朝日チャレンジCはショウリュウムーン
勝ったのはショウリュウムーンとハンディキャッパー、というレースでした。1着から最下位まで0秒6差。少頭数ならともかく17頭立てのレースでこの団子入線はきわめて稀でしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=idjgSIRSKog
800m通過46秒1は速いですね。06年から昨年まで師走阪神の開幕週に行われていた鳴尾記念(芝1800mで開催時)と比較すると、サクラメガワンダーが勝った08年と並ぶ最速の数字です。きついペースだった上に最後の直線では横一戦の追い比べとなったので、そこから抜け出そうと各馬が残り2ハロン目に頑張りすぎて11秒3というラップを出し、この反動で最後にバテて12秒7でフィニッシュ。阪神は残り2ハロンが“下り→上り”というコースレイアウトなので、この落差はよくありがちではあるのですが、今回は極端でした。
勝ったショウリュウムーン(6番人気)は馬群の内側で距離ロスを抑え、団子状態だったにもかかわらず進路がスムーズに開いたのはラッキーでした。勝つときはこんなものでしょう。重賞は3勝目で、それぞれ9、5、6番人気。とらえどころのない馬です。予想は無印でした……。
次週に組まれている牝馬限定の愛知杯(G3・芝2000m)に回らなかったのは距離を考えてのことだと思いますが、それにしても牡馬相手にこの厳しい競馬を勝つのですからたいしたものです。2走前の中京記念(G3・芝1600m)でも、ラスト2ハロン11秒4−12秒9という差し馬有利のラップを好位勢で唯一粘って2着を確保しています。キングカメハメハ産駒らしく持続力を問われる厳しい競馬に向いています。ちなみに今回、キングカメハメハ産駒は4頭出走して1、4、6、13着。いずれも人気薄だったので健闘といえるでしょう。
「キングカメハメハ×ダンスインザダーク」は京王杯2歳S(G2)2着のラブリーデイと同じ。こちらも先に行ってしぶといタイプです。持続させるスタミナをダンスインザダークが補っているという感じでしょうか。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007101578/
ショウリュウムーンよりも前で競馬をして2着に粘った△アドマイヤタイシ(4番人気)は追い切りの動きが素晴らしく、好調ぶりをそのままレースに活かしました。「Singspiel×Dubai Millennium」ですからこちらも持続力タイプ。今回のような競馬が合っていました。
◎シルクアーネスト(10番人気)は9着。終始外を回らされたロスが響きましたね。0秒3差ですからたいして負けてはいないのですが……。
http://www.youtube.com/watch?v=idjgSIRSKog
800m通過46秒1は速いですね。06年から昨年まで師走阪神の開幕週に行われていた鳴尾記念(芝1800mで開催時)と比較すると、サクラメガワンダーが勝った08年と並ぶ最速の数字です。きついペースだった上に最後の直線では横一戦の追い比べとなったので、そこから抜け出そうと各馬が残り2ハロン目に頑張りすぎて11秒3というラップを出し、この反動で最後にバテて12秒7でフィニッシュ。阪神は残り2ハロンが“下り→上り”というコースレイアウトなので、この落差はよくありがちではあるのですが、今回は極端でした。
勝ったショウリュウムーン(6番人気)は馬群の内側で距離ロスを抑え、団子状態だったにもかかわらず進路がスムーズに開いたのはラッキーでした。勝つときはこんなものでしょう。重賞は3勝目で、それぞれ9、5、6番人気。とらえどころのない馬です。予想は無印でした……。
次週に組まれている牝馬限定の愛知杯(G3・芝2000m)に回らなかったのは距離を考えてのことだと思いますが、それにしても牡馬相手にこの厳しい競馬を勝つのですからたいしたものです。2走前の中京記念(G3・芝1600m)でも、ラスト2ハロン11秒4−12秒9という差し馬有利のラップを好位勢で唯一粘って2着を確保しています。キングカメハメハ産駒らしく持続力を問われる厳しい競馬に向いています。ちなみに今回、キングカメハメハ産駒は4頭出走して1、4、6、13着。いずれも人気薄だったので健闘といえるでしょう。
「キングカメハメハ×ダンスインザダーク」は京王杯2歳S(G2)2着のラブリーデイと同じ。こちらも先に行ってしぶといタイプです。持続させるスタミナをダンスインザダークが補っているという感じでしょうか。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007101578/
ショウリュウムーンよりも前で競馬をして2着に粘った△アドマイヤタイシ(4番人気)は追い切りの動きが素晴らしく、好調ぶりをそのままレースに活かしました。「Singspiel×Dubai Millennium」ですからこちらも持続力タイプ。今回のような競馬が合っていました。
◎シルクアーネスト(10番人気)は9着。終始外を回らされたロスが響きましたね。0秒3差ですからたいして負けてはいないのですが……。
- 2012.12.09 Sunday
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- 08:10
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- by 栗山求
気になったので調べてみました。私の調べ方にミスがなければ、JRA-VAN(TARGET)の範囲内だと
■17位以下で入線した馬が1着馬から0.6秒差以内だったレース
→2007年11月17日相模湖特別(17位入線のマルタラヴが1着馬から0.6秒差)のみ
※ただしこのレースは18頭立てなので、マルタラヴは最下位ではない
■16頭立てで16位入線馬が1着馬から0.6秒差以内だったレース
→2011年05月28日驀進特別(16位入線のメイショウナナボシが1着馬から0.6秒差)のみ
■15頭立てで15位入線馬が1着馬から0.6秒差以内だったレース
→2011年12月18日中山ウインタープレミアム (15位入線のマイネルプルートが1着馬から0.6秒差)のみ
といったカンジです。17頭立ての17位入線馬が1着馬から0.6秒差だった今年の朝日チャレンジカップは「JRA史上最高の接戦」と言えそうですね。