パーフェクト種牡馬辞典


ニュージーランドトロフィーはカレンブラックヒル


 4コーナーでうまく馬群をさばいて先頭に並びかけて行った時点で勝負あり。◎カレンブラックヒル(1番人気)が2馬身半差で完勝しました。
http://www.youtube.com/watch?v=dCmpVcTHDgs


『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』『netkeiba.com』に提供した予想は◎○△で馬単2150円、3連単9080円的中です。予想文を転載します。


「◎カレンブラックヒルは『ダイワメジャー×グラインドストーン』という組み合わせ。父ダイワメジャーはダンシングブレーヴとニックスの関係にあるが、ダンシングブレーヴの母の父はドローンで、これがダイワメジャーの2代父ヘイローと相似な血の関係である点が好相性のカギだと思われる。本馬の母の父グラインドストーンはドローンを抱えているので、ダイワメジャーとダンシングブレーヴのニックスと内容的にはほぼ同じ構成を持っている。いかにも小回りコースに強そうな配合なので、中山替わりは吉と出るだろう。先に行く馬なので4番枠も絶好だ。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106230/



前走のこぶし賞は序盤から行きたがり、ずっと力んだような走りでロスがありました。今回はうまくインのポケットに入れての追走。前走よりもリラックスして走ることができ、それがラストの伸びにもつながったように思います。競馬が上手くなっていますね。ダイワメジャー産駒3頭目の重賞勝ち馬となりました。


予想文にも記したとおり、父ダイワメジャーはダンシングブレーヴとニックスの関係にあり、この組み合わせからトーセンベニザクラ(フェアリーS)、ダローネガ(デイリー杯2歳S−2着)、オメガホームラン(ジュニアC)、ダイワミストレス(フェアリーS−3着)といった活躍馬が出ています。


ダンシングブレーヴの母の父は Drone。カレンブラックヒルも Drone を抱えているので同じ構造です。父ダイワメジャーは Halo≒La Menina 2×4で、いずれも Sun Princess と Mahmoud の強い結びつきで成り立っている血なので、これを継続する配合が効果的なのだと思います。Drone はその役割を果たす血で、たとえば桜花賞に出走するトーセンベニザクラなどは母が Drone 4×4です。


Drone でなければダメというわけではなく、Sir Ivor もいいでしょうし、Nasrullah、Royal Charger、Mahmoud あたりが強い繁殖牝馬も合うでしょう。エピセアロームもそうした配合から誕生しました。カレンブラックヒルは Drone を持つだけでなく、母に Sir Gaylord≒Secretariat 4×4があるのがいいですね。Drone は Sir Gaylord の息子です。


今回の圧勝劇が示すとおり、配合的には中山のマイルは合う条件だと思います。次走のNHKマイルCでは、スローペースの追い比べになっては持ち味が活きないので、ちょうどジョーカプチーノが勝ったときのように、強気の競馬、早めの競馬で後続をねじ伏せるようなレースを期待したいですね。





競馬道OnLine G1スペシャル予想


 3月に発売された『パーフェクト種牡馬辞典2012−2013』(自由国民社)の制作では、編集を担当された競馬道OnLine編集部様に大変お世話になりました。


競馬道OnLineのサイトにて、先々週の高松宮記念から栗山求と望田潤がG1レースを交代で予想しております。今週の桜花賞の担当は栗山求。有力馬の血統分析と直前予想を行います。有力馬分析は無料公開、直前の予想は有料会員のみ閲覧できます。よろしければご覧くださいませ。
http://www.keibado.ne.jp/sp2012/


来週の皐月賞の担当は望田潤さん、3週後の天皇賞・春は栗山求……といった具合に交互にやっていきます。





アグネスタキオンの2歳世代はラストクロップ


 言うまでもないことですが、種牡馬に集まる繁殖牝馬の質・量は、種付けシーズン前の産駒の活躍ぶりに左右されます。


アグネスタキオンは09年6月22日にわずか11歳で死亡。最後の種付けは09年春でした。その前年の08年には、ディープスカイが日本ダービーとNHKマイルCを、ダイワスカーレットが有馬記念を、キャプテントゥーレが皐月賞を、リトルアマポーラがエリザベス女王杯を制すなど、産駒が重賞を14勝してリーディングサイアーに輝きました。


2歳世代の繁殖牝馬の質はかなり高いですね。上記のG1馬4頭のうち、ディープスカイ、ダイワスカーレット、キャプテントゥーレの全弟全妹がいます。このほか、リディル、ジェルミナル、ダノンベルベール、ホッコータキオンの全弟全妹も。最終世代にふさわしい豪華ラインナップです。


母アビ(ディープスカイの全弟)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010101998/
母スカーレットブーケ(ダイワスカーレットの全妹)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010103779/
母エアトゥーレ(キャプテントゥーレの全弟)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010103695/
母エリモピクシー(リディルの全弟)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010101775/
母オンブルリジェール(ジェルミナルの全妹)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010103719/
母ミスベルベール(ダノンベルベールの全妹)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010103946/
母ホッコーソレイユ(ホッコータキオンの全弟)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010102089/


ディープスカイの全弟は美浦の二ノ宮敬宇厩舎に所属予定。広尾サラブレッド倶楽部で募集価格8000万円です。


ダイワスカーレットの全妹は厩舎未定。馬主は山本英俊氏。氏が所有したこの兄弟のシャガール、ピカソは美浦の藤沢和雄厩舎所属なので、この馬もそうなるのかもしれません。


キャプテントゥーレの全弟は栗東の角居勝彦厩舎に所属予定。社台レースホースで募集価格1億円です。名前はリジェネレーションを予定しています。


これらは当然、注目しなければいけない存在ですが、わたしの仕事は配合から馬を選ぶことなので、活躍馬の全弟全妹を機械的にチェックするだけでなく、新しい配合にもチャレンジしてラインナップを決めました。


当たり前のことですが、選びたい馬が少ない種牡馬よりも、選べないほど多くの好配合馬がいる種牡馬のほうが選んでいて楽しいですね。今年のアグネスタキオン産駒はまさにこれ。『赤本』『競馬王のPOG本』で指名馬を発表する予定です。





母の父BTの底力ハタノヴァンクール


 日曜中山10Rの伏竜S(3歳OP・ダ1800m)は、後方追走のハタノヴァンクール(3番人気)が直線で大外を一気に突き抜けました。
http://www.youtube.com/watch?v=36vv581vUR8


完全に勝ちパターンだった◎キングブレイク(1番人気)は並ぶまもなく交わされ2着。今回は状態が一息だったとのことなので、連を外さなかったのは上々の結果です。


勝ったハタノヴァンクールは休み明けだったので予想では無印。これは失敗でした。“母の父ブライアンズタイム”は底力を伝えます。そしてパワーも。エスポワールシチー、ブルーコンコルド、ヴァンクルタテヤマといったダートの猛者を生み出している必勝パターンなので、臨戦過程がどうあれダート中距離では軽く見てはいけない馬でした。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102350/



「キングカメハメハ×ブライアンズタイム」はグランドシチー、シセイオウジなどと同じ組み合わせ。父キングカメハメハもパワーを帯びているのでダートでは堅実な配合です。ハタノヴァンクールはサンデーサイレンスを併せ持っているのでダートでは長くいい脚を使えます。前走はマクり、今回は直線一気と、脚の使いどころは自由自在。このあたりの奥深さに素質の高さを感じます。


ちなみに、1、2着はいずれもキングカメハメハ産駒で、母方にサンデーサイレンスと Roberto を併せ持っているので配合構成が似ています。





また出たクロフネのニックス配合シゲルスダチ


 日曜阪神10RのマーガレットS(3歳OP・芝1400m)は、中団追走から直線で抜け出したシゲルスダチ(7番人気)がレオアクティブ(1番人気)の追撃を半馬身抑えました。
http://www.youtube.com/watch?v=4OvD3JG58QY


2着馬より斤量が1キロ軽く、血統的にも母の父にブライアンズタイムが入るので力のいる馬場を苦にしないタイプです。しかし、このメンバー相手に勝てるのですから、ここにきてグンと成長しているのは確かです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009103012/



シゲルスダチの配合は、ここ数年のクロフネ産駒のなかではおなじみのパターン。近親のホーエルキャプチャ、ベストクルーズなどの活躍馬はいずれも同じ核心部分を抱えた血統構成となっています。



詳しくは2011年2月13日のエントリー「クイーンCはホーエルキャプチャ」をご覧ください。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/02/post-6544.html


クロフネの血統で重要なのは、父フレンチデピュティに含まれる Blue Moon で、これと似たような血を母方に入れて刺激する配合がよく走っています。サンデーサイレンスにはそれと相似な血である Banish Fear が、ラバージョンには全妹 Blue Grotto が入るので、「チヨダマサコ(その父ラバージョン)+サンデーサイレンス」の血を抱えた繁殖牝馬はクロフネと相性抜群です。


とくにラバージョンは、フレンチデピュティの母 Mitterand とよく似た構成なので、クロフネとの関係が特別なものになるのかもしれません。両者を並べると、Blue Moon=Blue Grotto の全きょうだいクロス、Narullah クロス、Ambiorix≒My Babu という相似な血のクロスが生じます。



ホエールキャプチャ、ベストクルーズ、シゲルスダチ、すべてこのパターンですから、今後も同様の配合構成を持つ活躍馬が出てくるでしょう。今年の2歳には、ホエールキャプチャとベストクルーズの全妹が控えています。いずれも千代田牧場の生産馬。同牧場では同じ配合パターンを量産しているので嬉しいですね。明らかにニックスだと思うのでどんどん走るでしょう。


2着レオアクティブは、つねに後ろから行って大外を回して追い込む、という極端な戦法なので展開に左右されやすく、勝ちきれません。外回りならなんとかなったかもしれませんが……。







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