パーフェクト種牡馬辞典


フローラSはミッドサマーフェア


好位追走の○ミッドサマーフェア(1番人気)が1頭違う勢いで突き抜けて快勝。2着には◎アイスフォーリス(2番人気)が粘りました。
http://www.youtube.com/watch?v=qDLaUQzRcl8


昨日の福島牝馬Sで久しぶりにタニノギムレット産駒が重賞を制したのですが、ミッドサマーフェアも同じくタニノギムレット産駒です。そういえば昨年、最後に重賞を勝った際も土日連勝(京都新聞杯のクレスコグランド、新潟大賞典のセイクリッドバレー)でした。


関西に乗り込んでいった前走の君子蘭賞(500万下・芝1800m)が目の覚めるような圧勝。ここで1番人気に推されたのは妥当なところで、順当に力を発揮しました。こんな競馬をされては他の馬は手も足も出ません。桜花賞組とはメンバーが二段階ぐらい落ちるので本番で即通用するかというとやや疑問ですが、成長力と底力に秀でた配合は不気味で、いまの勢いで本番に臨めば怖い1頭です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102642/



2代母ストームソングは96年のブリーダーズCジュヴェナイルフィリーズ(米G1・ダ8.5f)の勝ち馬。カナダのウッドバイン競馬場に行って取材をしたのを懐かしく思い出します。後続に4馬身半差をつけた勝ちっぷりと、Storm Bird≒The Minstrel 2×3という大胆な配合から、ひょっとしてこれは結構な大物なのかなと思ったのですが、翌3歳シーズンは調整がうまくいかず5連敗を喫して引退しました。繁殖牝馬となってから、日本にやってきてサンデーサイレンスと交配したこともあります(アメリカで出産した産駒は不出走)。
http://www.youtube.com/watch?v=MWNOfJXwQIA



母の父 Kingmambo には Graustark が含まれているので、父タニノギムレットが抱える Graustark 3×4を継続します(4・5×6)。ちょっと重いかなと思うのですが、母が Mr.Prospector 2×4なので、このあたりでバランスが取れているのでしょう。


タニノギムレット産駒の重賞勝ち馬であるウオッカとゴールドアグリ(新潟2歳S)は、それぞれの母の父ルションとヘクタープロテクターが似た構成です。構成の核となっているのは Mr.Prospector(≒Marshua's Dancer)と Riverman。



Riverman は Nasrullah と Princequillo の組み合わせを持っているので Secretariat と似ています。ミッドサマーフェアには Mr.Prospector と Secretariat の組み合わせがあり、5代血統表に表れない部分には Secretariat の半兄で相似な血でもある Sir Gaylord を抱えています。このあたりの関係が瞬発力の源泉になっているのかもしれません。ちなみに、これもタニノギムレット産駒の重賞勝ち馬であるヒラボクロイヤル(青葉賞)には、Mr.Prospector と Sir Gaylord の組み合わせがあります。両者の母(ストロベリーフェアとマーズヴァイオレット)を組み合わせてみると、Mr.Prospector 2×3、Summer Squall≒Spit Curl 3×2、といった感じになり、似ていることが分かります。

ヒラボクロイヤルは青葉賞でスパッと切れました。ウオッカは東京コースの鬼で、ゴールドアグリが勝った新潟2歳Sは新潟外回り。そして、ミッドサマーフェアが今回勝ったフローラSは東京コース。この配合パターンの活躍馬は直線の長いコースで実績を残している点が共通しています。



◎アイスフォーリスは2着。スローの2番手で最高の競馬ができました。ただ、切れる脚に欠けるタイプなので、この馬の粘り強さをさらに引き出すにはもっと速い流れのほうがよかったかもしれません。オークスで前が飛ばしてスタミナを要する流れになったときには浮上してくるでしょう。





競馬道OnLine プレミアムセミナー開催!


 先日当ブログでお知らせいたしました「競馬道OnLine プレミアムセミナー」に欠員が出ましたので、急きょ追加で募集いたします。


開催は4月25日(水)18時30分から21時00分まで、会場は東京都中央区銀座の株式会社インタグローです。テーマは『種牡馬、血統配合で競馬を読み解く』。内容は血統や配合に関する基礎講座、といったものですが、肩ひじ張らないくだけた雰囲気のなかで血統や配合について語っていくというものです。初心者の方歓迎です。当週の天皇賞・春の展望や、ご要望があれば2歳馬についてのご質問にもお答えいたします。栗山求が講師としてレクチャーいたします。


会場の詳しい場所などの詳細は以下のURLをご覧くださいませ。お申し込みもこちらから可能です。
http://www.keibado.ne.jp/keibaguest/jimu/120411/index.html





福島牝馬Sはオールザットジャズ


 昨年8月、新潟競馬場で行われた烏屋野特別(500万下・芝1800m)は、1着ビッグスマイル、2着オールザットジャズと、「タニノギムレット×サンデーサイレンス」の組み合わせがワンツーフィニッシュを決めました。ワンツーといっても1、2着の着差は4馬身あり、器の違いは歴然としているように感じました。


その後、ビッグスマイルはローズS4着、京都牝馬S4着と、そこそこいいところまでは行くのですが重賞には手が届かず。一方のオールザットジャズは中山牝馬S2着のあと福島牝馬Sをアッサリとものにしました。成長力の勝利というしかありません。角居勝彦厩舎のタニノギムレット産駒ですからウオッカと同じです。
http://www.youtube.com/watch?v=k_yb4a6SEZ0


○オールザットジャズ(2番人気)は2代母の父が Danzig。直線の長いコースも問題ありませんが、小回り向きの機動力はこの血に負う部分が大きいと思います。前走は逃げ馬ばかりが残る特殊な馬場で最後方から追い込んで2着。今年に入ってから[3・1・0・0]ですから充実ぶりが目立ちます。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008100868/



「タニノギムレット×サンデーサイレンス」の組み合わせは成功しており、これまでにタニノギムレットが送り出した重賞勝ち馬9頭のうち4頭がこの組み合わせです。


タニノギムレットの成功パターンは大きく分けて2つあります。(貶にサンデーサイレンスを持つこと。Roman を持つこと。,魯▲屮愁螢紂璽函▲好泪ぅ襯献礇奪、クレスコグランド、オールザットジャズなど、△魯Εッカ、ニシノブルームーン、ゴールドアグリなどが代表格です。


「タニノギムレット×サンデーサイレンス」をもう少し詳しく数字で見てみます(土曜日の結果は含まず)。


■タニノギムレット×サンデー以外
全連対率 12.8%
芝連対率 12.9%
ダ連対率 11.7%
1走あたり137万円


■タニノギムレット×サンデーサイレンス
全連対率 19.7%
芝連対率 20.9%
ダ連対率 15.5%
1走あたり199万円


母の父がサンデーサイレンス以外に比べ、母の父サンデーサイレンスは大きく成績を上昇させていることが分かります。


タニノギムレット産駒は周知のとおりウオッカという超大物牝馬が牽引していたのですが、最近は期待に比べるともうひとつという成績です。年ごとの連対率を書き出してみます。


06年 20.5%
07年 16.6%
08年 17.6%
09年 14.0%
10年 12.4%
11年 11.5%
12年 12.1%


ウオッカが引退した10年以降は影が薄くなっており、クラシック戦線でも存在感が希薄です。ただ、もともと Roberto 系はアベレージよりも一発の飛距離で勝負するタイプなので、またいつかウオッカのような大物が誕生するかもしれません。


『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想は○△◎で3連複2540円的中。『netkeiba.com』の「No.1予想」はマルチの買い目を設定していたので3連単10850円的中です。





激しさを増すリーディングサイアー争い


 1年の1/3が経過しようとしていますが、今年ほどリーディングサイアー争いがおもしろい年はありません。キングカメハメハとディープインパクトが激烈な一騎打ちを繰り広げています。


ここ2週、キングカメハメハが9勝、8勝と凄まじい勢いで勝ち星を量産しました。3週前、つまり4月1日終了時点ではともに48勝と肩を並べていたのですが、先週終了時点でキングカメハメハ65勝、ディープインパクト53勝と、あっという間に12勝差に広がりました。


しかし、両者の獲得賞金(付加賞金等は含めず)の差を比べてみると、3週前はキングカメハメハが1億4714万円差でリードしていたのですが、先週終了時点では8559万円差に縮まっています。ディープインパクト産駒は桜花賞でワンツー、皐月賞でツースリーを決め、これら大駒の活躍により差を詰めたわけです。


キングカメハメハの場合、出走頭数250頭、出走回数605回はともに全種牡馬を通じてナンバーワン。芝とダート、距離の長短を問わず大量の産駒がフル回転して勝ち星を稼ぎ出しています。一方、世代数が少ないディープインパクトは、出走頭数169頭、出走回数381回。この面ではどうしてもキングカメハメハに太刀打ちできないため、ビッグレースで上位入線を果たすことにより効率よく賞金を稼いでいます。


芝とダートに分けて両者を比較してみると、芝ではディープインパクトが47勝、キングカメハメハが26勝。ダートではディープインパクトが6勝、キングカメハメハが36勝。両者がまったく違うタイプであることが分かります。


今週日曜日に行われるマイラーズC(G2・芝1600m)は、両者の頂上決戦といった趣があります。キングカメハメハが5頭(キングストリート、コスモセンサー、トウショウフリーク、フィフスペトル、ミッキードリーム)、ディープインパクトが3頭(ダノンシャーク、トーセンレーヴ、リアルインパクト)の産駒を送り込んでおり、フルゲート18頭中8頭が両雄の子で占められています。


と、対決を煽ってみたものの、こんなときにかぎって別の種牡馬の子が勝利をさらったり、なんてこともありがちです。最終的な見解については有料予想のほうで……。


キングカメハメハの初年度産駒は6歳。今年の2歳世代には早くも「母の父キングカメハメハ」が登場しています。6頭いるうち1頭は父がディープインパクトです。“金子配合”ともいえるこの組み合わせは、母の父キングカメハメハがラストタイクーンや Nureyev など、父ディープインパクトと相性のいい血を抱えているので悪くないと思います。ベネンシアドールの10(ヒアズトゥユー)は、母がトゥザグローリーと4分の3同血で、底力あふれる中距離タイプ。注目したい1頭です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104287/






土曜日に東京競馬場のイベントに出演します


 4月21日(土)、東京競馬場フジビュースタンド3階のセンターコートで行われるオープン型レーシングセミナーに出演します。時間はだいたい11時30分ごろから16時30分ごろまで。13時00分から14時00分までは休憩です。司会は竹山まゆみさん、共演は井内利彰さん、山崎エリカさんです。よろしければお立ち寄りください。






プロフィール

カレンダー

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< May 2018 >>

最近の記事

カテゴリー

アーカイブ

recent comment

  • 『POGの達人 2018〜2019年』本日発売!
    Y子
  • 『パーフェクト種牡馬辞典 2018−2019』本日発売開始!
    栗山求
  • 『パーフェクト種牡馬辞典 2018−2019』本日発売開始!
    jiumi
  • 「一口馬主好配合馬ピックアップ」でノルマンディーを1頭ピック
    栗山求
  • 「一口馬主好配合馬ピックアップ」でノルマンディーを1頭ピック
    ラリーホ
  • ジャパンCはシュヴァルグラン
    ゆーな
  • ジャパンCはシュヴァルグラン
    Y子
  • ラジオNIKKEI第1「枠順確定!ジャパンカップ大展望」出演
    ゆーな
  • 「一口馬主好配合馬ピックアップ」で栗山がキャロットを10頭ピック
    栗山求
  • 「一口馬主好配合馬ピックアップ」で栗山がキャロットを10頭ピック
    ボリュー

recent trackback

LINK

検索

携帯

qrcode