パーフェクト種牡馬辞典


ファンタジーSはアイムユアーズ


【11月6日(日)の旧ブログがほとんどアクセスできない状態だったので再録します】


最初の3ハロン「34秒1」はレース史上最速。もともと馬場コンディションはいいものの、京都競馬場は昼前からずっと小雨が降っており、その影響を考えるとやはり速いペースでした。加えて外差しの馬場となっており、最後の1ハロンで12秒0とラップを落ちたところで大外から△アイムユアーズ(8番人気)が綺麗に差し切りました。
http://www.youtube.com/watch?v=D_uRTnVLxzA


前走の函館2歳S(G3)では、出遅れた上に大外を回らされる厳しい競馬を強いられながら2着を確保。長くいい脚を使えるのがセールスポイントです。父ファルブラヴは牝馬ばかり走るフィリーサイアーで、過去に重賞で連対した6頭はすべて牝馬です。


配合は見てのとおり Fairy King=Sadler's Wells 2×4で、もっといえばファルブラヴ≒サドラーズギャル1×3です。


アイムユアーズ


母の父エルコンドルパサーの配合は、Nureyev≒Sadler's Wells 3×2、Special=Lisadell 4×4・3と、Special 牝系を執拗に重ねた特殊なものです。アイムユアーズの配合はこれをさらに凝縮の方向に進めているので大胆ですね。


エスポワールシチー


「ファルブラヴ×エルコンドルパサー」はやや重たいので、2代母の父に素軽いサンデーサイレンスが入るのがいいと思います。「ファルブラヴ×エルコンドルパサー×サンデーサイレンス」はこれまでに4頭出走してすべて勝ち上がっています。確実性があり、なおかつ重賞勝ち馬を出したわけですから、成功パターンといっていいかもしれません。次走の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1・芝1600m)もレースの流れが向けば首位争いでしょう。


2着▲アンチュラス(4番人気)については、未勝利戦を勝ち上がった際の回顧で、「おそらく、レースの流れが速くなる上のクラスのほうが走りやすいでしょう。次走に予定しているファンタジーS(G3・芝1400m)では、内枠を引ければ好勝負に持ち込めるのではないかと思います」と記しました。描いていた絵図どおりでしたが▲しか打てなかったのが悔やまれます。冒頭に記した厳しい流れを3番手追走から粘ったわけですから立派です。


◎エイシンキンチェム(2番人気)は7着。4コーナーではアイムユアーズの直後に付けていたのですが伸びきれず。レース間隔があいた影響かもしれませんがちょっと淡白なレースでしたね。





アルゼンチン共和国杯はトレイルブレイザー


■アルゼンチン共和国杯(G2・芝2500m)は、好位追走の△トレイルブレイザー(3番人気)が好位から力強く抜け出し、◎オウケンブルースリ(1番人気)の追撃を抑えました。
http://www.youtube.com/watch?v=Hu0Xc2RVRWA


3歳秋に九十九里特別(1000万下・芝2500m)を勝って菊花賞でも穴人気になったほどの馬なので、スタミナの不安はありません。今年春の烏丸特別(1600万下・芝2400m)では2分23秒6という好時計で完勝しました。夏を越して当時よりもさらにパワーアップしています。天皇賞・秋で同じゼンノロブロイ産駒のペルーサが復活の兆しを見せたように、4歳秋を迎えて本格化しました。


ゼンノロブロイは Riverman と相性がよく、このパターンからほかにアグネスワルツ、ゲームマエストロ、ルルーシュ、イチオクノホシなどが出ています。ゼンノロブロイ産駒の重賞勝ち馬は5頭目で、そのすべてが初年度産駒の4歳世代です。


トレイルブレイザー


母リリオは本邦輸入種牡馬シーロと4分の3同血の関係にあり、シーロは現役時代10ハロン以上のレースを得意としました。愛ダービー(G1・芝12f)では3着に食い込んでいます。このあたりが2500mをこなすスタミナの源泉でしょう。


今回は例年よりも若干遅いペースで、前夜から雨が降っていたことを考えるとちょうど平均ぐらいでしょうか。無理なく好位で流れに乗った安藤勝己騎手の手綱さばきが光りました。ジャパンCで勝ち負けになるかというとさすがにそこまでは……という気はしますが、レースぶりが08年のスクリーンヒーローに似ているので、右肩上がりの充実ぶりが持続すれば侮れません。スクリーンヒーローは53キロの軽量でアルゼンチン共和国杯を勝ち、ジャパンCでは4キロの斤量増が嫌われて人気がなかったものの、アッサリ好位から抜け出して優勝しました。トレイルブレイザーは55キロ。条件はこちらが有利です。


『netkeiba.com』の「No.1プロ予想」に提供した予想は△◎で馬単3180円的中です(買い目は連単マルチの設定)。


■みやこS(G3・ダ1800m)は、2番手走の◎エスポワールシチー(1番人気)が直線で先頭に立ち、後続を3馬身半引き離して楽勝しました。JRAの重賞レース制覇は昨年2月のフェブラリーS(G1・ダ1600m)以来です。
http://www.youtube.com/watch?v=jaxhSnUo_co


予想は◎△△で馬単1380円、3連単6870円的中。『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』『ウマニティ』に提供した予想文を転載します。


「◎エスポワールシチーは『ゴールドアリュール×ブライアンスタイム』という底力あふれるダート配合。母エミネントシチーはブライアンズタイムとブレイヴェストローマンのニックスのほか、ケリーズデイ≒トラフィック2×3、フラワーボウル≒カヴァーラップ4×6という近似血脈のクロスを持つ。大レース向きの底力に優れ、成長力に富み、パワーとスピードも申し分ない。春シーズンはアメリカ遠征のダメージが尾を引いて苦しんでいたが、秋緒戦の南部杯(Jpn1・ダ1600m)では、1200m通過1分09秒3という凄まじいペースで飛ばしながら3馬身差の4着に粘っており、復調気配が見てとれる。休み明けを使って良化したここは他馬よりもワンランク上の実力を見せつけるはず。」


エスポワールシチー


平均して速いペースを刻むレースはエスポワールシチーが得意とするところです。まだ100%ではないものの、ほぼ完調に近いところまで戻してきました。走りに闘志が感じられたのがいいですね。これを使って次走のジャパンCダート(G1・ダ1800m)ではキッチリ仕上がるでしょう。秋2戦のスマートファルコンには春当時の暴力的な威圧感がやや欠けている気がしますし、トランセンドは一度使って今度は絞れてくるでしょう。勝負の行方はまったく判りません。


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      血 統 屋 http://www.miesque.com/
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