パーフェクト種牡馬辞典


キングジョージ6世&クイーンエリザベスSは Taghrooda


後方に控えた Taghrooda(2番人気)が直線で外から伸び、前方で競り合う Telescope(1番人気)と Mukhadram(6番人気)を残り200m過ぎでまとめて交わし、3馬身差で完勝しました。
http://youtu.be/9q-VhZmP4uE

3歳牝馬のキングジョージ制覇はきわめて珍しく、76年の Pawneese 以来38年ぶりの快挙。レース史上では Dahlia(74年)を含めて3頭目です。2着馬は Highclere(74年)、Mrs.Penny(80年)、Madam Gay(81年)、Oh So Sharp(85年)と4頭出ています。

通常、英オークス馬の次走は愛オークスがほとんどで、ここ最近は挑戦すること自体が稀という状況でした。90年代は出走なし、00年以降は1頭のみ(05年 Eswarah:8着)です。

Taghrooda は英国産の3歳牝馬で、戦績はキングジョージ6世&クイーンエリザベスS、英オークスを含めて4戦全勝です。
http://www.pedigreequery.com/taghrooda



レース前、凱旋門賞のアンティポスト(長期前売り)のオッズは5〜6番人気で、ウィリアムヒルは11倍、コーラルは13倍でした。しかし、レース後は一気に評価が跳ね上がり、1番人気とするところも何社か出てきています。ウィリアムヒルは4.5倍で1番人気、コーラルは7倍で4番人気です。

上位人気グループは Taghrooda、Sea the Moon、Treve、Australia の4頭で、だいたい4〜7倍のレンジで収まっています。序列とオッズは会社ごとに違います。4頭のうち Taghrooda と Sea the Moon は現3歳世代が初年度産駒となる Sea the Stars の子です。

父 Sea the Stars は大種牡馬 Galileo の半弟で、凱旋門賞、英ダービーなど6つのG1を制した名馬。今年の3歳世代が初年度産駒となります。競馬場に産駒が姿を現し始めた2歳シーズンの序盤、あまり目立った活躍は見られなかったのですが、中盤、終盤と進むにつれて勝ち上がりが増え、13年9月29日にアイルランドのカラ競馬場で行われたC.L.ウェルドパークS(愛G3・芝7f)を娘の My Titania が勝ち重賞初制覇を飾りました。3歳シーズンに入ると、Taghrooda が英オークスを、Sea the Moon が独ダービーを勝ったほか、Afternoon Sunlight(愛1000ギニートライアルS−愛G3)、Vazira(ヴァントー賞−仏G3)、Shamkiyr(仏ダービー−2着)といった活躍馬が出ています。Galileo 産駒ほどコンスタントに走っているわけではありませんが、史上最高クラスの繁殖牝馬に恵まれたとはいえ2頭の超大物を送り出したわけですから、昨年囁かれた低評価は覆されたといっていいでしょう。

母 Ezima はランカシャーオークス(英G2・芝12f)2着馬で、アイルランドとフランスでそれぞれG1を勝った Ebadiyla(愛オークス、ロワイヤルオーク賞)と同血です。Ebadiyla の母 Ebaziya は繁殖牝馬として大成功し、ほかに Enzeli(アスコットゴールドC)、Estimate(アスコットゴールドC)、Edabiya(モイグレアスタッドS)などの大物を出しています。長距離戦でとくに強さを発揮するファミリーです。



Ezima に Sea the Stars を付けて誕生した Taghrooda は、英・愛ダービーを連勝した Australia、今回の2着馬 Telescope に似ています。





2代母 Ezilla は Albanilla 5×3という牝馬クロスを持ち、母 Ezima はそれを含めてマルセル・ブサックが育てた Djezima の血を繰り返し織り込んでいます。そして Taghrooda は父 Sea the Stars から Danzig、Mr.Prospector、Buckpasser、ドイツ血統という新たな活力を導入しています。アウトクロス的なイメージでとらえるべき配合でしょう。

2着 Telescope はG1未勝利馬。3着 Mukhadram はエクリプスSの覇者で2000mがベスト。したがって、メンバー的にはそこそこ……といったレベルでしょう。ハイレベルではなかったと思います。3歳牝馬が3馬身差で勝った事実は高く評価すべきですが、相手関係を見ると例年より上とはいえないレベルなので、そのあたりが各ブックメーカーで評価の分かれているポイントではないかと思います。



コメント
ヨークシャーオークス、凱旋門と向かうそうですが、ぐいぐい追ってバテずに伸びるので2400mがあっていそうですね。
最近のヨーロッパはサドラー×ダンジグ(ケイプクロスorデインヒル)×アーバンシーに集約されてきている印象さえ受けますね。
  • ゆーな
  • 2014/07/27 3:22 PM
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック



プロフィール

カレンダー

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< July 2019 >>

最近の記事

カテゴリー

アーカイブ

recent comment

  • 「一口馬主好配合馬ピックアップ」でジーワンを6頭ピック
    SuKe
  • 競馬道OnLineプレミアム予想 3月30、31日分
    栗山求
  • 本日夜に『KEIBAコンシェルジュ』に出演します
    メロン
  • 『競馬場の達人』に出演します
    10年目だけど初心者馬券師まつ
  • 競馬道OnLineプレミアム予想 3月30、31日分
    ohu-nob
  • 『競馬場の達人』に出演します
    梅こんぶ
  • 『競馬場の達人』に出演します
    Y子
  • 「一口馬主好配合馬ピックアップ」でニューワールドRを追加ピック
    栗山求
  • 「一口馬主好配合馬ピックアップ」でニューワールドRを追加ピック
    バリュー
  • 「一口馬主好配合馬ピックアップ」でユニオンをピック
    栗山求

recent trackback

LINK

検索

携帯

qrcode