パーフェクト種牡馬辞典


神戸新聞杯はサトノダイヤモンド


中団につけた◎サトノダイヤモンド(1番人気)が直線で外から抜け出し、内から追いすがる△ミッキーロケット(6番人気)をクビ差抑えました。
https://youtu.be/gF-DO2gt-Rk?t=21s

ミッキーロケットの意外な頑張りにヒヤッとしましたが、馬体が合うとまた反応したように、サトノダイヤモンドには余力がありました。久々の影響で序盤に少し力むところがありました。一度叩いた本番は落ち着いて臨めるでしょう。距離の延長も問題ありません。ディーマジェスティとの頂上決戦はハイレベルなものになりそうです。来年のこの時期、この2頭は日本にいないかもしれません。

「競馬スピリッツ」「ウマニティ」に提供した予想は◎△△で馬単1260円、3連単8010円的中。予想文を転載します。

「◎サトノダイヤモンドは『ディープインパクト×オーペン』という組み合わせ。母マルペンサは南米アルゼンチンで芝・ダートを問わず活躍し、同国の中距離G1を3勝した名牝。いかにもディープインパクトと相性が良さそうな配合構成で、ヴィルシーナの母ハルーワスウィートと似ているだけでなく、ジェンティルドンナの母の父ベルトリニと同じ「ダンジグ×アリダー」のルアーを抱えている。母方にダンジグ、アリダー、ノーザンダンサーのクロスを持つディープ産駒は本馬のほかにドナウブルーとジェンティルドンナの姉妹、ミッキーアイル、サザナミなどが出ており、連対率は50%を超える。ダービーは落鉄の不利がありながらマカヒキ相手にハナ差2着。ハイレベルな3歳世代でもトップを争う実力の持ち主で、母は4〜5歳時にすべてのG1を勝っているので十分な成長力がある。順調に夏を越して出走態勢を整えてきたので力関係が覆ることはないだろう。古馬とぶつかる秋のG1でも勝ち負けに持ち込める実力の持ち主なので、ここで凡走するシーンは考えづらい」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106101/



『2015〜16年種牡馬別好配合馬リスト ディープインパクト編』で推奨した馬であり、この馬が落札されたセリの様子については13年7月10日のエントリー「セレクトセール2013:2日目」をご参照ください。当歳時の画像もあります。

予想文に記したとおり、母マルペンサは南米アルゼンチン産馬で、現役時代にコパデプラタ大賞(亜G1・芝2000m)、クリアドレス大賞(亜G1・ダ2000m)、ヒルベルトレレナ大賞(亜G1・ダ2000m)などを制した名牝です。

母の父 Orpen はモルニ賞(仏G1)の勝ち馬で、愛2歳チャンピオンに輝きました。クールモアで種牡馬となり、アイルランドとオーストラリアで供用され、05年からシャトル種牡馬となってアルゼンチンでも供用されました。亜年度代表馬 Lingote de Oro をはじめ多くの活躍馬を送り出し、2010年に同国のリーディングサイアーとなっています。Natalma のファミリーに属し、かつ Natalma のクロスを持ち、Ribot 系の血を持っているので、大種牡馬デインヒルと配合構成が似ています。父 Lure は「Danzig×Alydar」なのでジェンティルドンナの母の父 Bertolini と同じ組み合わせです。





ディープインパクトは柔らかさを伝える種牡馬で、馬体のサイズは小さく、晩成傾向も見られます。したがって、大柄、早熟、硬質なアメリカ血統を入れるのは常套手段で、Storm Cat やフレンチデピュティとの相性の良さはそうした部分が大きいと思います。Danzig、Alydar、Northern Dancer クロスを持つ母マルペンサは配合相手として申し分ないところで、前述のとおり Lure と Bertolini は同じ組み合わせなので、マルペンサとドナブリーニ(ドナウブルーとジェンティルドンナの母)は配合構成がやや似ています。



また、ヴィルシーナの母ハルーワスウィートとも似た構成です。サトノダイヤモンド自身は Halo を3本持っていますが、アルゼンチンの重厚なファミリーに属し、なおかつ Devil's Bag とサザンヘイローというダート短距離を主戦場とするパワフルな種牡馬を経由しているので、軽すぎたり浮ついたところはありません。



レースセンスが抜群で、距離は万能。道悪にも対応します。ハイレベルな3歳世代の代表格なので、ジャパンC(G1)や有馬記念(G1)でも十分勝負になるはずです。順調に行ってほしいものです。




ローズSはシンハライト


中団につけた◎シンハライト(1番人気)が直線で大外に持ち出して脚を伸ばし、逃げ粘るクロコスミア(11番人気)をゴール直前でハナ差とらえました。
https://youtu.be/O-ug4R7Hqqc?t=10s

オークス以来の実戦で馬体重はプラス14kg。小柄な馬なのでこれぐらい増えてこないと秋のG1戦線を戦うには心許ないところです。パドックで見るかぎり太め感はありませんでした。1・1/4馬身差で勝ったデビュー戦を除けば、勝った4戦の着差はハナ、ハナ、ハナ、クビ。2着に負けた桜花賞はハナ差と、つねにゴール前で接戦になる馬です。今回は前残りの競馬が目立つなかで外から差し切るという強い内容で、着差以上に力の開きがありました。次走の秋華賞(G1)でも人気を集めることになりますが、内回りコースなので展開と位置取りが重要です。ミスがあると怖いですね。

予想は◎だけ的中。予想文を転載します。

「◎シンハライトは『ディープインパクト×シングスピール』という組み合わせ。母シンハリーズはデルマーオークス(米G1・芝9f)の勝ち馬で、本馬はアダムスピーク(ラジオNIKKEI杯2歳S)の全妹、リラヴァティ(マーメイドS)の4分の3妹にあたる良血。父ディープインパクトは阪神芝1800mで連対率は28.7%と走っており、12年のジェンティルドンナ、13年のデニムアンドルビー、15年のタッチングスピーチと過去3頭がこのレースを勝っている。さらに、12年は1〜3着、15年は1、2着を占めた。血統的にコース適性が高く、シンハライト自身の実力も高いので、評価を下げる理由が見当たらない。順当に勝ち負けに持ち込めるはずだ」

http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105906/



ラジオNIKKEI杯2歳S(G3)を勝ったアダムスピークの全妹。ゼンノロブロイを父に持つリラヴァティ(福島牝馬S−2着、ローズS−3着)、アダオムスブリッジ(若駒S)の4分の3妹でもあります。

父ディープインパクトは現3歳世代から11頭の重賞勝ち馬を送り出していますが、マカヒキ、サトノダイヤモンドなど4頭が Halo クロスを持っています。シンハライトもその1頭です。

シンハライトの母方に入る Glorious Song は、カナダとアメリカで通算34戦17勝の成績を残し、加年度代表馬、米最優秀古馬牝馬、加最優秀古馬牝馬(2回)に輝いた名牝です。全きょうだいの Devil's Bag(米最優秀2歳牡馬セン馬、タイキシャトルの父)、Saint Ballado(米リーディングサイアー)も北米の競馬に大きな足跡を残しています。全きょうだいがそろって成功しているということは、優秀な配合であることの証明でもあります。Glorious Song は繁殖牝馬としても優秀で、Singspiel、Rahy(Giant's Causeway の母の父)、グランドオペラ(メイセイオペラの父)、シャンソネット(ダノンシャンティの母)などを産みました。Singspiel はシンハライトの母の父です。

 Ballade(f.1972.Herbager)
   Glorious Song(f.1976.Halo)
   │ グランドオペラ(c.1984.Nijinsky)
   │ Rahy(c.1985.Blushing Groom)
   │ Morn of Song(f.1988.Blushing Groom)
   │ │ ハールワソング(f.1996.Nureyev)
   │ │   ハルーワスウィート(f.2001.Machiavellian)
   │ │   │ ヴィルシーナ(f.2009.ディープインパクト)
   │ │   フレールジャック(c.2008.ディープインパクト)
   │ │   マーティンボロ(c.2009.ディープインパクト)
   │ Singspiel(c.1992.In the Wings)
   │ シャンソネット(f.2000.Mark of Esteem)
   │   ダノンシャンティ(c.2007.フジキセキ)
   Devil's Bag(c.1981.Halo)
   Angelic Song(f.1988.Halo)
   │ レディバラード(f.1997.Unbridled)
   │   ダノンバラード(c.2008.ディープイパンクト)
   Saint Ballado(c.1990.Halo)

母方に Glorious Song を持つディープインパクト産駒は成功しており、アダムスピークとシンハライトの兄妹のほかに、ヴィルシーナ、フレールジャックとマーティンボロの兄弟などがいます。国外競走馬では仏1000ギニー(G1)を勝った Beauty Parlour もこのパターンです。連対率35.1%、1走あたりの獲得賞金額589万円は、ディープインパクト産駒全体の成績(24.2%、332万円)をはるかに上回る優秀なものです。

Glorious Song の全弟 Devil's Bag を母方に持つディープインパクト産駒はこれまで目立った成績は挙げていなかったのですが、現3世代からサトノダイヤモンド(きさらぎ賞、日本ダービー−2着、皐月賞−3着)とキャンディバローズ(ファンタジーS)を出して挽回しています。

母シンハリーズはデルマーオークス(米G1・芝9f)の勝ち馬。日本のシーザリオが優勝したアメリカンオークス(米G1・芝10f)の3着馬でもあります。繁殖牝馬としての能力は素晴らしいものがあります。

母の父 Singspiel は10〜12ハロン路線で世界を股にかけて活躍した名馬で、日本でも96年にジャパンCを勝ちました。日本ではローエングリン、ライブコンサート、アサクサデンエンなどのように、むしろ短めの距離での活躍が目立ちます。2代母 Baize はスプリンターなので、仮にこのあたりが強く出て、なおかつ気性も激しいようだとマイラータイプに出ていた可能性もあったと思います。シンハライトはオークスを制したように距離が延びても問題ありませんでした。

シンハライトの半姉ポロンナルワは、Glorious Song 2×3という強度の牝馬クロスを持っており、母となってディーパワンサ(新馬−中京2歳Sを連勝)を産みました。その父はディープインパクトの息子ディープブリランテ。シンハライトとは血統構成の50%が同一です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014106144/



前述のとおり、次走の秋華賞は京都芝内回り2000mなので、展開と位置取りが重要です。ペースが速ければ差しも十分届きますが、落ち着いた流れになると直線が短いだけに怖いですね。穴馬が台頭する余地もありそうです。




セントライト記念はディーマジェスティ


勝負どころで外を回って進出した◎ディーマジェスティ(1番人気)が残り200mで先頭に立ち、内で粘る▲ゼーヴィント(2番人気)をクビ差抑え、単勝1.4倍の断然人気に応えました。
https://youtu.be/lb7vR4dWxVI?t=19s

3着に敗れた日本ダービー(G1)以来の実戦で、本番前の試走ですからもちろん目一杯の仕上げではありません。着差はわずかクビでしたが、鞍上の指示どおりに動いて難なく勝ったので前哨戦としては十分だったのではないかと思います。母の父が Roberto 系のブライアンズタイムですから叩きつつ着実に良くなってくるでしょう。スタートがもっさりしているのはいつものことで、急に改善されるとも思えないので、菊花賞(G1)でも後ろから行くことになるはずです。距離が延びてもまったく不安のない血統なので楽しみです。

レース後、馬場から引き揚げてきたディーマジェスティの蛯名騎手はさすがに嬉しそうでしたね。菊花賞への手応えは十分、といったところでしょう。表彰式の前、引き手を持って馬と歩いていた厩務員さんが、柵沿いに集まった大勢のファンのために、安全な範囲内で馬を近くに寄せてじっくりとお披露目をされていました。おとなしいディーマジェスティだからこそできることではありますが、スターホースを間近に見ることができたファンの方々は大喜び。盛んにシャッターを切っていました。小雨が降るなかわざわざ競馬場に足を運んだ甲斐があったというものでしょう。こうした積み重ねが競馬人気を盛り上げることにつながると思います。



予想は◎▲○で馬単480円、3連単1820円的中。予想文を転載します。

「◎ディーマジェスティは『ディープインパクト×ブライアンズタイム』という組み合わせで、半兄にニュージーランドトロフィー(G2)2着馬セイクレットレーヴがいる。母エルメスティアラは『ブライアンズタイム×サドラーズウェルズ』というパワー型で、いかにも持続力勝負に強いスタミナ型の配合。皐月賞(G1)を制した実績どおり中山コースは合う。今年の皐月賞とダービーの上位3頭は、着順が入れ替わっただけで同じ顔ぶれだった。近年稀にみる高いレベルにあることは、ダービーのレースレートが119と史上最高だったこと、皐月賞2着、ダービー1着のマカヒキがニエル賞(仏G2)を勝ち、凱旋門賞(仏G1)の有力候補の1頭に挙げられていることでも裏付けられる。マカヒキを皐月賞でくだし、ダービーでも0秒1差の3着に食い込んだ本馬は、それとほとんど変わらぬ実力の持ち主で、中山コースであれば互角以上の勝負に持ち込める可能性が高い。今回、本馬のほかはG2勝ち馬が1頭、G3勝ち馬が2頭というメンバー構成。大きな実力差がある。休み明けながら仕上がり具合に不安な点はなく、ここはほぼ勝てるだろう」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013104704/



1着ディーマジェスティ、2着ゼーヴィントはいずれも「ディープインパクト×ブライアンズタイム」という組み合わせ。昨年までこれといった活躍馬が出ていなかった配合ですが、現4歳のモンドインテロと合わせて突如として脚光を浴びるようになりました。ただし、現時点においても、連対率19.5%、1走あたりの賞金額273万円は、ディープインパクト産駒全体の24.2%、332万円を下回っています。また、ゼーヴィントとモンドインテロは、キズナやラストインパクトで成功している「ディープインパクトと Pacific Princess 牝系の組み合わせ」で、そちらの影響も大きいのではないかと思います。

ディーマジェスティは、ニュージーランドトロフィー(G2)2着馬セイクレットレーヴ(父アドマイヤムーン)や、準OP馬ワールドレーヴの半弟。後者は種牡馬として成功できなかったファンタスティックライトの子で、芝における同産駒の出世頭です。

母エルメスティアラはエルノヴァ(ステイヤーズS−2着、クイーンS−2着、オールカマー−3着)の半姉で、かなりのポテンシャルを秘めた繁殖牝馬といえます。その能力の源泉は最高クラスの良血です。2代母シンコウエルメスは、ジェネラス(英・愛ダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS)、オースミタイクーン(マイラーズC、セントウルS)の半妹、Imagine(英オークス、愛1000ギニー)の全姉です。3代母 Doff the Derby は Trillion(仏最優秀古牝馬、米最優秀芝牝馬)の半妹。近親に女傑 Triptych(愛英仏で9つのG1を制覇)がいます。

「ブライアンズタイム×Sadler's Wells」という血統は持続力に秀でたスタミナ、底力、成長力を伝えます。ブライアンズタイムも Sadler's Wells も、一昔前の有馬記念で猛威を振るった血統ですから、中山コースが得意なのは当然でしょう。

ちなみに、ディーマジェスティはダービー卿チャレンジトロフィー(G3)を勝ったマジックタイムと配合構成がよく似ています。同馬は先日の関屋記念(G3)で3着と健闘したように直線の長いコースも苦にしませんが、重賞を勝ったのはやはり中山でした。



菊花賞は、今週の神戸新聞杯(G2)に出走するサトノダイヤモンドが強敵でしょう。京都外回りコースにおける切れ味勝負ではサトノダイヤモンドに軍配が上がるのではないかと思われるので、自ら脚を使って早めに動き、スタミナと持続力でねじ伏せる競馬が理想でしょうか。ハイレベルないい勝負になりそうです。




京成杯オータムHはロードクエスト


後方につけた▲ロードクエスト(1番人気)が勝負どころで外からマクって進出し、直線で難なく抜け出してカフェブリリアント(6番人気)に半馬身差をつけて快勝しました。
https://youtu.be/vL_u7Xl79qk

昨年の新潟2歳S(G3)以来の重賞制覇。スタートの悪さはいつものことなので仕方ありません。3〜4コーナーで手綱を抑えたままスーッと上がってくる様は、中山の鬼だった父マツリダゴッホのマクリを彷彿させました。

函館スプリントS(G3)とキーンランドC(G3)で3歳馬がワンツーフィニッシュを決めたように、今年の夏競馬は3歳馬が頑張っているという印象がありました。ロードクエストがあっさり古馬をひねったので、秋競馬は3歳馬を重く見たいところです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013102679/



父マツリダゴッホはサンデーサイレンスのラストクロップで、現役時代は有馬記念(G1)をはじめ6つの重賞を制覇。そのすべてが中山競馬場でのものでした。脚長でありながら首が高めであったせいか、小気味いいピッチ走法を武器とし、それが中山における芸術的なコーナーワークとなって表れていました。その一方で、直線の長い東京ではもうひとつでした。ロードクエストは、父譲りのピッチ走法ですが、直線の長短は関係なくいい脚を長く使えます。グリップの効いたフットワークなので緩めの馬場も苦にしません。

ロードクエストのほかに、ウインマーレライ(ラジオNIKKEI賞)とクールホタルビ(ファンタジーS)が重賞を勝っています。重賞で3着以内に入った馬はアルマワイオリ(朝日杯フューチュリティS−2着)、マイネルハニー(スプリングS−2着)、エクラミレネール(ニュージーランドトロフィー−3着)です。

配合的には Danzig と相性が良好。マツリダゴッホに含まれる Affirmed と Danzig の構成要素が少し似ていることが理由かもしれません。前出のウインマーレライ、アルマワイオリのほかに、コスモアルコン(福島2歳S−2着)などが出ています。この配合の連対率17.6%、1走あたりの賞金額260万円は、マツリダゴッホ産駒全体の11.7%、94万円を大きく上回っています。ロードクエストは、母の父チーフベアハートがダンジグ系なのでこのパターンに当てはまります。

母マツリダワルツは青森産。岩手競馬で走り、重賞のひまわり賞(ダ1900m)を勝ったほか、不来方賞(ダ2000m)2着など重賞で入着を繰り返しました。ロードクエストの兄2頭は未勝利馬で、全兄マツリダノブは1戦して11着の成績で引退しました。

母の父チーフベアハートは薄味の種牡馬で、自身の特徴を産駒に伝えるというよりは交配相手の特徴を出しやすいタイプです。母方からスタミナを受ければマイネルキッツ(天皇賞・春)になり、スピードを受ければビービーガルダン(阪急杯、キーンランドC)になります。

馬券圏内に入れなかった皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)は、相手が強かったので致し方なく、母は「チーフベアハート×リアルシャダイ」ですから決してスタミナがないわけではありません。ただ、今回の競馬を見ると、やはりこれぐらいの距離のほうがリズムよく走れるという印象です。この秋は富士S(G3)→マイルチャンピオンシップ(G1)とのことですが、上位争いが期待できそうです。

◎ダンスアミーガ(8番人気)は11着。差し馬向きの流れになったとはいえ、何もできずに終わってしまいました。重賞で連続入着した疲れもあったのかもしれません。




セントウルSはビッグアーサー


ハナを切った◎ビッグアーサー(1番人気)がマイペースに持ち込み、中団から脚を伸ばした△ネロ(2番人気)に1馬身差をつけて逃げ切りました。
https://youtu.be/I-ET3HemDbk?t=18s

マイペースといっても、前半3ハロン33秒1は過去10年で2番目に速く、58kgの別定重量を背負っていたことを考えると高く評価できる内容です。デビュー以来初めて逃げの手に出たのですが、若駒ではなく歴戦の古馬ですから、次走以降に行きたがる癖がつくということもないでしょう。いちばん強い馬が、他の馬のレースプランに合わせるのではなく、自らレースを作って堂々と勝つという気持ちのいい競馬でした。春以降の充実ぶりが際立っています。次走のスプリンターズS(G1)も楽しみです。

予想は◎△で馬単840円的中。予想文を転載します。

「◎ビッグアーサーは『サクラバクシンオー×キングマンボ』という組み合わせ。エルコンドルパサー、ヘンリーザナヴィゲーター、ディヴァインプロポーションズ、ヴァージニアウォーターズなどと同じく、母シヤボナは『キングマンボ×サドラーズウェルズ』のニックスから誕生した。ヨーロッパ的な重厚さ、底力、成長力を感じさせる血統で、父サクラバクシンオーに欠けているものを母方から補っている。前走の高松宮記念(G1)は1分06秒7のレコード勝ち。時計だけでなく内容的にも高く評価できるものだった。母方から伝わる成長力によっていよいよ本格化した感があり、この秋は期待どおりスプリント路線の主役を務めるだろう。デビュー以来11戦して馬券圏内を外したのは一度だけ。5着と敗れた前々走のシルクロードS(G3)は、中間にフレグモーネで4日間稽古を休んだことも影響した。今回は休み明けで58kgを背負うので決して楽ではないが、高松宮記念と同じく好位でレースを進めることができれば、地力の高さから考えて馬券圏内を外すことは考えづらい。芝1200mの持ち時計はナンバーワンで、開幕週の時計勝負は望むところだ」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103328/



血統解説は、3月28日のエントリー「高松宮記念はビッグアーサー」から転載します。

………………………………………………………………………………………
父サクラバクシンオーは、ショウナンカンプ、グランプリボスに続いて3頭目の平地G1勝ち馬を送り出しました。49年前の1967年に輸入されたテスコボーイを祖とする内国産のサイアーラインが現代まで逞しく生き残り、G1馬を誕生させる光景は感動的です。

現役時代のサクラバクシンオーは1400m以下で12戦11勝。スプリンターズS(G1・芝1200m)を2連覇したほか、日本史上初めて芝1400mで1分20秒の壁を破りました(1分19秒9=94年スワンS)。母サクラハゴロモも、サクラバクシンオー自身も、POGの指名馬だったので、個人的に深い思い入れがあります。

バブル期を境に、わが国に輸入される馬の質がグンと上がり、それまで栄えていた血統は劣勢に立たされるようになりました。父系においても牝系においても同様です。血統がどんどん更新されていったわけです。輸入馬の代表格であるサンデーサイレンスは、1991年に種牡馬入りし、日本の生産界の風景を根本から変えてしまいました。ただ、芝向きの中距離タイプだったため、芝1000〜1200mのカテゴリーにはその支配力が及ばず、サクラバクシンオーは生息域を侵されずに済み、生き残ることができました。

種牡馬として Nijinsky やチャイナロックと好相性を示したのは、スタミナや重厚さといった自身に足りない要素を補うことができたからでしょう。当ブログで何度も指摘しているように、スプリンターは優れたスタミナ血統を抱えていることが重要で、それが持続力の担保となります。カレンチャンの母スプリングチケットは「トニービン×マルゼンスキー」という重厚な血統で、エリザベス女王杯にも二度出走しています。ロードカナロアは母方に Ribot 系の Cormorant が入り、Graustark=His Majesty 6×4です。

ビッグアーサーの母シャボナは「Kingmambo×Sadler's Wells」。これはエルコンドルパサー(ジャパンC、サンクルー大賞、NHKマイルC)をはじめ、Henrythenavigator(英・愛2000ギニー)、Divine Proportions(仏1000ギニー、仏オークス)、Virginia Waters(英1000ギニー)など多くの名馬が誕生したニックスで、Nureyev≒Sadler's Wells 3×2がその鍵です。重厚さを前面に出すタイプのクロスなので、日本の軽い馬場には必ずしもフィットしていないのですが、本馬にはそうした面がまったく見られず、底力と持続力の担保として消化しています。このあたりがサクラバクシンオーの偉大さでしょう。

3代母 Reloy はサンタバーバラH(米G1・芝10f)、サンタアナH(米G1・芝9f)の勝ち馬で、ヴェルメイユ賞(仏G1・芝2400m)2着。4代母 Rescousse は仏オークス馬で凱旋門賞(仏G1)2着。牝系の質も素晴らしいので、将来種牡馬となっても楽しみです。
………………………………………………………………………………………

ビッグアーサー、ロードカナロア、シュウジ、アクティブミノルなどは Kingmambo を抱えています。スピードの持続力に大きな役割を果たしています。




マカヒキ、ニエル賞(仏G2)を制す


9月11日、仏シャンティイ競馬場で行われたニエル賞(仏G2・芝2400m)は、3番手追走から直線で脚を伸ばした1番人気のマカヒキがクビ差で快勝しました。タイムは2分35秒84(馬場状態:GOOD)。
https://youtu.be/TndijffWXyU

ルメール騎手によれば「70〜80%のデキ」。超スローペースだったので前に行った馬にも余力があり、最後は猛烈な上がり勝負となりました。着差はわずかでしたが、この競馬では差がつかなくて当然でしょう。エルコンドルパサーがクビ差で勝った99年のフォワ賞(G2)を思い出しました。シャンティイの馬場に戸惑うことなくしっかり走れていたことが大きく、これからの3週間で上積みが見込めるので、本番では十分勝ち負けに持ち込めるはずです。

着差がわずかだったので、レース後、ブックメーカーの人気はさほど上がらず、むしろ下がるところも見られます。いい馬券になるような気がします。今年は有力馬がさまざまなルートで本番に向かっているので、予想が楽しく、また難しいですね。いまのところ Postponed、Almanzor、La Cressonniere あたりが人気の中心ですが、伏兵陣にもおもしろい馬がそろっており、展開ひとつ、馬場ひとつで着順は大きく変わりそうです。

順調に本番を迎えることが何より大事なので、マカヒキ陣営にはあと3週間、なんとか頑張っていただきたいものです。




新潟記念はアデイインザライフ


後方から大外に回した▲アデイインザライフ(2番人気)が鮮やかに突き抜け、◎アルバートドック(1番人気)に3/4馬身差をつけて快勝しました。
https://youtu.be/0VUw5L6QWOs?t=11s

弥生賞(G2)と京成杯(G3)で3着となるなど、早くから素質を示してきた馬ですが、超大型馬(今回の馬体重は560kg)であるせいか本格化に時間を要し、5歳夏にして初の重賞制覇となりました。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011103692/



「ディープインパクト×サクラバクシンオー」はブランボヌール(キーンランドC、函館2歳S)と同じで、「ブラックタイド×サクラバクシンオー」の組み合わせからはキタサンブラック(天皇賞・春、菊花賞)が出ています。ブラックタイドはディープインパクトの全兄なので配合構成はほぼ同じです。



母ラッシュライフは現役時代、重賞こそ勝てませんでしたが、函館2歳S(G3)とファンタジーS(G3)で2着となった活躍馬で、その父サクラバクシンオーの代表的なニックスであるニジンスキーとチャイナロックを併せ持つ好配合馬です。

ディープインパクトと Aureole は相性抜群で、この組み合わせからトーセンラーとスピルバーグの兄弟をはじめショウナンアデラ、カミノタサハラ、ヴァンセンヌなど多くの活躍馬が出ています。Aureole がディープインパクトの5代母 Hypericum と4分の3同血であることが理由として考えられます。



Hypericum は Aureole だけでなくチャイナロックとも配合構成が酷似しています。したがって、「ディープインパクトと Aureole」と同じように「ディープインパクトとチャイナロック」の関係も優れています。



少ないサンプルからヴァンセンヌ(東京新聞杯)、ヤマノウィザード(青葉賞−3着)、ベストクローン(準OP)などの活躍馬が出ており、本馬もこれに該当します。連対率32.2%、1走あたりの賞金額437万円は、ディープインパクト産駒全体の24.2%、332万円を大きく上回ります。

3歳時、中山の重賞で豪快なマクリを披露していたころは、「サクラバクシンオー×デインヒル」の母ラッシュライフの影響を受けて小回り向きなのかなと考えていたのですが、いまや小回りコースも直線の長いコースも関係なく走っています。速い脚が一瞬しか使えないタイプではなく、ある程度長く使えるのがいいですね。

いまが充実期で、まだまだ強くなる馬でしょう。コースを問わず走れるタイプなので今後が楽しみです。

◎アルバートドック(1番人気)は2着。勝ち馬より3kg重い58kgのハンデだったことを考えれば強い内容だったと思います。こちらも秋に向けて視界良好です。

予想はマルチ設定だったので、▲◎△で馬単3700円、3連単5万9970円的中です。




小倉2歳Sはレーヌミノル


3〜4コーナーの中間でじわっとハナに立った○レーヌミノル(1番人気)が直線で後続を引き離し、ダイイチターミナル(10番人気)に6馬身差をつけて圧勝しました。
https://youtu.be/RoHLKfiEego?t=19s

「6馬身差」はメイショウボーラーが03年に記録した5馬身差を上回るレース史上最大の着差。2歳重賞全体に範囲を広げても稀なものであり、86年以降の30年間では、87年の阪神3歳S(G1)でサッカーボーイが記録した8馬身差には及ばないものの、97年の京成杯3歳S(G2)でグラスワンダーが記録した6馬身差と並んで第2位に相当するものです(85年以前でこれ以上の記録は、76年の朝日杯3歳Sにおけるマルゼンスキーの大差勝ちなどいくつかあります)。

着差だけでなく、勝ちタイムの1分08秒0はレースレコードにコンマ1秒と迫る優秀なもの。当面、2歳牝馬戦線はこの馬を中心に回っていくことになりそうです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014105043/



ダイワメジャーはこれまでに2歳重賞の勝ち馬を5頭出ていますが、そのうちの4頭は牝馬です。昨年の2歳牝馬チャンピオンに輝いたメジャーエンブレムも同産駒です。ディープインパクトの6連覇を阻んで昨年の2歳種牡馬チャンピオンに輝いたように2歳戦の強さには定評があり、とくに牝馬は2歳重賞の70%以上を占める1200〜1600mのレンジに適性を示しているので、この条件では軽視できません。

軽く仕掛けた程度のデビュー戦(芝1200m)が1分09秒3という出色の時計だったので、特別戦で活躍した馬たちを差し置いて1番人気に推されたのですが、その評価は間違っていませんでした。

母が「タイキシャトル×ロイヤルスキー×テスコボーイ」という気のいいタイプで、2代母プリンセススキーは10番人気でラジオたんぱ杯3歳牝馬S(G3)を勝った仕上がり早のスピード血統。そのせいか、兄弟は初戦に強いものの2戦目がイマイチ、というタイプが多いため、◎を打てませんでした。兄姉とは馬のデキが違いましたね。

昨年の2歳女王メジャーエンブレムは、母の父が Sadler's Wells 系のオペラハウス。ここから成長力と底力を受けていました。本馬にはそうした血が入らず、Halo 3×4という素軽いクロスが施されています。マイルまでは守備範囲とはいえ、ベストは芝1200〜1400mでしょう。

◎クインズサリナ(2番人気)は6着。向正面で他馬にぶつけられる不利が大きかったようです。配合的にいいものを持っているので巻き返せるはずです。




ディープインパクト産駒 Akihiro がシェーヌ賞(仏G3)制覇


海外に渡ったディープインパクト産駒の2歳世代は、とりあえず確認が取れている限りでは以下のとおり。

母バーマ
母ピーピングフォーン
母メイビー
母ケイアイガーベラ
母シャムロッカー
母ミュージカルウェイ
母ラヴアンドバブルズ
母ルンバブギー

この他、母メイデイローズはセレクトセールでカタールのファハド・アルターニ殿下が落札したので、日本でデビューしない可能性も考えられます。

海外に渡った馬は、(1)セレクトセールで買われたもの、(2)海外のオーナーが繁殖牝馬を日本に送り込んでディープインパクトと種付けをしたもの、この2パターンに分かれます。(2)については、アイルランドへ渡ったウオッカの子が日本で走るのと同様に、生まれた子は基本的に本国に戻して走らせることになります。バーマ(ヴェルテメール兄弟)、ピーピングフォーン(クールモア)、メイビー(クールモア)はこれに該当します。

1頭や2頭でななく、選りすぐりの良血馬8頭が海外で走るわけですから、来年のヨーロッパのクラシックではディープインパクト産駒が大活躍するシーンが見られるのではないか、といった話はイベントでもお話ししました。そして、それが現実のものになろうとしています。

9月8日、フランスのシャンティイ競馬場で行われたシェーヌ賞(G3・芝1600m)は、日本生まれのディープインパクト産駒 Akihiro(1番人気)が勝ちました。勝ちタイムは1分38秒12(馬場状態:GOOD)。序盤は後方に控え、直線で追い出すと逃げる High Alpha を残り100mでとらえて1馬身差をつけました。
https://youtu.be/GPaDIkOT_CM

ディープ産駒の国外調教馬としては3頭目の重賞勝ち馬(他の2頭は Beauty Parlour、Aquamarine)。日本調教馬を含めれば8頭目の海外重賞勝ち馬です。

母バーマは、フランスを代表するオーナーブリーダーであるヴェルテメール兄弟(ヴェルトハイマー兄弟)がディープインパクトの種を求めて日本に送り込んできた繁殖牝馬です。現役時代にオマール賞(仏G3・芝1600m)で2着という成績がありますが、注目すべきはその血統です。
http://www.pedigreequery.com/akihiro



母の父 Anabaa はカルティエ賞最優秀スプリンターに輝いた名馬で、ジュライC(英G1・芝6f)とモーリスドゲスト賞(仏G1・芝1300m)を制しています。

Anabaa 産駒は Riverman クロスが成功しています。Goldikova(カルティエ賞年度代表馬でG1を14勝)、Anabaa Blue(仏ダービー)、Trevise(凱旋門賞を2連覇した Treve の母)、Anabandana(ニュージーランド2歳チャンピオン)、アクアリング(クイーンズリングの母)などはこれに該当します。

Akihiro の母バーマはこのパターンで、なおかつ凱旋門賞など3つのG1を制した女傑 Gold River の牝系なので、Goldikova と配合構成がよく似ています。バーマも Goldikova もヴェルテメール兄弟の所有馬です。



Gold River といえば Goldneyev の母で、同馬はミッキークイーン(オークス、秋華賞)の母の父 Gold Away の父でもあります。バーマと Gold Away は配合構成がよく似ているので、Akihiro とミッキークイーンもよく似ています。



Anabaa は、ディープインパクトと相性がいい Danzig と Vaguely Noble 系の組み合わせ。さらに、その母 Balbonella を3代母に持つショウナンアデラ(父ディープインパクト)が2歳牝馬チャンピオンに選ばれたことからも、父との相性は申し分ないと考えられます。ただ、日本における Anabaa 産駒の繁殖牝馬はアクアリングぐらいしか見当たらないのは寂しいかぎりです。2代母の父に Anabaa を持つディープインパクト産駒の2歳馬ダブルバインド(母ラッシュラッシーズ)は「栗山ノート」と「ディープインパクト産駒好配合馬ピックアップ」で取り上げましたが、果たしてどうなるでしょうか。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014106199/



Akihiro がクラシック戦線で活躍するようなら、ヴェルテメール兄弟が日本に Goldikova を送り込んでくる、という可能性もありそうです。もしディープインパクトと交配して牡馬が誕生し、競走馬として成功したら、将来種牡馬となったときに恐ろしい存在となりそうです。



Akihiro はこのあと、来年のクラシックを見据えて休養に入りそうな雲行きですが、2歳時にもう1走するなら、凱旋門賞の当日に行われる2歳ナンバーワン決定戦ジャンリュックラガルデール賞(仏G1・芝1600m)になりそうです。今年も凱旋門賞の取材をする予定なので、個人的には出てきてほしいところです。




新潟2歳Sはヴゼットジョリー


中団を追走した▲ヴゼットジョリー(3番人気)が残り200mで先頭に立ち、外から差を詰めたオーバースペック(6番人気)を1・1/4馬身抑えました。
https://youtu.be/7qLNAer-IvY?t=16s

“芝外回り1600m”という2歳夏の若駒にとってタフな条件のレースですが、牝馬が頑張るレースで、ヴゼットジョリーを含めて過去10年間で牝馬が5勝を挙げています。他の4頭、ハープスター、マイネイサベル、シンメイフジ、エフティマイアは、このレースがピークだったわけではなく、その後に出走した重賞でも連対を果たしているので、ヴゼットジョリーも同様の活躍が見込めるでしょう。社台レースホースの所属馬が2歳重賞を勝ったのは13年11月のイスラボニータ以来約3年ぶりです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2014105655/



父ローエングリンの現2歳世代は、ちょうどロゴタイプ(皐月賞、安田記念)、ゴットフリート(朝日杯FS−3着、共同通信杯−2着)の活躍を受けて種付けが行われた世代なので、前年に比べると産駒数が約6倍に増加しています。『競馬王のPOG本 2016ー2017』の「栗山ノート」には「ロゴタイプ効果で15頭から87頭に増えたローエングリンは注目してみたい」と記したのですが、2歳夏の重賞で早くも結果を出しました。

ローエングリンはなんといってもサンデーサイレンス牝馬との相性が抜群です。「ローエングリン×サンデー」は連対率25.6%、1走あたりの賞金額559万円で、ローエングリン産駒全体の11.0%、132万円を大きく上回っています。前出のロゴタイプ、ゴットフリートもこの組み合わせで、この2頭以外で重賞の掲示板に載ったサヴァーレ(ファンタジーS−4着)もそうです。

ヴゼットジョリー、ローエングリン、ゴットフリート、サヴァーレのうち、ゴットフリートを除く3頭は社台ファームの生産馬。父ロゴタイプが社台ファームの生産馬だったので、同代表の吉田照哉さんは牧場の牝馬にローエングリンを積極的に交配しています。そのため、生産頭数が多く、活躍馬も多く出ています。

ロゴタイプゴットフリートの牡馬2頭は、2代母がアメリカ血統(スターバレリーナ、マチカネササメユキ)。サヴァーレとヴゼットジョリーの牝馬2頭は、2代母がフランス血統(ミスベルベール、フェンジー)で、いずれも Lyphard を抱えています。牡と牝で産駒の出方が違うところなのかもしれません。

ヴゼットジョリーの2代母フェンジーは「Saumarez×Lyphard」なので、英ダービー馬 Authorized(バンデの父)の母 Funsie と同じ組み合わせです。重厚なヨーロッパ血統なので、スピードの出る新潟芝への適性が心配だったのですが、問題なく対応しました。ローエングリン自身がそうであったように、産駒はどちらかといえば小回りコースのほうがいいのですが、この馬はトビが大きいので、広くて直線の長いコースは合っていると思います。

◎キャスパリーグ(4番人気)は5着。もうひと押しが足りなかったのは現状の実力でしょう。この先の成長を期待したいですね。






プロフィール

カレンダー

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< August 2017 >>

最近の記事

カテゴリー

アーカイブ

recent comment

  • 「一口馬主好配合馬ピックアップ」で東サラを4頭ピック
    栗山求
  • 「一口馬主好配合馬ピックアップ」で東サラを4頭ピック
    匿名希望
  • 山野浩一さん死去
    Horses_BERG
  • 山野浩一さん死去
    ヒデハヤテ
  • 山野浩一さん死去
    クラウディオ・スアレス
  • 栗山求・望田潤の「一口馬主好配合馬ピックアップ2017」開始!
    栗山求
  • 栗山求・望田潤の「一口馬主好配合馬ピックアップ2017」開始!
    栗山求
  • 栗山求・望田潤の「一口馬主好配合馬ピックアップ2017」開始!
    クラウディオ・スアレス
  • 栗山求・望田潤の「一口馬主好配合馬ピックアップ2017」開始!
    コハクガワ
  • 日本ダービーはレイデオロ
    ヒデハヤテ

recent trackback

LINK

検索

携帯

qrcode