パーフェクト種牡馬辞典


『KEIBAコンシェルジュ』に本日出演


グリーンチャンネルで毎週土曜19時30分〜21時00分に放映されている『KEIBAコンシェルジュ』。本日、5月20日(土)放送分に出演いたします。小木茂光さん、守永真彩さん、そして棟広良隆さんとオークスの見解をたっぷりお届けいたします。お楽しみに。




競馬道OnLine G1スペシャル予想〜オークス


3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典 2017−2018』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当した競馬道OnLineのサイトにて、この春も高松宮記念から宝塚記念まで栗山求と望田潤がG1レースを交代で予想いたします。今週のオークスは栗山求の担当。有力馬分析は無料公開、予想は有料会員のみ閲覧できます。血統分析で取り上げた3頭がそのまま予想の順位となるわけではありません。よろしければご覧くださいませ。
http://www.keibado.ne.jp/sp2016/




日曜夜に『POG公開ドラフト』を開催します


毎年恒例の『POG公開ドラフト』はオークス当日の5月21日19時から、新宿のロフトプラスワンにて開催いたします。
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/plusone/62000

出演者は以下のとおり。

井内利彰(調教捜査官)
栗山求(血統評論家)
グラサン師匠(漫画家)
吉田竜作(大阪スポーツ)
伊吹雅也(競馬ライター)
山崎エリカ(負けない女)
シークレットゲスト
ほか

まだ多少お席があるようです。当日券もございますが、リンク先から予約されたほうが安全かと思います。最新の極秘情報をどんどん公開いたします。パネラーからのプレゼントもございますのでお楽しみに!




ヤマニンゼファー死す


安田記念(G1)を連覇し、天皇賞・秋(G1)も制したヤマニンゼファーが老衰のため死亡しました。前日まで変わった様子はなかったそうですが、5月16日の朝、逝きました。29歳。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1988101069/



派手な追い込み勝ちを決めた3歳春の新馬戦(ダ1200m)は、16頭立ての12番人気だったので、展開がハマっただけかなと思ったのですが、配合を調べてみて相当な器ではないかと思い直しました。

父ニホンピロウイナーは80年代を代表するマイル王。Habitat 系は70〜80年代にイギリスで一世を風靡したスプリンター〜マイラー血統で、スピード豊かなアメリカ血統で構成されていたので重厚なヨーロッパ血統とうまく合いました。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1980106362/



Habitat の息子スティールハートは、母の父に Hyperion と Son-in-Law を併せ持つ Abernant を持ち、その息子ニホンピロウイナーも同様の配合構成のチャイナロックを母の父に持ちます。要するに Abernant≒チャイナロック3×2です。



いずれも2代父が Hyperion で、母の父が Rustom Pasha(その父 Son-in-Law)。Lady Josephine の牝系から生まれた Abernant はスピードタイプ、そうではないチャイナロックはスタミナタイプ、という個性の違いはあるものの、よく似た配合構成です。

ちなみに、ニホンピロウイナー以外のスティールハートの代表産駒、タカラスチール(マイルCS)とナルシスノワール(重賞3勝)は、いずれも Swaps を抱えています。Swaps は Hyperion と Son-in-Law の組み合わせから成る代表的な血なので、ニホンピロウイナーと似た配合構成といえるでしょう。

ヤマニンゼファーの母の父は Blushing Groom。80年代に Rainbow Quest(凱旋門賞)や Nashwan(英ダービー、英2000ギニー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS)といった息子たちがヨーロッパのビッグレースを制覇し、Northern Dancer 系に対抗する新たな血脈になるのではないか、という期待が盛り上がっていたころです。ヤマニンゼファーと同じ91年にデビューしたアラジは、グランクリテリウム(仏G1)とブリーダーズCジュヴェナイル(米G1)を制し、欧米双方の2歳チャンピオンに輝きました。

Blushing Groom の2代母の父 Tudor Minstrel は、Abernant(スティールハートの母の父)とよく似た構成です。もちろん、Hyperion と Son-in-Law が骨格となっているので、チャイナロックとも似ています。つまり、ヤマニンゼファーは Abernant≒チャイナロック≒Tudor Minstrel 4・3×5です。



さらにいえば、ヤマニンゼファーの4代母の父 Epigram は Son-in-Law×Flying Orb+St.Simon という構成なので、Abernant とチャイナロックの母の父 Rustom Pasha とよく似ています。Rustom Pasha≒Epigram 6・5×5です。



かなりよく出来た配合ではないか、というのが当時の印象で、欧州最新型の Blushing Groom の活力も取り入れています。したがって、のちにヤマニンゼファーがクラスの壁を突破して重賞戦線で活躍を始めたとき、とくに意外さはありませんでした。これだけの配合なのだから活躍して当然だろう、と。

それでも、芝2000mの天皇賞・秋を勝ったときは驚きました。父ニホンピロウイナーと同じくマイラーだろうと考えていたので、距離延長に耐えて4角先頭から長い直線を粘り抜いたレースぶりは感動的でした。あの頑張りは Hyperion と Son-in-Law の底力だったのかもしれません。
https://youtu.be/KlPwWE6a7_8?t=1m35s

種牡馬としては残念ながら成功したとはいえず、武蔵野S(G3)を勝ったサンフォードシチーがJRAの平地重賞を勝った唯一の産駒です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1995100892/



同馬の母テイムズシチーは、Hyperion と Son-in-Law の組み合わせから成る Aureole とテューダーペリオッドを抱えていました。ヤマニンゼファーの配合的核心である Abernant≒チャイナロック≒Tudor Minstrel 4・3×5を継続した配合から代表産駒が出たことは、おそらく偶然ではないでしょう。

とくに Aureole はチャイナロックと、テューダーペリオッドは Abernant とよく似ています。このほかプリメロ=Harina 6×5・7を含めて素晴らしい配合構成だったので、当時、雑誌の取材を受けたときなどに、好きな配合馬としてサンフォードシチーの名を挙げていたのは懐かしい思い出です。





ヤマニンゼファーの血は、日高の生産馬のなかにもあまり見かけなくなりました。ここ最近では10年の小倉2歳S(G3)を勝ったブラウンワイルドが目立つぐらいです。こうした名血が生産界にわずかな爪痕を遺しただけで消え去るのは寂しいかぎりです。




ザ・POGドラフト会議2017−2018


告知するのをすっかり忘れていました。本日、23時30分から、グリーンチャンネルで「JRA−VAN Presents ザ・POGドラフト会議2017−2018」が放送されます。おかげさまで昨年放送されたものが好評だったため、今年も同じパネラーを集めて制作されました。

早い話が“POGドラフト会議実況中継”。これを観れば今年の評判馬はほとんど分かってしまうと思います。おもしろい番組になったのではないかと思いますので、ぜひご覧くださいませ。

★放送時間
5月16日(火)23:30〜25:30
5月19日(金)25:00 〜 27:00(再)
5月26日(金)13:00 〜 15:00(再)
5月31日(水)20:00 〜 22:00(再)

★出演者
司会:三遊亭五九楽、守永真彩
パネラー:井内利彰、池江泰郎、木村拓人、栗山求、須田鷹雄
http://www.gch.jrao.ne.jp/program_horse_special/special_jra-van_pog_draft2017-2018.html






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