済して家族を十和田から呼び寄せ、地域で馬に尽くす人生を送ったそうです。とてもいい話でした。あたりまえのことですが、競馬史には成功者のストーリーしか記されません。しかし、現実にはその何十倍もの人々が夢破れて競馬の世界から去って行ったわけです。沢井さんは競走馬生産に失敗したあと、めげることなく人生をやり直し、獣医師として誇り高く馬とともに生きました。市井に生きた人々の埋もれた歴史を掘り起こす素晴らしい番組だと思います。

翌週は徳光和夫さんの回。水野美紀さんの回がなかなかよかったので見てみたところ、なんと今度は徳光さんが福永祐一騎手の遠い親戚であることが判明(祖父の兄の妻の兄の子孫なのであまりにも遠すぎですが……)。2週連続の競馬ネタで得した気分になりました。



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