パーフェクト種牡馬辞典


阪神ジュベナイルフィリーズはソウルスターリング


好位を追走した◎ソウルスターリング(1番人気)が残り200mでインから抜け出し、大外から差を詰めた○リスグラシュー(2番人気)を抑えてG1タイトルを獲得しました。
https://youtu.be/DONeMdXXkIc?t=1m47s

土曜日の芝コースは終日稍重。日曜日は良に回復したものの、馬場の表面は柔らかく、馬が走るとボコボコに掘れるコンディションでした。そのなかで1分34秒0の勝ちタイムは上々でしょう。06年以降の11年間では4番目の速さです。前後半46秒7−47秒3の流れは決して緩いものではなく、好位につけて抜け出したレースぶりには地力の高さがうかがえます。安定した好位差しの脚質は大きなセールスポイントです。1番人気を争ったリスグラシューはスタートで出遅れて後方からレースを進め、最後差を詰めたものの2着。ロスの大きな競馬でこれだけやれるのですから間違いなく強い馬です。ただ、レースの上手さという点で今回はソウルスターリングに軍配が上がりました。

予想は◎○△で馬単900円、3連単4250円的中。予想文を転載します。

「◎ソウルスターリングは『フランケル×モンズーン』という組み合わせ。母スタセリタは現役時代、フランスで仏オークスやヴェルメイユ賞などG1を4勝し、のちにアメリカに移籍してからフラワーボウル招待SなどさらにG1を2勝した世界的名牝。フランスで勝った4つのG1のうち3つは今回手綱を取るルメール騎手が騎乗した。父フランケルは現役時代14戦全勝の偉大な競走馬で、日本適性が乏しいガリレオを父に持つだけに産駒がどれだけ走るのか半信半疑といったところだったが、シーズンが始まってみると本馬やミスエルテが世代のトップを争う競走馬となっている。ガリレオとはまったく別物といっていいだろう。フランケルは「ガリレオ×デインヒル」というノーザンダンサー系同士の配合(ノーザンダンサー3×4)なので、異系色の強いドイツ血統で構成された母スタセリタとの配合は好感が持てる。デビュー2戦とも上がりの速い競馬に対応して連勝しているが、もともとスピードの持続力に優れたヨーロッパ血統だけに、クラスが上がってペースが速くなるであろう今回のほうが持ち味が活きる可能性が高く、洋芝のイタリアンライグラスをオーバーシードされた5回阪神の馬場も向いているはず。恵まれた馬格から繰り出す大きく柔らかなフットワークは大物感十分。父母の圧倒的なポテンシャルから相当な奥行きを秘めており、ここは通過点だろう」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014105535/



父 Frankel は、計8回目の英愛首位種牡馬の座が確定的となっている Galileo の最高傑作で、現役時代はイギリスのマイル路線を中心に走って14戦全勝(G1は10勝)。ワールドサラブレッドランキングでは史上最高の「140」というレーティングを獲得しています。

今年から走り始めた初年度産駒は好調で、ヨーロッパでは Queen Kindly(ロウザーS−英G2)、Fair Eva(プリンセスマーガレットS−英G3)、Frankuus(コンデ賞−仏G3)、Toulifaut(オマール賞−仏G3)が重賞を勝っています。4頭目の Toulifaut は同馬がマルセルブサック賞(G1)に出走する直前にノーザンファームが190万ユーロ(約2億1000万円)で購買しました。これらはいずれもG1に手が届いていなかったので、フランケル産駒のなかではソウルスターリングが世界初のG1馬となります。

英愛ファーストシーズンサイアーランキングは第3位。トップの Sir Prancealot は出走回数が344回、2位 Helmet は158回と、Frankel の66回に比べるとかなり多く、数の力で上回った形です。まだデビューを控えている Frankel 産駒の良血馬は多く、とくに牡馬は大物がほとんど温存されている状況なので、来春になればこの世代の勢力図はどんどん変わっていくでしょう。例年、Galileo 産駒がクラシックの主役を務めることが多いのですが、来年 Frankel 産駒がどこまで食い込めるか注目したいですね。

予想文に記したとおり、本馬は母スタセリタが仏米で6つのG1を制した名牝。父が「Galileo×デインヒル」という Northern Dancer 系の主流血統同士の組み合わせなので、母方の Monsun が異系色の強いドイツ血統であることは好感が持てます。

そして、なんといっても魅力的なのはそのフットワークです。デビュー直前の本馬場調教(札幌)の映像を見て衝撃を受けたことは、デビュー戦の前日、7月30日にグリーンチャンネルの「KEIBAコンシェルジュ」に出演させていただいたときにもしゃべったのですが、今回、直線で抜け出したときのフットワークの美しさにあらためて感銘を受けました。筋力の強さと身体の柔らかさが共存しており、まるで古馬のように走りの軸がブレません。相当な器であることは間違いないでしょう。

これから始まるであろう Frankel 産駒とサンデー系の抗争、そして Frankel 牝馬にサンデー系種牡馬を付けたときにどんな産駒が誕生してくるのか、楽しみが尽きません。

11月30日、Frankel が繋養されている英ニューマーケットのバンステッドマナースタッドを訪問したのですが、そのときの模様は12月2日のエントリー「フランケル様に拝謁」に記しております。



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