パーフェクト種牡馬辞典


仏1000ギニーは Beauty Parlour


日本の桜花賞にあたる仏1000ギニー(G1・芝1600m)は、中団を追走したディープインパクト産駒 Beauty Parlour(1番人気)が直線半ばで楽々と抜け出し、2着 Up(父 Galileo)に1馬身差をつけて優勝しました。タイムは1分37秒15(Good to Soft)。通算成績は4戦全勝。勝利騎手はクリストフ・スミヨン。
http://www.youtube.com/watch?v=dpuO_7qKGi4

ディープインパクト産駒らしい弾けるような伸び脚でした。日本のトップサイアーがヨーロッパ主要国のクラシックレースを制した意味は大きく、これでサンデー系とディープインパクトは名実ともに世界の血統シーンの重要プレイヤーに躍り出たといえるでしょう。

Beauty Parlour の血統については4月17日のエントリー「ディープインパクト産駒 Beauty Parlour が仏G3快勝」をご覧ください。
http://kuriyama.miesque.com/?eid=202

ちなみに、仏2000ギニー(G1・芝1600m)に出走したハットトリック産駒 Dabirsim は直線で前が詰まって6着に敗れました。こちらは運がなく残念です。




競馬道OnLine『POG指名馬検討講座』開催


『パーフェクト種牡馬辞典』(自由国民社)の発刊を記念し、同書の編集を担当された競馬道OnLine様が主催するプレミアムセミナー(2回目)を開催いたします。

今回は『POG指名馬検討講座』
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/jimu/120502/index.html

種牡馬ごとの配合要点、走るパターンなどを実際に血統表を見ながらレクチャーいたします。初心者の方歓迎です。もちろん、個別の馬の評価に関するご質問もお受けいたします。

開催は5月16日(水)18時30分から20時30分まで、会場は東京都中央区銀座の株式会社インターグローです。受講料は5000円(テキスト代込み)。お申し込みは上記のリンクから可能です。会場の詳しい場所につきましても記載がありますのでご参照くださいませ。ご参加をお待ちしております。




京王杯スプリングCはサダムパテック


中団を追走したサダムパテック(4番人気)が直線で外に持ち出して抜け出しました。
http://www.youtube.com/watch?v=0FWRS1hZ09w

600mの通過が34秒2とやや速めペース。そのため前潰れとなり、中団から後方につけた馬たちが上位を独占しました。土曜日の東京芝コースは外から差してきた馬が突き抜けるという競馬が続きました。日曜日のヴィクトリアマイルは先に行く馬が乏しいメンバー構成なので、ジョッキーの意識が後ろ寄りになってペースが想像以上に落ち着いてしまう可能性も考えられます。自力勝負で突き抜けられる脚力を持った馬を狙いたいところです。

それはさておき、サダムパテックは無印でした。無印にする馬には2種類あります。(1)力が足りないと思われる馬、(2)信念で消す馬。サダムパテックは(2)でした。デビュー以来、買いどころと消しどころの相性はよかったほうで、直線の長いコースでは1600m以上、小回りコースでは2000m以上、という基準で印を打ってきたので、今回は深く悩むことなくすんなり“消し”という判断を下しました。その基準から外れたところで来られてしまったわけですから白旗です。

ウィリアムズ騎手の手腕もあるでしょう。先週の京都新聞杯(トーセンホマレボシ1着)、NHKマイルC(アルフレード2着)、そして今週の京王杯スプリングC(サダムパテック1着)と、今回の来日では重賞に3回乗っていずれも連対しています。ヴィクトリアマイルのドナウブルーが怖くなってきました。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102652/



母方に Mr.Prospector が入るフジキセキ産駒は走っており、カネヒキリ、エイジアンウインズ、コイウタなど多くの活躍馬が出ています。フジキセキの最も基本的な成功パターンといえるでしょう。ここに重厚なエリシオと Hoist the Flag が加わることで重賞向きの底力を獲得しています。

脚長の体型なので基本的にはコーナーが緩く直線の長いコースに向き、脚を溜めて切れ味を活かす競馬がベストだと考えていましたが、母方には Seattle Slew と Mr.Prospector という前向きなスピード血統が入り、父フジキセキはサンデー系では珍しくスプリント戦に実績がある種牡馬ですから、今回のように平均的に速いラップを刻む競馬にも対応できる潜在能力を秘めていたのかもしれません。

◎ストロングリターン(2番人気)は4着。前潰れの流れだったので後方の位置取りは適切でした。伸び負けしたのはやはり昨年10月以来の実戦だった影響でしょう。いい負け方だったと思います。これを使って型どおり良化すれば本番では楽しみです。




競馬道OnLine G1スペシャル予想〜ヴィクトリアマイル


3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典2012−2013』(自由国民社)の関連企画として、同書の編集を担当された競馬道OnLine様のサイトにて、高松宮記念から栗山求と望田潤がG1レースを交代で予想しております。今週のヴィクトリアマイルは栗山求の担当。有力馬の血統分析と直前予想を行います。有力馬分析は無料公開、直前の予想は有料会員のみ閲覧できます。よろしければご覧くださいませ。
http://www.keibado.ne.jp/sp2012/




米リーディングサイアーを狙うエンパイアメーカー


『BloodHorse.com』によると、5月11日現在の集計で米サイアーランキングで首位に立っているのはエンパイアメーカー(父 Unbridled)。アーカンソーダービー(G1)を勝ちケンタッキーダービー(G1)でも2着に粘った Bodemeister や、ガルフストリームオークス(G2)を勝った Grace Hall などが順調に賞金を稼いでいます。

ランキング表に並ぶ種牡馬にはそれぞれ繋養先が記されているのですが、「Shizunai Stallion Station, Japan」という文字が眩しいですね。

過去、日本で種付けを行った海外のリーディングサイアーはかなりの数に上ります。セダン(伊)、スノッブ(仏)、トラフィック(仏)、ヴァイスリーガル(加)、ゲイルーザック(伊)、ピットカーン(英愛)、クリスタルパレス(仏)、カンパラ(伊)、サザンヘイロー(亜)、パレスミュージック(米)、ラストタイクーン(豪)、サンダーガルチ(米)、デインヒル(英愛、仏、豪)、ドクターデヴィアス(伊)などなど……。ひょっとしたら漏れがあるかもしれません。このうち、デインヒルとサンダーガルチはリース契約でわずか1年種付けを行っただけです。ドクターデヴィアスは日本から輸出されたあとにタイトルを取りました。

エンパイアメーカーがもしこのまま米リーディングサイアーになれば、上記のリストに連なることになります。米リーディングサイアーの先輩にあたるパレスミュージックは Cigar の、サンダーガルチは Point Given の稼ぎに頼った部分が大きかったのですが、エンパイアメーカーは幅広く産駒が稼いでいて奥の深さを感じさせます。いまさらながらこのような優れた種牡馬を獲得した関係者の慧眼に感服します。

こうなるとエンパイアメーカーの後継種牡馬に注目が集まるのですが、エンパイアメーカーと同じく2011年から日本で供用を開始したバトルプランはかなりおもしろい存在です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a0118e8/



米3歳牝馬チャンピオン Surfside の半弟で、母 Flanders は米2歳牝馬チャンピオンという良血。自身は通算6戦4勝で米G2を勝ちました。2着に逃げ粘ったスティーヴンフォスターH(G1)のレース中に故障して引退したのですが、このレースで3/4馬身差先着して優勝した Blame は、その年のブリーダーズCクラシックで Zenyatta を破って優勝した強豪。バトルプランの実力はかなりのものだったと思います。オーヴァーブルックファームが解散しなければ日本に入らなかったかもしれません。
http://www.youtube.com/watch?v=enQ9P8q2gjE

5月19日(土)に行われる米三冠の第2戦プリークネスS(G1)は、冒頭で触れた Bodemeister が1〜2番人気に推されるのは間違いないところ。機動力が問われるピムリコ競馬場ではその先行力が大きな武器となるでしょう。米3歳牝馬チャンピオンに選ばれた Royal Delta や、ユニコーンS(G3)に出走を予定しているオールドパサデナと同じく母方に A.P.Indy を持つ配合パターンなので、血統的なポテンシャルも高いと思います。
http://www.pedigreequery.com/bodemeister







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