パーフェクト種牡馬辞典


天皇賞・秋はモーリス


中団の外を追走した◎モーリス(1番人気)が直線半ばで抜け出し、追いすがる△リアルスティール(7番人気)、○ステファノス(6番人気)を抑えて5つめのG1を制覇しました。
https://youtu.be/dNRfB5rL19I?t=27s

内枠を利して△エイシンヒカリ(2番人気)が逃げたものの、スピードの乗りがイマイチで、1000m通過60秒8のスローペース。昨年と同じく決め手勝負となりました。モーリスは折り合いを欠くことなく中団の外を追走。この時点で少なくとも凡走はないという印象でしたが、ムーア騎手に追い出されると他馬を問題にしない豪快な伸び脚で圧倒しました。



昨年と今年の安田記念(G1)は、長い直線を右手前のまま走っていました。しかし、今年は残り150mで左手前に替えました。堀調教師は「左手前のほうが得意な馬」と語っており、ムーア騎手もそれは認識していたはずです。そつなく右手前から左手前に替え、最後までしっかりと伸び続けました。



モーリスが勝った5つのG1のうち3つはムーア騎手。レース後のインタビューではいつもどおりニコリともせず淡々とレースを振り返っていました。暮れの香港がラストレースで、ムーア騎手が乗ることになります。そのあとはおそらく社台スタリオンステーションで種牡馬入りすることになるでしょう。



表彰式のあと、ウィナーズサークルでスタンドのファンに向けてもう一度インタビューがあり、それが終わると、ムーア騎手は脱兎のごとく馬道を駆け下りていきました。次の騎乗地であるオーストラリア(メルボルンCの開催)へ発つ便の出発時刻が迫っていたためです。モーリスよりも速かったですね。

予想は◎△▲で馬単3700円、3連単3万2400円的中です。予想文を転載します。

「◎モーリスは『スクリーンヒーロー×カーネギー』という組み合わせ。父スクリーンヒーローは現役時代にジャパンC(G1)を制し、種牡馬としては本馬のほかにゴールドアクター(有馬記念など重賞4勝)、ミュゼエイリアン(毎日杯)など5頭の重賞勝ち馬を出している。母の父カーネギーはサドラーズウェルズ系のスタミナタイプ。2代母メジロモントレーはアルゼンチン共和国杯(G2)をはじめ芝2000m以上の重賞を4勝した名牝。血統的にはマイル戦よりも2000mのほうが向いている。昨年の当レースは1000m通過60秒6というスローペースだったため、ラストは瞬発力勝負となり、そうしたレースに不向きなエイシンヒカリは2番手を追走したものの馬群に沈んだ。今年は同じ轍を踏むことはないと思われるので、仮にペースが遅ければエイシンがレース途中からでもハナを奪い、自ら馬群を引っ張る展開に持ち込むはず。少なくとも例年並みの平均的な流れ、すなわち1000m通過59秒程度のペースにはなると思われるので、モーリスが折り合いに苦心することはないだろう。能力的には一枚上の存在なので、中団でスムーズに折り合えば直線で突き抜ける」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011100655/



父スクリーンヒーローは現役時代、ジャパンC(G1)を制覇したほか天皇賞・秋(G1)ではカンパニーの2着と健闘し、ウオッカの追撃を抑えました。好位で流れに乗る器用さがあり、スローペースの上がり勝負になったときに好走する、というタイプで、ジャパンCと天皇賞・秋はいずれもこのパターンでした。競走馬としてのタイプはサンデーサイレンスやダイナアクトレス的な要素が強く出ていた馬だと思います。ダイナアクトレスは毎日王冠(G2)など5つの重賞を獲得し、京王杯オータムH(G3)では芝1600mの日本レコード(1分32秒2)を樹立しました。ジャパンCでは3着と健闘しています。G1こそ獲れなかったものの、まぎれもなく80年代を代表する強豪牝馬の1頭で、ノーザンテースト牝馬の最強馬だったと思います。2代父グラスワンダーは Roberto や Danzig の影響を強く受けたせいか、どちらかといえば中山や旧阪神を得意とし、安田記念はエアジハードのハナ差2着でした。

種牡馬として成功し、モーリスのほかにゴールドアクター(有馬記念など重賞4勝)、ミュゼエイリアン(毎日杯)、グァンチャーレ(シンザン記念)、トラスト(札幌2歳S)、クライスマイル(レパードS−2着)などの活躍馬を出しています。産駒成績を見ると、長い直線よりも小回りコースを、外回りコースよりも内回りコースを得意としています。

2代母メジロモントレーはかつてPOGで指名した馬で、デビュー戦から引退まで3年間応援し続けた馬でした。獲得した重賞タイトルはアメリカJCC(G2)、アルゼンチン共和国杯(G2)、金杯・東(G3)、クイーンC(G3)の4つ。3歳時は心身ともに幼さが目立ち、牝馬三冠レースではオークス(G1)5着、エリザベス女王杯(G1)7着と、ともに人気に推されながら結果を出せませんでした。しかし、「モガミ×フィディオン」という晩成型のステイヤー血統だけに古馬になって本領を発揮。アルゼンチン共和国杯→アメリカJCCを牡馬相手に連勝したときは、天皇賞・春(G1)を勝てるのではないかと夢を見ました。脚部不安がなければ……といまだに悔やまれます。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1986106826/



モーリスの母メジロフランシスは、現役時代にJRAで7戦未勝利、NARで1戦未勝利という成績。また、繁殖牝馬としてもスクリーンヒーローを付けるまでは平凡な成績しか残していませんでした。Sadler's Wells、モガミ、フィディオンといったスタミナ血統を近い世代に抱えています。

モーリスが一介のマイラーでないのは、そうした迫力ある重厚な血を抱えているからでしょう。仮にスピードのない馬にこれらの血が入っていたら鈍重さの元凶としてやり玉に挙げられるところですが、モーリスのようにスピードに恵まれた馬に入っている場合、底力やスピードの持続力をサポートする重要な要素となります。

ちなみに、前出のメジロモントレーは、見た目からしてアマゾネス風の、牝馬にしては野性味あふれる筋肉質の馬体がセールスポイントで、ボディバランスに優れたタイプでした。モーリスの馬体を見るとその面影が感じられます。8月にレイクヴィラファームにお邪魔した際、お墓の前で手を合わせてきました。メジロマックイーンを母の父に持つオルフェーヴル、ドリームジャーニー、ゴールドシップの活躍は記憶に新しく、最近ではくるみ賞(2歳500万下)をメジロラモーヌ牝系のコウソクストレート(京王杯2歳Sに出走予定)が勝ち、デビュー2連勝を飾りました。着々とメジロ血統が復権を果たしつつあるのは喜ばしいかぎりです。



予想文に記したとおり、血統的には1600mよりも2000mのほうが向いています。それどころか2400mでも大丈夫と思えるほどです。適正距離が短めに出てしまったのは気性の影響でしょう。モンタヴァル、フィディオン、モガミ、カーネギーと、よくぞこれだけ気性の激しい種牡馬を掛け続けたと思うほど、母方の血は危険な香りがします。今年の安田記念のように、いったんスイッチが入ってしまうと折り合いがつかなくなってしまいます。逆に、今回のように折り合いさえつけば2000mでも問題ありません。



種牡馬としては、気性の激しさが伝わった子はスピードタイプになると思いますが、おっとりとした子なら2400mをこなすのではないかと思います。

天皇賞・秋が終わり、ストレイトガールの引退式を観たあと、紀尾井町に移動してホテルニューオータニで行われた社台グループ謝恩会にお邪魔してきました。出席者はなんと1500人! いろいろな方にお目に掛かることができ、愉しいひとときを過ごすことができました。ありがとうございました。





10月29、30日の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報


■『2013〜14年種牡馬別好配合馬リスト ディープインパクト編』で栗山求が推奨したサトノアラジン(牡5歳)が土曜京都11RスワンS(G2・芝1400m)を勝ちました。コメントは以下のとおり。

○サトノアラジン(牡・母マジックストーム)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104063/
新馬戦を素晴らしい瞬発力で差し切ったラキシスの全弟。ダートOPに出世したエスケープマジック(父 Maria's Mon)の半弟。母はモンマスオークス(米G2・ダ9ハロン)勝ち馬。「ディープ×Storm Cat」はアユサン、キズナ、ヒラボクディープなどと同じ。500kg前後の馬格があればかなり楽しみ。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ2015』で望田潤が推奨したパルティトゥーラ(牝2歳)が土曜東京5Rの未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がりました。コメントは以下のとおり。

★キャロットクラブ
父マンハッタンカフェ
母フォルテピアノ(フレンチデピュティ)
http://db.netkeiba.com/horse/2014106097/
牝 募集価格:1600万円
母フォルテピアノはダ短距離で3勝、その全弟サウンドアクシスもダ短距離でオープンまで出世しました。Vice Regent≒ノーザンテースト3×2、Bold Ruler4×5、Princequillo6×6、Eight Thirty≒War Relic5×8・8、Bimelech≒Businesslike6×7など密な父母相似配合になっていて、短距離向きのパワーとスピードを確実に伝える繁殖牝馬です。自己主張が強い繁殖だけに出走産駒は2頭とも勝ち馬になっていますが、マンハッタンカフェとの配合が最もバランスがとれており、芝ダ兼用の1400m寄りマイラーとして、稼ぎ場所には困らない実用的な馬でしょう。ちなみにマンハッタンカフェ×フレンチデピュティの組み合わせは9頭出走で6頭が勝ち馬となっており、更に母系にノーザンテーストを引くものとなるとイルミリオーネもフレンチヴォーグも勝ち馬になっています。(望田)

■『2016〜17年種牡馬別好配合馬リスト ディープインパクト編』で望田潤が推奨したアンセム(牡2歳)が日曜京都5Rの新馬戦(芝1800m)を勝ちました。コメントは以下のとおり。

◎アンセム(牡、オータムメロディー)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014102149/
ピクシープリンセスの全弟で、ジョヴァンニやケルヴィンサイトの半弟。母オータムメロディーはスーパー名繁殖Fall Aspenの孫でNureyev≒Sadler's Wells3×2。名血名配合で強大なパワーとスタミナを伝える繁殖牝馬だから、牡のほうが更に大成するのではないかと考えた。ディーマジェスティのようにパワーでねじ伏せる中距離馬に完成してほしい。(望田)

■土曜京都11RスワンS2着 サトノルパン(ディープ・栗山)
■土曜東京11RアルテミスS2着 フローレスマジック(ディープ・望田&栗山)
■日曜東京10R紅葉S アストラエンブレム(一口&POG・望田、一口・栗山)
■日曜東京11R天皇賞・秋2着 リアルスティール(ディープ・栗山)




富士Sはヤングマンパワー


3番手を追走した▲ヤングマンパワー(3番人気)が直線で内を突いて抜け出し、△イスラボニータ(4番人気)に3/4馬身差をつけました。
https://youtu.be/ipxX4F4ANSI?t=22s

前後半800mずつのラップは48秒1−45秒9。翌日の500万下平場戦(芝1600m)が800m通過47秒3ですから、いかにスローだったかが分かると思います。上がり3ハロン最速(33秒4)の△ガリバルディ(6番人気)は5着、上がり2位(33秒6)の○ロードクエスト(1番人気)は9着と、このあたりは位置取りが厳しかったですね。上位4頭は好位につけた馬でした。

勝ったヤングマンパワーはインの3番手という最高の位置取り。好位でレースを進められる利を最大限に活かしました。これで3つめの重賞勝ち。着実に地力をつけているのでG1でも楽しみです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104685/



父スニッツェルはオーストラリアの種牡馬。過去2回日本でシャトル供用されており(現8歳と4歳世代)、本馬が唯一の重賞勝ち馬です。オーストラリアでは2011−12年のシーズンからトップ10をキープしており、2013−14年には2位という好成績。すでに10頭以上のG1馬を出しています。15−16年のシーズンには2歳馬が30頭勝ち上がりましたが、これは1975−76年に Without Fear が記録したオーストラリア記録に並ぶものです。

ヤングマンパワーのほかに、レオパルディナ(小倉2歳S−2着)、ルリニガナ(函館2歳S−3着)などが出ていますが、本国における華々しい成功に比べると、日本における成績はやや物足りなさを感じます。

オーストラリアで評判のスプリント血統――その多くはデインヒルや Green Desert の系統――は、日本のスプリント戦ではあまり実績を残していません。オーストラリアは世界に冠たる芝短距離王国ですが、日本の馬場はオーストラリアよりもやや軽く、掻き込みの強い Danzig 系の重厚なスプリント血統は微妙に合っていません。

本馬は、母の父サンデーサイレンスが日本向きの適性を与えているのでしょう。同じ Redoute's Choice 系のフルーキーと配合構成がよく似ています。いずれも母方にサンデーサイレンスと Nureyev を抱えているほか、Riverman と La Mesa も同じような血です。



◎ダノンプラチナ(2番人気)は3着。切れ負けという内容でしたが、次につながる敗戦だったと思います。この調子で体調が上がっていけば楽しみです。予想はマルチ設定だったので、▲△◎で3連単1万9900円的中です。




菊花賞はサトノダイヤモンド


中団につけた◎サトノダイヤモンド(1番人気)が残り300mで先頭に立ち、レインボーライン(9番人気)に2馬身半差をつけて初のG1タイトルを手にしました。
https://youtu.be/0I0EKPOAkzc?t=26s

3000mの勝ちタイムは3分03秒3。1000mずつ序盤・中盤・終盤と三分割すると、59秒9−64秒5−58秒9。中盤にラップが緩み、残り1000mからペースアップしてラスト3ハロンも速い(11秒6−11秒5−11秒6)という流れになりました。単純にサトノダイヤモンドが能力の違いを見せつけた勝利であり、ゴール前はまだまだ余裕がありました。

予想は◎だけ的中。予想文を転載します。

「◎サトノダイヤモンドは『ディープインパクト×オーペン』という組み合わせ。母マルペンサは南米アルゼンチンで芝・ダートを問わず活躍し、2000mのG1を3勝(芝1勝、ダート2勝)した名牝。いかにもディープインパクトと相性が良さそうな配合構成で、名繁殖牝馬ハルーワスウィート(ヴィルシーナとヴィブロスの母)と似ているだけでなく、ジェンティルドンナの母の父ベルトリニと同じ『ダンジグ×アリダー』のルアーを抱えている。母方にダンジグ、アリダー、ノーザンダンサーのクロスを持つディープ産駒は本馬のほかにドナウブルーとジェンティルドンナの姉妹、ミッキーアイル、サザナミなどが出ており、連対率は50%を超える。クラシックを勝つにふさわしい堂々たるクラシック配合だ。今回の菊花賞はメンバー構成的にハイペースになりそうもなく、残り1000mあたりからペースアップする展開になるだろう。それなりにスタミナは問われるものの、上がりも速くなると思われるので、外回り向きの決め手を持つ馬が有利。日本ダービーで落鉄しながらハナ差2着だったサトノダイヤモンドは、その点で申し分ない資質を備えている。ある程度前でレースを進められる馬が有利になると思われるので、好位につけられる自在性があるのもいい」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106101/



『2015〜16年種牡馬別好配合馬リスト ディープインパクト編』で推奨した馬であり、この馬が落札されたセリの様子については13年7月10日のエントリー「セレクトセール2013:2日目」をご参照ください。当歳時の画像もあります。

予想文に記したとおり、母マルペンサは南米アルゼンチン産馬で、現役時代にコパデプラタ大賞(亜G1・芝2000m)、クリアドレス大賞(亜G1・ダ2000m)、ヒルベルトレレナ大賞(亜G1・ダ2000m)などを制した名牝です。

母の父 Orpen はモルニ賞(仏G1)の勝ち馬で、愛2歳チャンピオンに輝きました。クールモアで種牡馬となり、アイルランドとオーストラリアで供用され、05年からシャトル種牡馬となってアルゼンチンでも供用されました。亜年度代表馬 Lingote de Oro をはじめ多くの活躍馬を送り出し、2010年に同国のリーディングサイアーとなっています。Natalma のファミリーに属し、かつ Natalma のクロスを持ち、Ribot 系の血を持っているので、大種牡馬デインヒルと配合構成が似ています。父 Lure は「Danzig×Alydar」なのでジェンティルドンナの母の父 Bertolini と同じ組み合わせです。





ディープインパクトは柔らかさを伝える種牡馬で、馬体のサイズは小さく、晩成傾向も見られます。したがって、大柄、早熟、硬質なアメリカ血統を入れるのは常套手段で、Storm Cat やフレンチデピュティとの相性の良さはそうした部分が大きいと思います。Danzig、Alydar、Northern Dancer クロスを持つ母マルペンサは配合相手として申し分ないところで、前述のとおり Lure と Bertolini は同じ組み合わせなので、マルペンサとドナブリーニ(ドナウブルーとジェンティルドンナの母)は配合構成がやや似ています。



また、ヴィルシーナ&ヴィブロス姉妹の母ハルーワスウィートとも似た構成です。サトノダイヤモンド自身は Halo を3本持っていますが、アルゼンチンの重厚なファミリーに属し、なおかつ Devil's Bag とサザンヘイローというダート短距離を主戦場とするパワフルな種牡馬を経由しているので、軽すぎたり浮ついたところはありません。



レースセンスが抜群で、距離は万能。道悪にも対応します。クラシックが終わってみれば、これほどの馬が一冠しか取れなかったことに今年の3歳世代のレベルの高さを感じます。JRAが発表した公式レーティングを見ると、皐月賞、日本ダービー、菊花賞はいずれも過去最高のレースレーティング。古馬相手でもいい勝負をするでしょう。

2着レインボーライン(9番人気)はここにきて充実しています。札幌記念(G2)3着の成績が伊達ではないことを示しました。3000mではどうかと考えて無印にしてしまいましたが、中盤に流れが緩み、スタミナの絶対量で勝負が決するといったタフなレースにならなかったことも良かったですね。




府中牝馬Sはクイーンズリング


好位4番手を追走した△クイーンズリング(3番人気)が直線で楽々と抜け出し、△マジックタイム(2番人気)に1馬身半差をつけました。
https://youtu.be/vpiDB-3dEeo?t=17s

1000m通過が60秒6。スローペースとなったのでラストの決め手比べとなり、速い脚を持つクイーンズリングが上がり3ハロン33秒5で突き抜けました。昨年の秋華賞(G1)もそうでしたが溜めるといい脚を使います。

フィリーズレビュー(G2)、京都牝馬S(G3)に次いで重賞3勝目。ちなみに1着クイーンズリング、2着マジックタイムという結果は京都牝馬Sと同じです。ここまでG1では前出の秋華賞2着が最高着順ですが、今回の勝ちっぷりを見るとひと皮剥けたような印象があるので、今後が楽しみになってきました。次走はエリザベス女王杯(G1)かマイルチャンピオンシップ(G1)のどちらかのようです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104105/



配合については15年3月16日のエントリー「フィリーズレビューはクイーンズリング」から引用します。

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母アクアリングは Torrestrella(仏1000ギニー)の半妹。母の父 Anabaa はカルティエ賞最優秀スプリンターに輝いた名馬で、ジュライC(英G1・芝6f)とモーリスドゲスト賞(仏G1・芝1300m)を制しています。

Anabaa 産駒は Riverman クロスが成功しています。Goldikova(カルティエ賞年度代表馬でG1を14勝)、Anabaa Blue(仏ダービー)、Trevise(凱旋門賞を2連覇した Treve の母)、Anabandana(ニュージーランド2歳チャンピオン)などはこのパターンから誕生しています。
http://www.pedigreequery.com/goldikova



ドイツ牝系から誕生した Anabaa Blue を除く3頭、Goldikova、Trevise、Anabandana はいずれも Lyphard を併せ持っています。母アクアリングは Riverman クロスに加えて Lyphard を持っているので、Anabaa 産駒の成功パターンに合致しています。現役時代は新馬戦を勝っただけでその後はいいところなく終わってしまったのですが、配合的なポテンシャルの高さが繁殖牝馬として活かされたようです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005102283/



6年前の桜花賞で2着となったレッドディザイアは、母が「Caerleon×Sadler's Wells」というヨーロッパ血統でした。G1で勝ち負けに持ち込むマンハッタンカフェ産駒は、ヨーロッパ的な重厚さを感じさせる血がどこかに入っています。クイーンズリングは母に強めの Northern Dancer クロス(3×5)があるという以外、マンハッタンカフェの過去の成功パターンには当てはまらない配合馬ですが、ヨーロッパ血統からクラシック向きの底力を受け継ぎ、持続力に秀でた Anabaa を抱えているのでハイペース耐性もあります。G1のほうがレースがしやすいタイプでしょう。
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9月にシェーヌ賞(仏G3・芝1600m)を勝ったディープインパクト産駒の2歳牡馬 Akihiro は、母バーマが Goldikova と同馬主、同父、同牝系なので配合構成がよく似ています。もちろん母には Riverman クロスがあります。

◎スマートレイアー(1番人気)は3着。ペースが落ち着いて決め手勝負になったのがつらかったですね。休み明けの分もあったかもしれませんが、年齢を重ねて以前のような脚は使えなくなってきている印象です。

予想はマルチ設定だったので、△△◎で3連単8730円的中です。




秋華賞はヴィブロス


中団を追走した◎ヴィブロス(3番人気)が直線で外から鋭く脚を伸ばし、△パールコード(4番人気)に半馬身をつけて快勝しました。
https://youtu.be/E7aKSAqlCDM?t=26s

前走の紫苑S(G3)は3コーナーで大きな不利があり、力を出し切れず2着に終わりましたが、今回はスムーズに立ち回ることができました。4年前のこのレースでハナ差2着だったヴィルシーナ(ヴィクトリアマイル2回)の全妹。良血という言葉から受けるイメージは人それぞれだと思いますが、個人的には、舞台が大きくなればなるほど頼りになるもの、と捉えています。ヴィブロスの場合、夏を境に馬が変わりました。前走も不利がなければ▲ビッシュ(1番人気)ときわどい勝負になっていたことは間違いなく、さらに上向いた今回、一気にG1ウィナーの仲間入りを果たしました。まだまだ上を目指せる器でしょう。姉よりも切れる脚があるのがいいですね。

予想は◎△で馬単6170円的中。予想文を転載します。

「◎ヴィブロスは『ディープインパクト×マキアヴェリアン』という組み合わせで、ヴィクトリアマイル(G1)を2連覇したヴィルシーナの全妹にあたる。また、フレールジャック(ラジオNIKKEI賞)とマーティンボロ(新潟記念、中日新聞杯)の兄弟とは4分の3同血の関係となる。母方にヌレイエフ、ブラッシンググルーム、ミスタープロスペクターを併せ持つディープインパクト産駒なので、昨年のこのレースの勝ち馬でオークス(G1)も制したミッキークイーンとも配合構成がよく似ている。ディープインパクト産駒の配合としてきわめて完成度が高い。春は重賞で勝負にならなかったが、夏を境にグンと成長し、前走の紫苑S(G3)では3コーナーで大きな不利を受けながら態勢を立て直し、直線で再び脚を使って2着を確保した。この抜群の成長力は良血のなせる業だろう。勝ち馬ヴィッシュとは2馬身半差だったが、不利があったことを考えれば差は無いに等しい。上向きの成長曲線と血統的ポテンシャルを勘案すると、G1でも十分勝負になると思われる」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106007/



母方に Mr.Prospector、Nureyev、Blushing Groom を併せ持つディープインパクト産駒は、10頭デビューして9頭勝ち上がり、そのなかには本馬の全姉ヴィルシーナをはじめ、ミッキークイーン(オークス、秋華賞)、アンビシャス(大阪杯、ラジオNIKKEI賞2歳S)、アトム(デイリー杯2歳S−2着)、インナーアージ(OP)、トーセンマタコイヤ(準OP)といった活躍馬が出ています。連対率43.5%、1走あたりの賞金額1030万円は、ディープインパクト産駒全体の24.3%、333万円を大きく上回ります。

予想文にも記しましたが、母ハルーワスウィートはミッキークイーンの母ミュージカルェイとよく似た配合構成で、秋華賞(G1)は2年連続で似たような血統構成の馬が勝ったということになります。ちなみにディープインパクト産駒は秋華賞4勝目、2014年から3連覇、2012年から5年連続の連対です。



ヴィブロスの5代母 Glorious Song はディープインパクトと相性が良く、残念ながらこの舞台に立つことができなかったオークス馬シンハライトの母の父 Singspiel は Glorious Song の息子です。仏1000ギニー(G1)を勝った Beauty Parlour も Glorious Song を持っており、菊花賞の有力候補の1頭であるサトノダイヤモンド(神戸新聞杯、きさらぎ賞)は Glorious Song の全弟 Devil's Bag を持っています。同馬の母の父 Orpen とハルーワスウィートの関係はおもしろいですね。



414kgの馬体は、全姉ヴィルシーナの秋華賞時の馬体重(450kg)に比べるとひとまわり小さく、それどころか歴代の秋華賞馬のなかで最も軽いものです。いまのところ小ささがハンディキャップになっている感じはなく、軽さや俊敏さを武器とした父ディープインパクトのイメージと重なる部分が多いので今後が楽しみです。

ヴィブロスは血統屋の『2015〜16年種牡馬別好配合馬リスト ディープインパクト編』で推奨した馬で、望田潤さんのリストにも入っていたのでダブル推奨馬となります。

2着△パールコード(4番人気)はフローラS(G2)2着の実力馬で、前走は前が塞がって競馬をしていませんでした。今回はこの馬の能力をしっかりと発揮することができました。フローラSでこの馬に3馬身差をつけて完勝したチェッキーノの戦線離脱があらためて惜しまれます。

10着と敗れた▲ビッシュ(1番人気)は初の長距離輸送だったので評価を落としたのですが、やはりそのあたりが影響したのかな……という気がします。




サウジアラビアロイヤルCはブレスジャーニー


後方に控えた▲ブレスジャーニー(3番人気)が直線で外から突き抜け、○ダンビュライト(2番人気)に1・1/4馬身差をつけて快勝しました。
https://youtu.be/etDOlI2WTmA?t=11s

馬主の島川郎箸気鵑郎鯒のブレイブスマッシュに続いてこのレースを連覇しました。同馬の父はトーセンファントム、今年勝ったブレスジャーニーの父はバトルプランと、ポピュラーとはいえない種牡馬の子で勝っているところが目を惹きます。

6月の新馬戦(芝1400m)はマイネルバールマンの3着。スタートダッシュがつかず後方からの競馬となり、直線で猛然と追い込んだものの、前が残る展開だったため3着まで。負けて強しの内容でした。それから3週後に行われた2戦目の未勝利戦(芝1400m)は中団から危なげなく差し切りました。抜け出すときの脚の速さが印象的でした。今回は久々でしたが、これまでと同じく鋭い決め手を発揮しました。昨年のサマーセールでわずか250万円(税抜)で落札された馬です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014106404/



父バトルプランは米3歳牝馬チャンピオン Surfside の半弟で、母 Flanders は米2歳牝馬チャンピオンという良血。自身は通算6戦4勝で米G2を勝ちました。2着に逃げ粘ったスティーヴンフォスターH(G1)のレース中に故障して引退したのですが、このレースで3/4馬身差先着して優勝した Blame は、その年のブリーダーズCクラシックで Zenyatta を破って優勝した強豪。バトルプランの実力はかなりのものだったと思います。オーヴァーブルックファームが解散しなければ日本に入らなかったかもしれません。父エンパイアメーカーと同じく2011年から日本で供用を開始しました。

これまでの代表産駒は札幌2歳S(G3)で2着となったマイネルシュバリエ。本馬はJRAで初の重賞勝ち馬となりました。2016年はアロースタッド(新ひだか町)で70万円の種付料。今年の種付け頭数はまだ出ていませんが、11年から15年までは50〜70頭台で推移しています。

母エルフィンパークは不出走馬ですが、兄弟はフェニーチェ(4勝)、ウイングビート(3勝)、ナイトアットオペラ(3勝)をはじめコンスタントに走っています。2代母エルフィンフェザー(3勝)は年度代表馬エアグルーヴの半妹で、3代母ダイナカールはオークス馬です。

アメリカ血統に由来すると思われる回転の速いピッチ走法に、日本的な芝適性と切れ味がうまく融合したというイメージです。父はアメリカの主流血統でカッチリと作り込まれた血統構成なので、母方には少し遊びのある血がほしいところです。「タニノギムレット×サンデーサイレンス+ダイナカール」の母は、ヨーロッパ血統あり日本在来血統ありという構成ですから、おおむねそれに合致しています。

距離はあまり長くなるとどうかという気がするので、2000m以下がいいと思います。朝日杯フューチュリティS(G1)向きでしょう。

◎クライムメジャー(1番人気)は3着。久々だったせいか序盤に行きたがり、ラストの瞬発力勝負に加われませんでした。次走は変わってくるはずです。




京都大賞典はキタサンブラック


2番手につけた○キタサンブラック(1番人気)が4コーナーを回って先頭に立ち、馬群を割って伸びてきた△アドマイヤデウス(6番人気)をクビ差抑えました。
https://youtu.be/O5nmKlgyhyE

この馬の走りを見るたびに“心臓の強さ”というものを感じます。終盤の苦しいところでもうひと伸び、ふた伸びできるのが最大のセールスポイントで、捕まりそうに見えてなかなか捕まりません。日本ダービー(G1)と皐月賞(G1)を除けば、負けたレースでも僅差の勝負に持ち込んでおり、レースを重ねるたびにしぶとさに磨きが掛かっています。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012102013/



父ブラックタイドはディープインパクトの全兄で、現6歳世代が初年度産駒。デビューした5世代で4頭の重賞勝ち馬を出しており、重賞は計8勝目。そのうち5勝はキタサンブラックによるものです。

重賞勝ち馬は他にテイエムイナズマ(デイリー杯2歳S)、マイネルフロスト(毎日杯)、タガノエスプレッソ(デイリー杯2歳S)の3頭。しなやかな瞬発力を武器とする弟ディープインパクトに比べると少々パワー寄りに出ており、筋力をベースとした持続力タイプです。馬場別の通算勝利数は芝784勝、ダート54勝ですが、連対率は芝10.8%、ダート11.8%。芝の成績が圧倒的に優れているディープとはタイプが異なります。

母シュガーハートは不出走馬で、4分の3兄ショウナンバッハ(父ステイゴールド)は2000m以上で3勝。長めの中距離馬といった感じです。2代母オトメゴコロは Cee's Tizzy(米年度代表馬 Tiznow の父)の半妹で、4代母 Tizna はアメリカで3つのG1を含めて重賞を8勝したチリ産の名牝です。キタサンブラックにしてもショウナンバッハにしても、母の父にサクラバクシンオーを持ちながら2000m以上で実績を残しているのは、南米にルーツを持つこの牝系が強力なスタミナを伝えているのかもしれません。

キタサンブラックは手脚が長く、馬体も雄大なので、1回のストライドで距離が稼げるという面は大きいと思います。その分、アクションの回数は少なくて済むので、スタミナの消耗を防ぐことができます。大きな馬体をしっかり全身運動させているのはブラックタイドの筋力の強さでしょう。「ディープ×サクラバクシンオー」はブランボヌール(函館2歳S、キーンランドC)、アデイインザライフ(新潟記念)が出ており、血統構成が似ています。溜めて切れるタイプではないサクラバクシンオーを取り込んでも追い込み型にしてしまうディープインパクトとは異なり、ブラックタイドは素直に先行タイプを出しました。

次走は天皇賞・秋(G1)をパスしてジャパンC(G1)に直行するようですが、天皇賞・春(G1)と菊花賞(G1)を勝っているように実績的にはステイヤーですから賢明な判断でしょう。2400m以上なら安定感抜群です。

◎サウンズオブアース(3番人気)は4着。レースが動き始めたときに鞍上が仕掛けても鈍い反応しかできず、やや置かれ気味になるという不器用な面が見られます。それが勝ち味の遅さにつながっています。いいものは持っているのですが、このあたりを克服できないと善戦タイプからの脱皮は難しいでしょう。




毎日王冠はルージュバック


後方に待機した紅一点○ルージュバック(1番人気)が直線で大外から鋭く伸び、同じく後方待機組の△アンビシャス(3番人気)にクビ差競り勝ちました。
https://youtu.be/5JYRiEniQFI?t=9s



得意とする直線の長いコースで、じっくり脚をためて直線で弾ける――という理想のレースができました。デビュー当時に垣間見せた才能の煌めきは幻ではなく本物でした。マンハッタンカフェ牝馬ではレッドディザイア(秋華賞)に並ぶ存在といってもいいでしょう。毎日王冠を牝馬が制したのは93年のシンコウラブリイ以来24年ぶりのことです。

本質的には中距離タイプだけに、マイル戦の忙しい競馬は合いません。外回り&直線の長いコースの芝1800m以上では、半年ぶりの出走で4着と敗れたエリザベス女王杯(G1)を除けば[5−1−0−0]という成績。万全のデキではなかったオークスでも2着と好走しています。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104669/



母ジンジャーパンチは07年の米古牝馬チャンピオン。ブリーダーズCディスタフ(米G1・ダ9f)をはじめG1を6勝、通算22戦12勝という成績を残した名牝です。初子のジンジャーミスト(父 Bernardini)は7戦未勝利。2番子のマミーテイラー(父ゼンノロブロイ)は10戦1勝と、まったく目立つところのない産駒成績でしたが、3番子のルージュバックが母の偉大さを証明しました。4番子ケイブルグラム(父ディープインパクト)は母のパワー的要素を強く受け継いだのか芝で3戦未勝利に終わったあと、ダートに鞍替えして勝ち上がりました。

母方に Blushing Groom が入るマンハッタンカフェ産駒は走っており、なおかつ Mr.Prospector を併せ持つタイプは、メイショウクオリア(京都新聞杯)、ベストメンバー(京都新聞杯)、サンディエゴシチー(札幌2歳S)、メイショウレガーロ(京成杯−2着)などが出ている成功パターン。とはいえ、これらはG1クラスの大物ではありません。ルージュバックは、米古牝馬チャンピオンに輝いた母のずば抜けた能力が大きく影響していることは間違いなさそうです。

母の父 Awesome Again は母の父として定評がある Deputy Minister 系に属し、現役時代にブリーダーズCクラシック(米G1・ダ10f)を制しました。98年にチャーチルダンズで行われたこのレースは現地で観ているのですが、Awesome Again については記憶が薄く、本命に推されて敗れた Skip Away と、直線で外斜行した Swain のことばかりが印象に残っています。Macho Uno(Mucho Macho Man やダノンレジェンドの父)の半兄で、種牡馬として成功し、Ghostzapper(米年度代表馬)、Game On Dude(米G1を8勝)をはじめ多くの活躍馬を送り出しています。母の父としても優れており、ミラクルレジェンド(エンプレス杯)とローマンレジェンド(東京大賞典)の姉弟を産んだ名繁殖牝馬パーソナルレジェンドは Awesome Again 産駒です。

社台グループは、とくにリーマンショック以降の円高局面で、アメリカやヨーロッパのセリに出向いて著名な牝馬をどんどん落札しました。ジンジャーパンチもその1頭です。種牡馬に当たり外れがあるように、どんなに競走成績が優秀でも繁殖牝馬には当たり外れがあります。ジンジャーパンチは当たりだったようです。

◎ステファノス(2番人気)は5着。内枠だったこともあり直線で内を突いたのですが、前が壁になって不完全燃焼のまま終わりました。次走は巻き返してくるでしょう。




シリウスSはマスクゾロ


内枠を利して先手を奪った▲マスクゾロ(1番人気)が○ピオネロ(2番人気)の追撃をクビ差しのいで逃げ切りました。
https://youtu.be/meG8cd1TdLo?t=11s

前走のオープン特別(ダ1800m)でデビュー以来初めて逃げの手に出て6馬身差の圧勝。今回も逃げました。さすがに相手が強く、後続から詰め寄られましたが、最後までしぶとく残ったのは地力の高さゆえでしょう。

昨年春のアンタレスS(G3)が重賞初挑戦でしたが相手が強く9着。今年の春、休み明けの桃山S(準OP)を3馬身半差で勝ったあと、平安S(G3)に挑戦しようとしたのですが、残念ながら賞金が足りずに除外。もし出走していたら上位争いをしていたはずです。ここにきての充実ぶりが著しいですね。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011110069/



父 Roman Ruler は Fusaichi Pegasus(ケンタッキーダービー)の代表産駒の1頭。現役時代にハスケル招待H(米G1・ダ9f)を勝ちました。種牡馬としてはまずまずの成績を残しており、Ruler on Ice(ベルモントS−米G1)、Artemis Agrotera(バレリーナS−米G1、フリゼットS−米G1)、Homeboykris(シャンペンS−米G1)、Rule(モンマスカップS−米G2)などを出しています。日本に輸入された6頭の外国産馬はマスクゾロを含めてすべて2勝以上を挙げており、そのなかの1頭サウンドガガは川崎のスパーキングレディーC(Jpn3)を制しています。海外にいる種牡馬としてはヘニーヒューズに匹敵する活躍ぶりです(ヘニーヒューズはその後輸入)。

母 Saravati は You(エイコーンS、サンタアニタオークスなど米G1を5勝)の半妹で、Causeway's Kin(メモリアルデイH−米G3・2着)の4分の3同血。母方に Storm Cat が入る Roman Ruler 産駒は伸び悩む傾向があるので、マスクゾロの配合パターンは一流馬としては意外に珍しいものです。You の近親、という母方の力が大きいのかもしれません。6代母 Miss Grillo はアルゼンチンの女傑で、アメリカへ移籍してからも大成功を収め、両国に同馬を記念する重賞が作られています。

◎キョウエイギア(3番人気)は8着。好位を追走したのですが直線で後退しました。3歳馬で56kgのハンデはさすがに厳しかったようです。






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