パーフェクト種牡馬辞典


ラジオNIKKEI杯2歳S展望


 ラジオNIKKEI杯2歳S(G3・芝2000m)は最も堅く決着する2歳重賞です。過去5年間の連対馬10頭の人気を合計すると21。つまり連対馬の平均人気は2.1です。2歳重賞に限らず、すべての重賞をひっくるめてもこれほど堅いものは見当たりません。連対馬10頭の人気別内訳は以下のとおり。

1番人気……4頭
2番人気……3頭
3番人気……1頭
4番人気……2頭
5番人気以下……なし

1、2番人気が7頭を占め、5番人気以下は1頭も連対していません。昨年は4番人気と2番人気の決着でしたが、それまでの6年間(04〜09年)は1番人気馬がずっと連絡みしていました。

2歳馬も年末ともなればはっきりとした実力の序列が形成されます。それが覆されることなくレース結果に反映するということは、まぎれが生じにくいコース設定であることが大きいですね。能力のある馬が順当に勝ち負けを争い、枠順や展開といったものに特定のバイアスが生じない、というフェアなレースです。

枠順ひとつで勝つ可能性が半減してしまうようなレースには管理馬を出したくない……という気持ちは、格の高い馬を管理する調教師ほど切実だと思います。弱い馬はまぎれに期待するしかありませんが、強い馬はまぎれがあっては困るからです。レースの格も賞金も低いラジオNIKKEI杯2歳Sが、朝日杯フューチュリティSに負けず劣らず実力馬を集めているという傾向は、フェアなレースが期待できるということにも理由があると思います。

馬券的には非常に簡単なレースです。ここ最近の傾向からいえば、馬連ならば1、2番人気のどちらかに◎を打って、4番人気以内の馬に3点流すだけで済みます。

しかし、それでは血統の出る幕がないので、一応そちらの話を絡めると、ここ3年連続でネオユニヴァース産駒が連に絡んでいます(ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、オールアズワン)。今年はタガノグーフォが出走しますが、前走大敗していて能力差がありそうなので、3連単の押さえ程度の扱いでよさそうです。

昨年は1、3、5着がディープインパクト産駒でした。いずれも戦績的には微妙で、4番人気以下の伏兵だったのですが、勝ったダノンバラードを筆頭に頑張りました。適性の高さゆえでしょう。今年はアダムスピーク、エタンダール、エネアドの3頭が出走します。要注意です。

人気は、グランデッツァ、トリップ、ゴールドシップあたりでしょうか。

グランデッツァは桜花賞馬マルセリーナの半弟。母マルバイユはアスタルテ賞(仏G1)など3つのマイル重賞を制した名牝です。1ハロンの距離延長や時計勝負は問題ないでしょう。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105989/



母の豊かなスピードはアメリカ血統だけでなくヨーロッパ血統にも由来しており、ベースとして支えているのが Hyperion なので、大レース向きのしっかりとした底力を伝えています。 Alcide≒Electric Flash 5×5は鮮やかです。『競馬王のPOG本』では「競合覚悟で上位指名すべき5頭」と「栗山ノート」にリストアップし、血統屋の電子書籍『種牡馬別好配合馬リスト アグネスタキオン編』でも牡馬のトップに据えました。先週の金曜日に発症した筋肉痛の影響がどの程度なのか、その点だけでしょう。



トリップについては11月10日のエントリーに、ゴールドシップについては旧ブログの7月10日のエントリーに記しています。どちらも勝てるだけの力を持った好素材です。よろしければ下記のURLをご覧くださいませ。
http://kuriyama.miesque.com/?eid=16
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2011/07/post-6198.html





不器用だが器は大きいナリタポセイドン


 ■日曜阪神3Rの未勝利戦(芝2000m)は、出遅れて最後方を追走したナリタポセイドン(5番人気)が3コーナーからマクリ気味に進出し、直線でもよく伸びて差し切りました。
http://www.youtube.com/watch?v=GmgOPxS-YnE


イン有利の馬場、スローの前残りだったデビュー戦で、後方から外を回して4着まで追い上げた内容は高く評価できるものでした。今回はさらに位置取りが悪く、最後方から大外をマクる競馬。並の馬なら直線半ばで脚が上がってしまうところです。しかし、この馬は最後までキッチリと伸び、前にいる馬をすべて交わしました。なかなか強いですね。ディープインパクト産駒の評判馬がそろっていた(2、3、4着)ので、未勝利戦にしてはメンバーの水準も高かったと思います。


ダークシャドウ(毎日王冠、エプソムC)、チョイワルグランパ(シリウスS−3着)、ユノナゲット(OP)、ダノンブライアン(準OP)の半弟にあたる良血で、父はウインバリアシオンを送り出したハーツクライ。母マチカネハツシマダは繁殖牝馬としての能力が高いので何を付けても走りそうですが、サンデー系との配合は Halo≒Sir Ivor 3×4が生じるのでとくに好ましいでしょう。2代母 Yousefia は名種牡馬 Green Desert の全妹にあたる良血です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105977/



Private Account も Green Desert も、やや一本調子なところのある硬い血です。ハーツクライはこうした血と相性がよく、代表産駒のウインバリアシオン(青葉賞、日本ダービー−2着、菊花賞−2着)、キョウワジャンヌ(秋華賞−2着)もおおむね似たような構成です。母の3〜4代目に Damascus と Northern Dancer を併せ持つところはウインバリアシオンと同じ。レースぶりが不器用なのでロスも大きく、クラスが上がるとそう簡単には勝たせてもらえないとは思います。ただ、潜在能力が高いので負けるとしても僅差の競馬には持ち込めるでしょう。展開がハマればいつでも勝てると思います。キャリアを重ねるにつれて機動力が出てくれば楽しみですね。2400mまでは守備範囲でしょう。ちなみに、『競馬王のPOG本』の「栗山ノート」で推奨し、某POGでも指名しました。


■日曜阪神5Rの新馬戦(芝1600m)は、中団追走の○サンシャイン(1番人気)が切れ味鋭く差し切りました。
http://www.youtube.com/watch?v=AeghV2__6Cw


ワンカラット(フィリーズレビュー、函館スプリントS、キーンランドC)の半妹。父がファルブラヴからハーツクライに替わりました。ハーツクライは昨年の2歳戦で18勝を挙げましたが、今年はあと1週を残して10勝。夏のローカルで勝ち星を量産した昨年とは違い、今年はもうひとつ波に乗れませんでしたね。勝てなかった分はダイワメジャーやアドマイヤムーンが持って行ったような印象です。


母バルドウィナはペネロピ賞(仏G3・芝2100m)の勝ち馬。母の父 Pistolet Bleu はサンクルー大賞典(G1)など6つの重賞を制しました。母は純ヨーロッパ風の血統で、それもほとんど傍流の血で構成されているので、たいていの種牡馬とはアウトクロスになります。スタミナ型の血統ですが、産駒のキャラクターに重たい感じが見られないのがいいですね。かなり優秀な繁殖牝馬です。適距離は2000m前後でしょう。418キロと小柄なのですがそれを感じさせません。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105903/



◎ハギノウィッシュ(4番人気)は2着。2番手追走から粘りこみました。まだ走る気になっていないとのことですが、配合がいいので競馬に目覚めれば確実に出世するでしょう。





本質的にはハイペース向きのジョングルール


 ■土曜中山7Rの新馬戦(芝2000m)は、スローペースの2番手を追走した◎ジョングルール(2番人気)が直線で鋭く抜け出しました。
http://www.youtube.com/watch?v=YZ_Vy-LaHMg

予想は◎○△で馬単710円、3連単6290円的中。『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想を転載します。

「◎ジョングルールは「ディープインパクト×ストームキャット」という組み合わせ。母方にはゴツいアメリカ血統が並んでおり、重厚なリボー系の血が入るので芝2000mも守備範囲。どちらかといえばパワー型なので中山の急坂小回りコースも合うだろう。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105874/


直線のみの競馬となり、最後の2ハロンは11秒5−11秒4。半兄レッドシェリフ(父ハーツクライ)は緩慢なところがあるのですが、本馬はシャープかつダイナミックな脚さばきが印象的で、ぜんぜんタイプが違います。Storm Cat をはじめとするパワー型のアメリカ血統の影響なのか、510キロとディープインパクト産駒にしては身体も大きく、素材としてはなかなかのものです。今回はスローの上がり勝負でしたが、本質的にはハイペースのほうが持ち味が活きるでしょう。

母方に Storm Cat が入るディープインパクト産駒には、ダートで3連勝中のミッキーオーラ、カーネーションC(500万下)を勝ったサクセスシルエットなどがいます。全体的に見るとやはりパワー型に出る傾向がありますね。海外で活躍している Barocci(仏G3プランスドランジュ賞−2着)、Beauty Parlour(2戦2勝)の兄妹もこのパターン。力のいる芝に対する適性も十分です。

2歳リーディングサイアー争いは熾烈を極めています。ディープインパクトは先週4勝を上積みし、中央のみの賞金ではトップに立ちましたが、地方を含めるとダイワメジャーがまだ419万5000円の差でトップです。勝負の行方は年末まで分かりません。

■土曜小倉3Rの未勝利戦(芝2000m)は、中団追走から大外をマクって進出したグッドマイスターが2分01秒7のレコードタイムで勝ちました。
http://www.youtube.com/watch?v=51Ztkmu_bYo

従来の記録を0秒7更新したのですが、2歳戦の小倉芝2000mは過去に7回しか行われていません。同日の古馬500万下特別が2分01秒0ですから、レベル的には際立って高いというわけではなく、まずまずといったところでしょう。

母セニョラージェは繁殖牝馬として堅実で、これまでにJRAで走った9頭の産駒はすべて勝ち上がっています。最も出世したのはセントライト記念(G2)を勝ったダイワワイルドボア(父アグネスタキオン)。グッドマイスターの全兄です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105834/


2代母の Alleged が効いています。同じ Ribot 系の Key to the Mint が入るディープスカイもそうですが、アグネスタキオン産駒の配合はこうした重厚なスタミナ血脈がワンポイント入ることで引き立ちますね。好きなパターンです。

■土曜小倉5Rの新馬戦(ダ1700m)は、2番手追走の◎ニシノコハク(2番人気)が抜け出し、後続の追撃を抑えました。
http://www.youtube.com/watch?v=SSZLYk-5VP0

予想は◎★△で馬単1万3370円、3連単17万8030円的中。『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想を転載します。

「◎ニシノコハクは『ゴールドアリュール×キングヘイロー』という組み合わせ。母ニシノフジムスメは新潟2歳S(G3)の2着馬で、2代母ブランドアートはフラワーC(G3)の勝ち馬と、活力のある牝系から誕生している。ゴールドアリュール産駒はダ1700mの2歳新馬戦で連対率36%と走っている。初戦向きの素軽さがありそう。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009103388/


予想文に記したとおり、2代母ブランドアートはフラワーCの勝ち馬ですが、土砂降りの不良馬場で行われたため、芝1800mの勝ちタイムは1分54秒7と極度に遅いものでした。ダート馬といっても違和感のないパワー型の配合だったので、ゴールドアリュールと結びつくことで砂向きの資質が表れたのはごく自然なことだと思います。

ゴールドアリュール産駒は、ダ1600〜1700mの2歳新馬戦で連対率42.1%(19戦8連対)と圧倒的に強く、この条件ではつねに注意が必要です。逆に、ダ1200mでは連対率7.1%(28戦2連対)とまったくダメ。忙しい競馬には向いていません。このあたりのコントラストは覚えておいて損はありません。





ディープブリランテに強敵出現、ワールドエース


 土曜阪神7Rの新馬戦(芝1800m)は、中団追走から直線で外に持ち出した◎ワールドエース(1番人気)が楽々と抜け出しました。
http://www.youtube.com/watch?v=sqnvzRa0s-0

ゴール前で○レッドブレイゾン(2番人気)に差を詰められましたが、その時点で鞍上の福永騎手は流しており、馬も本気で走っていませんでした。しっかり追っていれば差は開いていたでしょう。

予想は◎○▲で馬単320円、3連単1370円的中。『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想を転載します。

「◎ワールドエースは『ディープインパクト×アカテナンゴ』という組み合わせ。母は独オークス(G2)3着馬で、その半弟には英仏でG1を3勝したドイツの雄マンデュロがいる。ハイライト≒マリアポリス5×5など母マンデラの配合は重厚で底力を感じさせる。やや時計のかかる現在の阪神芝にはぴったりだろう。稽古でも動いているので期待できる。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106353/


ディープインパクト産駒らしい首をグッと下げた重心の低いフットワークで大物感があります。同産駒の2歳世代には、牡のディープブリランテ、牝のジョワドヴィーヴルと横綱がいるほか、クラシックの有力候補となりうる素質馬がすでに目白押しです。それでもなお、まだこれだけの逸材が新馬戦に出てくることに驚きを感じます。順調ならば2戦目も堅いでしょう。血統屋の電子書籍『種牡馬別好配合馬リスト ディープインパクト編』では◎評価、『競馬王のPOG本』の「栗山ノート」でも推奨した馬です。

母の父 Acatenango は3年連続で西ドイツの年度代表馬に輝いた名馬です。ドイツが統一される前のことでした。名馬ダンシングブレーヴが勝った86年の凱旋門賞(G1)では7着。6つのG1を含めて12連勝中だったので、当時からその名声は轟いていました。引退後は独リーディングサイアーの座を5回獲得し、日本ではジャパンC(G1)を勝った Lando の父として有名です。

その父 Surumu は、テスコボーイ(トウショウボーイやサクラユタカオーの父)の甥にあたり、スピードがあって堅い馬場を苦にしません。Nearco すら持たないわけですから極上の非主流血統です。能力の高い非主流血統は、主流血統に対して新たな活力源となるため、世界中で求められています。Surumu はその役割を立派に果たしています。
http://www.pedigreequery.com/surumu


ドイツ血統の歴史について大まかに把握したい方は、『栗山求 Official Website』の「Works」をクリックし、「ドイツ・ダービーの父系」をご覧ください。
http://www.miesque.com/motomu/

また、旧ブログの10年4月22日のエントリー「勢力を拡大するドイツ血統」でも触れています。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/04/post-5cf1.html

予想文に記したとおり、ワールドエースの母マンデラは、英仏でG1を3勝したドイツの雄 Manduro の半姉です。ポテンシャルの高さはかなりのものでしょう。ドイツ血統は異質な血であることに意義があり、主流血統にクロスで絡んでくることはあまりありません。ですから、質的に優れたものであることがなにより重要です。ブエナビスタやジョワドヴィーヴルを送り出した名牝ビワハイジは、その3代母 Suleika が当時の西ドイツを代表する飛び切りの名繁殖牝馬でした。

ワールドエースは、3代母 Mandelauge が Alycidon=Acropolis 4×3で、自身はそれを継続発展させる形で Highlight≒Mariapolis 5×5としています。


ディープインパクトの牝系は英王室が育んだことで知られる良血であり、これが底力とスタミナの根拠となっています。この部分や Northern Dancer をしっかり強化した上で、ドイツ血統の新風を取り入れているという綺麗な配合です。2代母の父 Be My Guest がアメリカ血統を十分に含んでいるのもいいですね。33秒台半ばの上がり勝負になったときにどうかという不安点はありますが、底力とスタミナには自信のあるタイプで、成長力にも期待できます。ディープブリランテに強敵出現、といった感じですね。





朝日杯フューチュリティSはアルフレード


 先週はシンボリクリスエス産駒が大活躍。土曜日の阪神C(G2・芝1400m)をサンカルロが、日曜日の朝日杯フューチュリティS(G1・芝1600m)をアルフレードが勝ち、2日連続重賞Vを決めました。
http://www.youtube.com/watch?v=uHOLF9_VdqA

800m通過が45秒9ですから例年よりも速い流れ。逃げ馬の後ろにつけた▲アルフレード(1番人気)が直線で最内から抜け出しました。1分33秒4はレースレコードと同タイム。もちろん馬は強かったのですが、ウィリアムズ騎手の完璧な騎乗にも感心しました。一分の隙もなく、毛ほどのロスもありませんでした。今年はNHKマイルC(G1)でグランプリボスを勝利に導き、ジャパンC(G1)ではトーセンジョーダンを2着に持ってきたように、大舞台でしっかり乗れる技術が光ります。有馬記念のトーセンジョーダンでもいい仕事をしてくれそうです。

シンボリクリスエス産駒が芝のG1を制したのはこれが初めて。Roberto 系だけあって切れ味を伝えるタイプの種牡馬ではなく、昨年と今年はダートの勝ち星が芝のそれを上回っています。瞬発力勝負では見劣るため、芝の中距離G1ではサンデー系に太刀打ちできず、ここ2〜3年、クラシックで期待できる種牡馬のカテゴリーからは緩やかに離脱していたように思います。

ただ、今年の2歳世代は、繁殖牝馬のラインナップが過去最高といえる水準です。アドマイヤグルーヴ、トゥザヴィクトリー、ローズバド、ダンスインザムード、ダンスパートナー、ダイヤモンドビコー、フサイチパンドラ、マイケイティーズ、クルーピアスター、スティンガー、チューニーといった名の知れた牝馬が集まりました。非サンデー系のなかでは断然トップです。2歳戦の競走成績も過去最高で、アルフレード以外にもサトノギャラント(ベゴニア賞)やフジマサエンペラー(東京スポーツ杯2歳S−2着)などが現れ、残り1週を残して自己最高だった08年の25勝に並び、獲得賞金は同年の2億9165万円を上回り3億円を突破しました。

シンボリクリスエス産駒は総じてダート巧者ですが、決してスピードがないわけではなく、切れる脚がないだけです。平均して速いラップを刻むレースでは無類の強さを発揮します。要するにハイペースに対する耐久力が優れている、ということです。アルフレードは、連勝した1、2戦目とも道中がスローだったため速い上がりを計時しましたが、本質的には今回のようなハイペースの競馬が向いているのでは、と思います。

アルフレードと同じ「シンボリクリスエス×サンデーサイレンス」は、過去に大量のサンプルがあるにもかかわらず、中央の平地重賞の勝ち馬はサクセスブロッケン(フェブラリーS)しかいませんでした。しかも同馬はダートホース。芝では平地重賞の勝ち馬がいないどころかOP特別を勝った馬すらいません。したがって、個人的には芝のレースで重い印を打たないようにしています。

朝日杯フューチュリティS(G1・芝1600m)は、毎年締まったラップになるため、Roberto 系のシンボリクリスエス産駒にとっては好走しやすい条件です。加えてアルフレードの場合、2代母ラトラヴィアータがサクラバクシンオーの全妹である点もハイペースへの適性を感じさせ、伸びのある大きなフットワーク、好調を感じさせる稽古の動きからもそれなりに評価しなければいけないだろうと考え、▲を打ちました。一線級とは初めての手合わせでしたが器が一枚上でしたね。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106321/


シンボリクリスエスは一発長打が期待できる Roberto 系だけに、生涯に一頭ぐらいはクラシックで勝ち負けになる大物を出せるのではないかと思います。それがアルフレードである可能性もあるでしょう。ただ、これから距離が延びてペースが落ちたときにどう対応するのか、といった課題もあります。今回の勝利は完璧なものではありましたが、まだ楽観できるような段階ではないと思います。

アルフレードの母プリンセスカメリアはリビアーモ(府中牝馬S−4着)の4分の3姉で、2代母ラトラヴィアータはサクラバクシンオーの全妹という良血です。最近、サクラハゴロモのファミリーに活気があるような気がします。ミッキードリーム(朝日チャレンジC)やアドマイヤベルナ(三木特別を5馬身差で圧勝)などはこの牝系から出ています。

母プリンセスカメリアは昨年の優勝馬グランプリボスと配合構成が似ています。サクラバクシンオー(=ラトラヴィアータ)とサンデーサイレンスの組み合わせを持つ繁殖牝馬はこれからどんどん増えていくと思うので、それらの身の振り方の参考になりそうです。「バクシンオー×サンデー」は非力で柔らかすぎるところがあるので、シンボリクリスエスの立派な馬格、ダートを苦にしないパワーが合うのかもしれません。将来グランプリボスが種牡馬になった際にもこのパターンは応用できるでしょう。








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