“伊達血統”が脈々と息づく好配合馬ヴィジタンディーヌ(後)
ヴィジタンディーヌの勝利にさかのぼること2週間前、京都の未勝利戦(芝1800m)でプリモディーネの子クロンブリオントが勝ち上がりました。同馬の父 Mizzen Mast は Tom Fool を持っています。したがって、Tom Fool≒Flaming Page≒Spring Run 4×5・6・6・6。ヴィジタンディーヌの配合構成とよく似ています。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010110082/
ヴィジタンディーヌの配合的なおもしろさはそれだけではありません。4代母ファストパレード(アローエクスプレス、サンシャインボーイの半姉にあたる良血)が Umidwar=Udaipur 3×4という特殊な凝縮を持っており、自身は Udaipur の娘 Clovelly を5×7とすることでこの凝縮を強化しています。さすがに7代目ともなると代が遠いのですが、単なる7代目の血ではなく、全きょうだいクロスで強化した血なので効果が見込めるのではないかと思います。
http://www.pedigreequery.com/fast+parade
ワイルドラッシュ産駒でこのクロスを持つ馬といえば、10年の小倉2歳S(G3)を勝ったブラウンワイルドです。3代母サンシャインドールの父サンシャインボーイはファストパレードの半弟にあたり、Clovelly 5×7です。Missy Baba 5×5のクロスも目立ちますが、じつは Missy Baba の母の父は Umidwar で、Clovelly の母 Udaipur の全弟にあたります。ややこしいのですが、要するに Umidwar=Udaipur の全きょうだいクロスを強化しているので、ヴィジタンディーヌと同じことをやっている、というわけです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008104610/
サンシャイン牧場を開設した故伊達秀和さんは、アガ・カーン血統に傾倒して一時代を築きました。伊達さんが導入した最良のファミリーはアガ・カーンの Clovelly にさかのぼるソーダストリーム系であり、同じく最良の種牡馬はイエローゴッドです。現代的要素を取り入れつつ、伊達さんの遺産をしっかり活用して誕生したヴィジタンディーヌ。その配合は見飽きません。ダート路線で着実に出世するタイプでしょう。母オルレアンの域に迫れるかどうか見守りたいですね。
伊達秀和さんの血統については、10年4月2日のエントリー「ファンタストの夢とプリモディーネ」で取り上げたことがあります。よろしければご覧くださいませ。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/04/post-2f1a.html
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010110082/
ヴィジタンディーヌの配合的なおもしろさはそれだけではありません。4代母ファストパレード(アローエクスプレス、サンシャインボーイの半姉にあたる良血)が Umidwar=Udaipur 3×4という特殊な凝縮を持っており、自身は Udaipur の娘 Clovelly を5×7とすることでこの凝縮を強化しています。さすがに7代目ともなると代が遠いのですが、単なる7代目の血ではなく、全きょうだいクロスで強化した血なので効果が見込めるのではないかと思います。
http://www.pedigreequery.com/fast+parade
ワイルドラッシュ産駒でこのクロスを持つ馬といえば、10年の小倉2歳S(G3)を勝ったブラウンワイルドです。3代母サンシャインドールの父サンシャインボーイはファストパレードの半弟にあたり、Clovelly 5×7です。Missy Baba 5×5のクロスも目立ちますが、じつは Missy Baba の母の父は Umidwar で、Clovelly の母 Udaipur の全弟にあたります。ややこしいのですが、要するに Umidwar=Udaipur の全きょうだいクロスを強化しているので、ヴィジタンディーヌと同じことをやっている、というわけです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008104610/
サンシャイン牧場を開設した故伊達秀和さんは、アガ・カーン血統に傾倒して一時代を築きました。伊達さんが導入した最良のファミリーはアガ・カーンの Clovelly にさかのぼるソーダストリーム系であり、同じく最良の種牡馬はイエローゴッドです。現代的要素を取り入れつつ、伊達さんの遺産をしっかり活用して誕生したヴィジタンディーヌ。その配合は見飽きません。ダート路線で着実に出世するタイプでしょう。母オルレアンの域に迫れるかどうか見守りたいですね。
伊達秀和さんの血統については、10年4月2日のエントリー「ファンタストの夢とプリモディーネ」で取り上げたことがあります。よろしければご覧くださいませ。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/04/post-2f1a.html
- 2013.02.14 Thursday
- 回顧
- 01:32
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- by 栗山求
今朝、チラッと見ていたら、ポイントオブエントリーとセントニコラスアビーの血統表が、取り違えられていました。
とりあえず、ご報告させて頂きます。