パーフェクト種牡馬辞典


秋華賞はヴィブロス


中団を追走した◎ヴィブロス(3番人気)が直線で外から鋭く脚を伸ばし、△パールコード(4番人気)に半馬身をつけて快勝しました。
https://youtu.be/E7aKSAqlCDM?t=26s

前走の紫苑S(G3)は3コーナーで大きな不利があり、力を出し切れず2着に終わりましたが、今回はスムーズに立ち回ることができました。4年前のこのレースでハナ差2着だったヴィルシーナ(ヴィクトリアマイル2回)の全妹。良血という言葉から受けるイメージは人それぞれだと思いますが、個人的には、舞台が大きくなればなるほど頼りになるもの、と捉えています。ヴィブロスの場合、夏を境に馬が変わりました。前走も不利がなければ▲ビッシュ(1番人気)ときわどい勝負になっていたことは間違いなく、さらに上向いた今回、一気にG1ウィナーの仲間入りを果たしました。まだまだ上を目指せる器でしょう。姉よりも切れる脚があるのがいいですね。

予想は◎△で馬単6170円的中。予想文を転載します。

「◎ヴィブロスは『ディープインパクト×マキアヴェリアン』という組み合わせで、ヴィクトリアマイル(G1)を2連覇したヴィルシーナの全妹にあたる。また、フレールジャック(ラジオNIKKEI賞)とマーティンボロ(新潟記念、中日新聞杯)の兄弟とは4分の3同血の関係となる。母方にヌレイエフ、ブラッシンググルーム、ミスタープロスペクターを併せ持つディープインパクト産駒なので、昨年のこのレースの勝ち馬でオークス(G1)も制したミッキークイーンとも配合構成がよく似ている。ディープインパクト産駒の配合としてきわめて完成度が高い。春は重賞で勝負にならなかったが、夏を境にグンと成長し、前走の紫苑S(G3)では3コーナーで大きな不利を受けながら態勢を立て直し、直線で再び脚を使って2着を確保した。この抜群の成長力は良血のなせる業だろう。勝ち馬ヴィッシュとは2馬身半差だったが、不利があったことを考えれば差は無いに等しい。上向きの成長曲線と血統的ポテンシャルを勘案すると、G1でも十分勝負になると思われる」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106007/



母方に Mr.Prospector、Nureyev、Blushing Groom を併せ持つディープインパクト産駒は、10頭デビューして9頭勝ち上がり、そのなかには本馬の全姉ヴィルシーナをはじめ、ミッキークイーン(オークス、秋華賞)、アンビシャス(大阪杯、ラジオNIKKEI賞2歳S)、アトム(デイリー杯2歳S−2着)、インナーアージ(OP)、トーセンマタコイヤ(準OP)といった活躍馬が出ています。連対率43.5%、1走あたりの賞金額1030万円は、ディープインパクト産駒全体の24.3%、333万円を大きく上回ります。

予想文にも記しましたが、母ハルーワスウィートはミッキークイーンの母ミュージカルェイとよく似た配合構成で、秋華賞(G1)は2年連続で似たような血統構成の馬が勝ったということになります。ちなみにディープインパクト産駒は秋華賞4勝目、2014年から3連覇、2012年から5年連続の連対です。



ヴィブロスの5代母 Glorious Song はディープインパクトと相性が良く、残念ながらこの舞台に立つことができなかったオークス馬シンハライトの母の父 Singspiel は Glorious Song の息子です。仏1000ギニー(G1)を勝った Beauty Parlour も Glorious Song を持っており、菊花賞の有力候補の1頭であるサトノダイヤモンド(神戸新聞杯、きさらぎ賞)は Glorious Song の全弟 Devil's Bag を持っています。同馬の母の父 Orpen とハルーワスウィートの関係はおもしろいですね。



414kgの馬体は、全姉ヴィルシーナの秋華賞時の馬体重(450kg)に比べるとひとまわり小さく、それどころか歴代の秋華賞馬のなかで最も軽いものです。いまのところ小ささがハンディキャップになっている感じはなく、軽さや俊敏さを武器とした父ディープインパクトのイメージと重なる部分が多いので今後が楽しみです。

ヴィブロスは血統屋の『2015〜16年種牡馬別好配合馬リスト ディープインパクト編』で推奨した馬で、望田潤さんのリストにも入っていたのでダブル推奨馬となります。

2着△パールコード(4番人気)はフローラS(G2)2着の実力馬で、前走は前が塞がって競馬をしていませんでした。今回はこの馬の能力をしっかりと発揮することができました。フローラSでこの馬に3馬身差をつけて完勝したチェッキーノの戦線離脱があらためて惜しまれます。

10着と敗れた▲ビッシュ(1番人気)は初の長距離輸送だったので評価を落としたのですが、やはりそのあたりが影響したのかな……という気がします。




サウジアラビアロイヤルCはブレスジャーニー


後方に控えた▲ブレスジャーニー(3番人気)が直線で外から突き抜け、○ダンビュライト(2番人気)に1・1/4馬身差をつけて快勝しました。
https://youtu.be/etDOlI2WTmA?t=11s

馬主の島川郎箸気鵑郎鯒のブレイブスマッシュに続いてこのレースを連覇しました。同馬の父はトーセンファントム、今年勝ったブレスジャーニーの父はバトルプランと、ポピュラーとはいえない種牡馬の子で勝っているところが目を惹きます。

6月の新馬戦(芝1400m)はマイネルバールマンの3着。スタートダッシュがつかず後方からの競馬となり、直線で猛然と追い込んだものの、前が残る展開だったため3着まで。負けて強しの内容でした。それから3週後に行われた2戦目の未勝利戦(芝1400m)は中団から危なげなく差し切りました。抜け出すときの脚の速さが印象的でした。今回は久々でしたが、これまでと同じく鋭い決め手を発揮しました。昨年のサマーセールでわずか250万円(税抜)で落札された馬です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014106404/



父バトルプランは米3歳牝馬チャンピオン Surfside の半弟で、母 Flanders は米2歳牝馬チャンピオンという良血。自身は通算6戦4勝で米G2を勝ちました。2着に逃げ粘ったスティーヴンフォスターH(G1)のレース中に故障して引退したのですが、このレースで3/4馬身差先着して優勝した Blame は、その年のブリーダーズCクラシックで Zenyatta を破って優勝した強豪。バトルプランの実力はかなりのものだったと思います。オーヴァーブルックファームが解散しなければ日本に入らなかったかもしれません。父エンパイアメーカーと同じく2011年から日本で供用を開始しました。

これまでの代表産駒は札幌2歳S(G3)で2着となったマイネルシュバリエ。本馬はJRAで初の重賞勝ち馬となりました。2016年はアロースタッド(新ひだか町)で70万円の種付料。今年の種付け頭数はまだ出ていませんが、11年から15年までは50〜70頭台で推移しています。

母エルフィンパークは不出走馬ですが、兄弟はフェニーチェ(4勝)、ウイングビート(3勝)、ナイトアットオペラ(3勝)をはじめコンスタントに走っています。2代母エルフィンフェザー(3勝)は年度代表馬エアグルーヴの半妹で、3代母ダイナカールはオークス馬です。

アメリカ血統に由来すると思われる回転の速いピッチ走法に、日本的な芝適性と切れ味がうまく融合したというイメージです。父はアメリカの主流血統でカッチリと作り込まれた血統構成なので、母方には少し遊びのある血がほしいところです。「タニノギムレット×サンデーサイレンス+ダイナカール」の母は、ヨーロッパ血統あり日本在来血統ありという構成ですから、おおむねそれに合致しています。

距離はあまり長くなるとどうかという気がするので、2000m以下がいいと思います。朝日杯フューチュリティS(G1)向きでしょう。

◎クライムメジャー(1番人気)は3着。久々だったせいか序盤に行きたがり、ラストの瞬発力勝負に加われませんでした。次走は変わってくるはずです。




京都大賞典はキタサンブラック


2番手につけた○キタサンブラック(1番人気)が4コーナーを回って先頭に立ち、馬群を割って伸びてきた△アドマイヤデウス(6番人気)をクビ差抑えました。
https://youtu.be/O5nmKlgyhyE

この馬の走りを見るたびに“心臓の強さ”というものを感じます。終盤の苦しいところでもうひと伸び、ふた伸びできるのが最大のセールスポイントで、捕まりそうに見えてなかなか捕まりません。日本ダービー(G1)と皐月賞(G1)を除けば、負けたレースでも僅差の勝負に持ち込んでおり、レースを重ねるたびにしぶとさに磨きが掛かっています。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012102013/



父ブラックタイドはディープインパクトの全兄で、現6歳世代が初年度産駒。デビューした5世代で4頭の重賞勝ち馬を出しており、重賞は計8勝目。そのうち5勝はキタサンブラックによるものです。

重賞勝ち馬は他にテイエムイナズマ(デイリー杯2歳S)、マイネルフロスト(毎日杯)、タガノエスプレッソ(デイリー杯2歳S)の3頭。しなやかな瞬発力を武器とする弟ディープインパクトに比べると少々パワー寄りに出ており、筋力をベースとした持続力タイプです。馬場別の通算勝利数は芝784勝、ダート54勝ですが、連対率は芝10.8%、ダート11.8%。芝の成績が圧倒的に優れているディープとはタイプが異なります。

母シュガーハートは不出走馬で、4分の3兄ショウナンバッハ(父ステイゴールド)は2000m以上で3勝。長めの中距離馬といった感じです。2代母オトメゴコロは Cee's Tizzy(米年度代表馬 Tiznow の父)の半妹で、4代母 Tizna はアメリカで3つのG1を含めて重賞を8勝したチリ産の名牝です。キタサンブラックにしてもショウナンバッハにしても、母の父にサクラバクシンオーを持ちながら2000m以上で実績を残しているのは、南米にルーツを持つこの牝系が強力なスタミナを伝えているのかもしれません。

キタサンブラックは手脚が長く、馬体も雄大なので、1回のストライドで距離が稼げるという面は大きいと思います。その分、アクションの回数は少なくて済むので、スタミナの消耗を防ぐことができます。大きな馬体をしっかり全身運動させているのはブラックタイドの筋力の強さでしょう。「ディープ×サクラバクシンオー」はブランボヌール(函館2歳S、キーンランドC)、アデイインザライフ(新潟記念)が出ており、血統構成が似ています。溜めて切れるタイプではないサクラバクシンオーを取り込んでも追い込み型にしてしまうディープインパクトとは異なり、ブラックタイドは素直に先行タイプを出しました。

次走は天皇賞・秋(G1)をパスしてジャパンC(G1)に直行するようですが、天皇賞・春(G1)と菊花賞(G1)を勝っているように実績的にはステイヤーですから賢明な判断でしょう。2400m以上なら安定感抜群です。

◎サウンズオブアース(3番人気)は4着。レースが動き始めたときに鞍上が仕掛けても鈍い反応しかできず、やや置かれ気味になるという不器用な面が見られます。それが勝ち味の遅さにつながっています。いいものは持っているのですが、このあたりを克服できないと善戦タイプからの脱皮は難しいでしょう。




毎日王冠はルージュバック


後方に待機した紅一点○ルージュバック(1番人気)が直線で大外から鋭く伸び、同じく後方待機組の△アンビシャス(3番人気)にクビ差競り勝ちました。
https://youtu.be/5JYRiEniQFI?t=9s



得意とする直線の長いコースで、じっくり脚をためて直線で弾ける――という理想のレースができました。デビュー当時に垣間見せた才能の煌めきは幻ではなく本物でした。マンハッタンカフェ牝馬ではレッドディザイア(秋華賞)に並ぶ存在といってもいいでしょう。毎日王冠を牝馬が制したのは93年のシンコウラブリイ以来24年ぶりのことです。

本質的には中距離タイプだけに、マイル戦の忙しい競馬は合いません。外回り&直線の長いコースの芝1800m以上では、半年ぶりの出走で4着と敗れたエリザベス女王杯(G1)を除けば[5−1−0−0]という成績。万全のデキではなかったオークスでも2着と好走しています。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104669/



母ジンジャーパンチは07年の米古牝馬チャンピオン。ブリーダーズCディスタフ(米G1・ダ9f)をはじめG1を6勝、通算22戦12勝という成績を残した名牝です。初子のジンジャーミスト(父 Bernardini)は7戦未勝利。2番子のマミーテイラー(父ゼンノロブロイ)は10戦1勝と、まったく目立つところのない産駒成績でしたが、3番子のルージュバックが母の偉大さを証明しました。4番子ケイブルグラム(父ディープインパクト)は母のパワー的要素を強く受け継いだのか芝で3戦未勝利に終わったあと、ダートに鞍替えして勝ち上がりました。

母方に Blushing Groom が入るマンハッタンカフェ産駒は走っており、なおかつ Mr.Prospector を併せ持つタイプは、メイショウクオリア(京都新聞杯)、ベストメンバー(京都新聞杯)、サンディエゴシチー(札幌2歳S)、メイショウレガーロ(京成杯−2着)などが出ている成功パターン。とはいえ、これらはG1クラスの大物ではありません。ルージュバックは、米古牝馬チャンピオンに輝いた母のずば抜けた能力が大きく影響していることは間違いなさそうです。

母の父 Awesome Again は母の父として定評がある Deputy Minister 系に属し、現役時代にブリーダーズCクラシック(米G1・ダ10f)を制しました。98年にチャーチルダンズで行われたこのレースは現地で観ているのですが、Awesome Again については記憶が薄く、本命に推されて敗れた Skip Away と、直線で外斜行した Swain のことばかりが印象に残っています。Macho Uno(Mucho Macho Man やダノンレジェンドの父)の半兄で、種牡馬として成功し、Ghostzapper(米年度代表馬)、Game On Dude(米G1を8勝)をはじめ多くの活躍馬を送り出しています。母の父としても優れており、ミラクルレジェンド(エンプレス杯)とローマンレジェンド(東京大賞典)の姉弟を産んだ名繁殖牝馬パーソナルレジェンドは Awesome Again 産駒です。

社台グループは、とくにリーマンショック以降の円高局面で、アメリカやヨーロッパのセリに出向いて著名な牝馬をどんどん落札しました。ジンジャーパンチもその1頭です。種牡馬に当たり外れがあるように、どんなに競走成績が優秀でも繁殖牝馬には当たり外れがあります。ジンジャーパンチは当たりだったようです。

◎ステファノス(2番人気)は5着。内枠だったこともあり直線で内を突いたのですが、前が壁になって不完全燃焼のまま終わりました。次走は巻き返してくるでしょう。




シリウスSはマスクゾロ


内枠を利して先手を奪った▲マスクゾロ(1番人気)が○ピオネロ(2番人気)の追撃をクビ差しのいで逃げ切りました。
https://youtu.be/meG8cd1TdLo?t=11s

前走のオープン特別(ダ1800m)でデビュー以来初めて逃げの手に出て6馬身差の圧勝。今回も逃げました。さすがに相手が強く、後続から詰め寄られましたが、最後までしぶとく残ったのは地力の高さゆえでしょう。

昨年春のアンタレスS(G3)が重賞初挑戦でしたが相手が強く9着。今年の春、休み明けの桃山S(準OP)を3馬身半差で勝ったあと、平安S(G3)に挑戦しようとしたのですが、残念ながら賞金が足りずに除外。もし出走していたら上位争いをしていたはずです。ここにきての充実ぶりが著しいですね。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011110069/



父 Roman Ruler は Fusaichi Pegasus(ケンタッキーダービー)の代表産駒の1頭。現役時代にハスケル招待H(米G1・ダ9f)を勝ちました。種牡馬としてはまずまずの成績を残しており、Ruler on Ice(ベルモントS−米G1)、Artemis Agrotera(バレリーナS−米G1、フリゼットS−米G1)、Homeboykris(シャンペンS−米G1)、Rule(モンマスカップS−米G2)などを出しています。日本に輸入された6頭の外国産馬はマスクゾロを含めてすべて2勝以上を挙げており、そのなかの1頭サウンドガガは川崎のスパーキングレディーC(Jpn3)を制しています。海外にいる種牡馬としてはヘニーヒューズに匹敵する活躍ぶりです(ヘニーヒューズはその後輸入)。

母 Saravati は You(エイコーンS、サンタアニタオークスなど米G1を5勝)の半妹で、Causeway's Kin(メモリアルデイH−米G3・2着)の4分の3同血。母方に Storm Cat が入る Roman Ruler 産駒は伸び悩む傾向があるので、マスクゾロの配合パターンは一流馬としては意外に珍しいものです。You の近親、という母方の力が大きいのかもしれません。6代母 Miss Grillo はアルゼンチンの女傑で、アメリカへ移籍してからも大成功を収め、両国に同馬を記念する重賞が作られています。

◎キョウエイギア(3番人気)は8着。好位を追走したのですが直線で後退しました。3歳馬で56kgのハンデはさすがに厳しかったようです。




スプリンターズSはレッドファルクス


中団につけた△レッドファルクス(3番人気)が勝負どころで上昇し、直線で外から脚を伸ばして○ミッキーアイル(2番人気)をゴール前でアタマ差とらえました。
https://youtu.be/-wg5d2EQxo4?t=25s

前後半のペースは33秒4−34秒2。前傾ペースながらその差は0秒8しかなく、このクラスとしてはスローといっていいでしょう。逃げたミッキーアイルは絶好の展開でしたが、坂を上がったところで脚いろが鈍り、ゴール直前でレッドファルクスにとらえられました。高松宮記念(G1)以来の久々が響きました。

勝ったレッドファルクスは7月のCBC賞(G3)に次ぐ重賞連勝。同じスウェプトオーヴァーボード産駒のパドトロワは4年前のこのレースの2着馬で、何度挑戦してもG1には手が届きませんでしたが、レッドファルクスは初挑戦でアッサリ勝ってしまいました。スプリント界のスター登場です。今回馬群に包まれて12着と敗れた◎ビッグアーサー(1番人気)との再対決が待たれます。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104416/



父スウェプトオーヴァーボードはアメリカ産のスピードタイプで、サウスヴィグラス、アドマイヤムーン、プリサイスエンドなどと同じくエンドスウィープの息子。父系は Mr.Prospector にさかのぼります。芝・ダート双方で活躍馬を送り出しており、2歳のトレーニングセールでは毎回のように速い時計を出す馬が現れます。早い時期から活躍し、優れたスピードがセールスポイントですが、一本調子なところがあります。前出のパドトロワ(アイビスサマーダッシュなど重賞3勝)のほかにアーバンストリート(シルクロードS)、エーシンブラン(兵庫チャンピオンシップ)などが出ています。パドトロワは種牡馬入りしました。

「スウェプトオーヴァーボード×サンデーサイレンス」は連対率18.0%、1走あたりの賞金額176万円。これはスウェプトオーヴァーボード産駒全体の13.8%、108万円を大きく上回ります。ベルルミエール、キョウエイストーム、スノーエンジェル、アイアンデューク、ノットオーソリティなどがこの組み合わせから誕生しています。前出のパドトロワは母の父がフジキセキなのでこの仲間ではありませんが、その父はサンデーサイレンスなので配合構成が似ています。

レガシーオブストレングスの牝系からは、スティンガー、サイレントハピネス、アーバニティ、サイレントメロディ、フォーエバーマーク、ハギノハイブリッド、サトノギャラント、フローテーションといった活躍馬が誕生しています。レッドファルクスの母ベルモットは、スティンガーやサイレントハピネスの全妹で、アーバニティの4分の3姉でもあります。レッドファルクスはアーバニティ、フォーエバーマークと同じくスプリンターに出ました。

近い世代にフォーティナイナー、サンデーサイレンス、Affirmed を併せ持っているので、ダノンヨーヨー(富士S)、アルキメデス(朝日チャレンジC)を彷彿させる配合です。レッドファルクスとアルキメデスはフォーティナイナーの部分が1代進んでエンドスウィープが共通しています。



Affirmed は78年の米三冠馬。現役時代は一度も芝のレースに出走しませんでしたが、種牡馬としては Flawlessly、Zoman、Bint Pasha、Trusted Patner、The Tin Man など、むしろ芝向きの大物が目立ちました。スティンガー、サイレントハピネス、アーバニティの3きょうだいやマツリダゴッホなど、サンデー系との相性も良好です。

たとえば、「サンデーサイレンス、Storm Cat、Affirmed」を併せ持つ馬は、少ないサンプルからアユサン(桜花賞)、Karakontie(BCマイル、ジャンリュックラガルデール賞)、Trust in a Gust(豪G1を2勝)、ショウナンマイティ(大阪杯)、アルキメデス(朝日チャレンジC)、ペルフィカ(フィリーズレビュー−2着)、アストロロジー(毎日杯−5着)など活躍馬が次々と現れています。

◎ビッグアーサー(1番人気)は内枠が災いし、馬群に包まれたまま何もできずにレースが終わってしまいました。参考外の一戦です。




オールカマーはゴールドアクター


中団につけた○ゴールドアクター(1番人気)が外から抜け出し、△サトノノブレス(3番人気)の追撃をクビ差抑えました。
https://youtu.be/tCuNjmAE17U?t=14s



1番人気で12着に敗れた天皇賞・春(G1)は、レース前から激しくイレ込んで本来の実力を発揮できませんでした。今回はホームグラウンドの関東。休み明けですが臨戦過程に不安はなく、他馬よりも重い別定重量を背負いながら完勝といえる内容でした。有馬記念(G1)を勝った実績どおりまともに走れば強いですね。

勝ちタイム2分11秒9は標準的なものでしょう。1000m通過59秒9、ラスト1000mが同じく59秒9ですから、レース全体を通して1ハロン平均12秒弱ぐらいで流れました。エーシンマックスが大きく離して逃げたので後続馬群はスロー。うまく流れに乗ったのは好位勢で、1、2着馬はその位置取りでした。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011105266/



父スクリーンヒーローは現役時代にジャパンC(G1)を勝ったほか、天皇賞・秋(G1)でも2着と健闘しました。その父グラスワンダーは Roberto 系らしく持続力に定評のある種牡馬ですが、スクリーンヒーローは東京コースの瞬発力勝負に強く、母方のサンデーサイレンスやダイナアクトレスの血が強く出ている、という印象がありました。後者は毎日王冠(G2)など5つの重賞を獲得し、京王杯オータムH(G3)では芝1600mの日本レコード(1分32秒2)を樹立しました。ジャパンCでは3着と健闘しています。G1こそ獲れなかったものの、まぎれもなく80年代を代表する強豪牝馬の1頭でした。スクリーンヒーローが種牡馬として成功したのは、サンデーサイレンスやダイナアクトレスの特長を強く伝えているからだと思われます。本馬のほかにモーリス(安田記念、マイルチャンピオンシップ、香港マイル、チャンピオンズマイル)、ミュゼエイリアン(毎日杯)、グァンチャーレ(シンザン記念)、トラスト(札幌2歳S)が重賞を勝っています。

母の父キョウワアリシバは米年度代表馬 Alysheba(ケンタッキーダービー、プリークネスS、BCクラシックなど米G1を9勝)の息子で、牝馬三冠馬スティルインラブの母ブラダマンテの半弟です。Alydar 系なので決め手は甘かったものの、持続力の活きる自分の競馬に持ち込むと強く、札幌の松前特別(900万下・芝2600m)を10馬身差で圧勝したように十分なスタミナも備えていました。

母ヘイロンシンは平地では未勝利だったものの、障害で2勝を挙げ、阪神ジャンプS(J・G3)5着という成績があります。「キョウワアリシバ×マナード」という組み合わせはきわめてマイナーで、重賞クラスの馬では珍しい血統です。スクリーンヒーローの父グラスワンダーは Alysheba の父 Alydar と相性良好で、オースミグラスワン、コスモヘレノス、ラフレッシュブルー、ランダムシードといった活躍馬はこのパターンから誕生しています。グラスワンダーと Alydar を抱えた本馬はこの好相性を引き継いでいます。

スクリーンヒーロー産駒は2歳→3歳→4歳→5歳と連対率が上昇し、晩成傾向がうかがえるので、この秋のゴールドアクターには期待できそうです。ただ、サンデーサイレンスやダイナアクトレス的な要素を強く伝えているとはいえ、コース適性を見ると東京よりも中山が良く、外回りコースよりも内回りコースの成績が優れています。天皇賞・秋とジャパンCはそのあたりが鍵となります。有馬記念は楽しみです。



◎マリアライト(2番人気)は5着。やはり休み明けはもうひとつ、ということでしょうか。叩いた次走に期待したいですね。




神戸新聞杯はサトノダイヤモンド


中団につけた◎サトノダイヤモンド(1番人気)が直線で外から抜け出し、内から追いすがる△ミッキーロケット(6番人気)をクビ差抑えました。
https://youtu.be/gF-DO2gt-Rk?t=21s

ミッキーロケットの意外な頑張りにヒヤッとしましたが、馬体が合うとまた反応したように、サトノダイヤモンドには余力がありました。久々の影響で序盤に少し力むところがありました。一度叩いた本番は落ち着いて臨めるでしょう。距離の延長も問題ありません。ディーマジェスティとの頂上決戦はハイレベルなものになりそうです。来年のこの時期、この2頭は日本にいないかもしれません。

「競馬スピリッツ」「ウマニティ」に提供した予想は◎△△で馬単1260円、3連単8010円的中。予想文を転載します。

「◎サトノダイヤモンドは『ディープインパクト×オーペン』という組み合わせ。母マルペンサは南米アルゼンチンで芝・ダートを問わず活躍し、同国の中距離G1を3勝した名牝。いかにもディープインパクトと相性が良さそうな配合構成で、ヴィルシーナの母ハルーワスウィートと似ているだけでなく、ジェンティルドンナの母の父ベルトリニと同じ「ダンジグ×アリダー」のルアーを抱えている。母方にダンジグ、アリダー、ノーザンダンサーのクロスを持つディープ産駒は本馬のほかにドナウブルーとジェンティルドンナの姉妹、ミッキーアイル、サザナミなどが出ており、連対率は50%を超える。ダービーは落鉄の不利がありながらマカヒキ相手にハナ差2着。ハイレベルな3歳世代でもトップを争う実力の持ち主で、母は4〜5歳時にすべてのG1を勝っているので十分な成長力がある。順調に夏を越して出走態勢を整えてきたので力関係が覆ることはないだろう。古馬とぶつかる秋のG1でも勝ち負けに持ち込める実力の持ち主なので、ここで凡走するシーンは考えづらい」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106101/



『2015〜16年種牡馬別好配合馬リスト ディープインパクト編』で推奨した馬であり、この馬が落札されたセリの様子については13年7月10日のエントリー「セレクトセール2013:2日目」をご参照ください。当歳時の画像もあります。

予想文に記したとおり、母マルペンサは南米アルゼンチン産馬で、現役時代にコパデプラタ大賞(亜G1・芝2000m)、クリアドレス大賞(亜G1・ダ2000m)、ヒルベルトレレナ大賞(亜G1・ダ2000m)などを制した名牝です。

母の父 Orpen はモルニ賞(仏G1)の勝ち馬で、愛2歳チャンピオンに輝きました。クールモアで種牡馬となり、アイルランドとオーストラリアで供用され、05年からシャトル種牡馬となってアルゼンチンでも供用されました。亜年度代表馬 Lingote de Oro をはじめ多くの活躍馬を送り出し、2010年に同国のリーディングサイアーとなっています。Natalma のファミリーに属し、かつ Natalma のクロスを持ち、Ribot 系の血を持っているので、大種牡馬デインヒルと配合構成が似ています。父 Lure は「Danzig×Alydar」なのでジェンティルドンナの母の父 Bertolini と同じ組み合わせです。





ディープインパクトは柔らかさを伝える種牡馬で、馬体のサイズは小さく、晩成傾向も見られます。したがって、大柄、早熟、硬質なアメリカ血統を入れるのは常套手段で、Storm Cat やフレンチデピュティとの相性の良さはそうした部分が大きいと思います。Danzig、Alydar、Northern Dancer クロスを持つ母マルペンサは配合相手として申し分ないところで、前述のとおり Lure と Bertolini は同じ組み合わせなので、マルペンサとドナブリーニ(ドナウブルーとジェンティルドンナの母)は配合構成がやや似ています。



また、ヴィルシーナの母ハルーワスウィートとも似た構成です。サトノダイヤモンド自身は Halo を3本持っていますが、アルゼンチンの重厚なファミリーに属し、なおかつ Devil's Bag とサザンヘイローというダート短距離を主戦場とするパワフルな種牡馬を経由しているので、軽すぎたり浮ついたところはありません。



レースセンスが抜群で、距離は万能。道悪にも対応します。ハイレベルな3歳世代の代表格なので、ジャパンC(G1)や有馬記念(G1)でも十分勝負になるはずです。順調に行ってほしいものです。




ローズSはシンハライト


中団につけた◎シンハライト(1番人気)が直線で大外に持ち出して脚を伸ばし、逃げ粘るクロコスミア(11番人気)をゴール直前でハナ差とらえました。
https://youtu.be/O-ug4R7Hqqc?t=10s

オークス以来の実戦で馬体重はプラス14kg。小柄な馬なのでこれぐらい増えてこないと秋のG1戦線を戦うには心許ないところです。パドックで見るかぎり太め感はありませんでした。1・1/4馬身差で勝ったデビュー戦を除けば、勝った4戦の着差はハナ、ハナ、ハナ、クビ。2着に負けた桜花賞はハナ差と、つねにゴール前で接戦になる馬です。今回は前残りの競馬が目立つなかで外から差し切るという強い内容で、着差以上に力の開きがありました。次走の秋華賞(G1)でも人気を集めることになりますが、内回りコースなので展開と位置取りが重要です。ミスがあると怖いですね。

予想は◎だけ的中。予想文を転載します。

「◎シンハライトは『ディープインパクト×シングスピール』という組み合わせ。母シンハリーズはデルマーオークス(米G1・芝9f)の勝ち馬で、本馬はアダムスピーク(ラジオNIKKEI杯2歳S)の全妹、リラヴァティ(マーメイドS)の4分の3妹にあたる良血。父ディープインパクトは阪神芝1800mで連対率は28.7%と走っており、12年のジェンティルドンナ、13年のデニムアンドルビー、15年のタッチングスピーチと過去3頭がこのレースを勝っている。さらに、12年は1〜3着、15年は1、2着を占めた。血統的にコース適性が高く、シンハライト自身の実力も高いので、評価を下げる理由が見当たらない。順当に勝ち負けに持ち込めるはずだ」

http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105906/



ラジオNIKKEI杯2歳S(G3)を勝ったアダムスピークの全妹。ゼンノロブロイを父に持つリラヴァティ(福島牝馬S−2着、ローズS−3着)、アダオムスブリッジ(若駒S)の4分の3妹でもあります。

父ディープインパクトは現3歳世代から11頭の重賞勝ち馬を送り出していますが、マカヒキ、サトノダイヤモンドなど4頭が Halo クロスを持っています。シンハライトもその1頭です。

シンハライトの母方に入る Glorious Song は、カナダとアメリカで通算34戦17勝の成績を残し、加年度代表馬、米最優秀古馬牝馬、加最優秀古馬牝馬(2回)に輝いた名牝です。全きょうだいの Devil's Bag(米最優秀2歳牡馬セン馬、タイキシャトルの父)、Saint Ballado(米リーディングサイアー)も北米の競馬に大きな足跡を残しています。全きょうだいがそろって成功しているということは、優秀な配合であることの証明でもあります。Glorious Song は繁殖牝馬としても優秀で、Singspiel、Rahy(Giant's Causeway の母の父)、グランドオペラ(メイセイオペラの父)、シャンソネット(ダノンシャンティの母)などを産みました。Singspiel はシンハライトの母の父です。

 Ballade(f.1972.Herbager)
   Glorious Song(f.1976.Halo)
   │ グランドオペラ(c.1984.Nijinsky)
   │ Rahy(c.1985.Blushing Groom)
   │ Morn of Song(f.1988.Blushing Groom)
   │ │ ハールワソング(f.1996.Nureyev)
   │ │   ハルーワスウィート(f.2001.Machiavellian)
   │ │   │ ヴィルシーナ(f.2009.ディープインパクト)
   │ │   フレールジャック(c.2008.ディープインパクト)
   │ │   マーティンボロ(c.2009.ディープインパクト)
   │ Singspiel(c.1992.In the Wings)
   │ シャンソネット(f.2000.Mark of Esteem)
   │   ダノンシャンティ(c.2007.フジキセキ)
   Devil's Bag(c.1981.Halo)
   Angelic Song(f.1988.Halo)
   │ レディバラード(f.1997.Unbridled)
   │   ダノンバラード(c.2008.ディープイパンクト)
   Saint Ballado(c.1990.Halo)

母方に Glorious Song を持つディープインパクト産駒は成功しており、アダムスピークとシンハライトの兄妹のほかに、ヴィルシーナ、フレールジャックとマーティンボロの兄弟などがいます。国外競走馬では仏1000ギニー(G1)を勝った Beauty Parlour もこのパターンです。連対率35.1%、1走あたりの獲得賞金額589万円は、ディープインパクト産駒全体の成績(24.2%、332万円)をはるかに上回る優秀なものです。

Glorious Song の全弟 Devil's Bag を母方に持つディープインパクト産駒はこれまで目立った成績は挙げていなかったのですが、現3世代からサトノダイヤモンド(きさらぎ賞、日本ダービー−2着、皐月賞−3着)とキャンディバローズ(ファンタジーS)を出して挽回しています。

母シンハリーズはデルマーオークス(米G1・芝9f)の勝ち馬。日本のシーザリオが優勝したアメリカンオークス(米G1・芝10f)の3着馬でもあります。繁殖牝馬としての能力は素晴らしいものがあります。

母の父 Singspiel は10〜12ハロン路線で世界を股にかけて活躍した名馬で、日本でも96年にジャパンCを勝ちました。日本ではローエングリン、ライブコンサート、アサクサデンエンなどのように、むしろ短めの距離での活躍が目立ちます。2代母 Baize はスプリンターなので、仮にこのあたりが強く出て、なおかつ気性も激しいようだとマイラータイプに出ていた可能性もあったと思います。シンハライトはオークスを制したように距離が延びても問題ありませんでした。

シンハライトの半姉ポロンナルワは、Glorious Song 2×3という強度の牝馬クロスを持っており、母となってディーパワンサ(新馬−中京2歳Sを連勝)を産みました。その父はディープインパクトの息子ディープブリランテ。シンハライトとは血統構成の50%が同一です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014106144/



前述のとおり、次走の秋華賞は京都芝内回り2000mなので、展開と位置取りが重要です。ペースが速ければ差しも十分届きますが、落ち着いた流れになると直線が短いだけに怖いですね。穴馬が台頭する余地もありそうです。




セントライト記念はディーマジェスティ


勝負どころで外を回って進出した◎ディーマジェスティ(1番人気)が残り200mで先頭に立ち、内で粘る▲ゼーヴィント(2番人気)をクビ差抑え、単勝1.4倍の断然人気に応えました。
https://youtu.be/lb7vR4dWxVI?t=19s

3着に敗れた日本ダービー(G1)以来の実戦で、本番前の試走ですからもちろん目一杯の仕上げではありません。着差はわずかクビでしたが、鞍上の指示どおりに動いて難なく勝ったので前哨戦としては十分だったのではないかと思います。母の父が Roberto 系のブライアンズタイムですから叩きつつ着実に良くなってくるでしょう。スタートがもっさりしているのはいつものことで、急に改善されるとも思えないので、菊花賞(G1)でも後ろから行くことになるはずです。距離が延びてもまったく不安のない血統なので楽しみです。

レース後、馬場から引き揚げてきたディーマジェスティの蛯名騎手はさすがに嬉しそうでしたね。菊花賞への手応えは十分、といったところでしょう。表彰式の前、引き手を持って馬と歩いていた厩務員さんが、柵沿いに集まった大勢のファンのために、安全な範囲内で馬を近くに寄せてじっくりとお披露目をされていました。おとなしいディーマジェスティだからこそできることではありますが、スターホースを間近に見ることができたファンの方々は大喜び。盛んにシャッターを切っていました。小雨が降るなかわざわざ競馬場に足を運んだ甲斐があったというものでしょう。こうした積み重ねが競馬人気を盛り上げることにつながると思います。



予想は◎▲○で馬単480円、3連単1820円的中。予想文を転載します。

「◎ディーマジェスティは『ディープインパクト×ブライアンズタイム』という組み合わせで、半兄にニュージーランドトロフィー(G2)2着馬セイクレットレーヴがいる。母エルメスティアラは『ブライアンズタイム×サドラーズウェルズ』というパワー型で、いかにも持続力勝負に強いスタミナ型の配合。皐月賞(G1)を制した実績どおり中山コースは合う。今年の皐月賞とダービーの上位3頭は、着順が入れ替わっただけで同じ顔ぶれだった。近年稀にみる高いレベルにあることは、ダービーのレースレートが119と史上最高だったこと、皐月賞2着、ダービー1着のマカヒキがニエル賞(仏G2)を勝ち、凱旋門賞(仏G1)の有力候補の1頭に挙げられていることでも裏付けられる。マカヒキを皐月賞でくだし、ダービーでも0秒1差の3着に食い込んだ本馬は、それとほとんど変わらぬ実力の持ち主で、中山コースであれば互角以上の勝負に持ち込める可能性が高い。今回、本馬のほかはG2勝ち馬が1頭、G3勝ち馬が2頭というメンバー構成。大きな実力差がある。休み明けながら仕上がり具合に不安な点はなく、ここはほぼ勝てるだろう」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013104704/



1着ディーマジェスティ、2着ゼーヴィントはいずれも「ディープインパクト×ブライアンズタイム」という組み合わせ。昨年までこれといった活躍馬が出ていなかった配合ですが、現4歳のモンドインテロと合わせて突如として脚光を浴びるようになりました。ただし、現時点においても、連対率19.5%、1走あたりの賞金額273万円は、ディープインパクト産駒全体の24.2%、332万円を下回っています。また、ゼーヴィントとモンドインテロは、キズナやラストインパクトで成功している「ディープインパクトと Pacific Princess 牝系の組み合わせ」で、そちらの影響も大きいのではないかと思います。

ディーマジェスティは、ニュージーランドトロフィー(G2)2着馬セイクレットレーヴ(父アドマイヤムーン)や、準OP馬ワールドレーヴの半弟。後者は種牡馬として成功できなかったファンタスティックライトの子で、芝における同産駒の出世頭です。

母エルメスティアラはエルノヴァ(ステイヤーズS−2着、クイーンS−2着、オールカマー−3着)の半姉で、かなりのポテンシャルを秘めた繁殖牝馬といえます。その能力の源泉は最高クラスの良血です。2代母シンコウエルメスは、ジェネラス(英・愛ダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS)、オースミタイクーン(マイラーズC、セントウルS)の半妹、Imagine(英オークス、愛1000ギニー)の全姉です。3代母 Doff the Derby は Trillion(仏最優秀古牝馬、米最優秀芝牝馬)の半妹。近親に女傑 Triptych(愛英仏で9つのG1を制覇)がいます。

「ブライアンズタイム×Sadler's Wells」という血統は持続力に秀でたスタミナ、底力、成長力を伝えます。ブライアンズタイムも Sadler's Wells も、一昔前の有馬記念で猛威を振るった血統ですから、中山コースが得意なのは当然でしょう。

ちなみに、ディーマジェスティはダービー卿チャレンジトロフィー(G3)を勝ったマジックタイムと配合構成がよく似ています。同馬は先日の関屋記念(G3)で3着と健闘したように直線の長いコースも苦にしませんが、重賞を勝ったのはやはり中山でした。



菊花賞は、今週の神戸新聞杯(G2)に出走するサトノダイヤモンドが強敵でしょう。京都外回りコースにおける切れ味勝負ではサトノダイヤモンドに軍配が上がるのではないかと思われるので、自ら脚を使って早めに動き、スタミナと持続力でねじ伏せる競馬が理想でしょうか。ハイレベルないい勝負になりそうです。






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