パーフェクト種牡馬辞典


きょうだいで重賞V


 ■11月16日(水)に船橋競馬場で行われた2歳重賞の平和賞(ダ1600m)は、ホッカイドウ競馬所属の牝馬エンジェルツイート(7番人気)が逃げ切って優勝しました。
http://www.youtube.com/watch?v=GhXSTJFQ7xs

10月5日の鎌倉記念(川崎ダ1500m)もホッカイドウ競馬所属のニシノファイターが勝っており、南関東の2歳重賞は北海道勢強し、です。そのニシノファイターは今回の平和賞では4着でした。

平和賞は牝馬のワンツーフィニッシュでしたが、10月12日のハイセイコー記念(大井ダ1600m)も牝馬のワンツーフィニッシュだったので、今年の2歳世代は牝馬上位かもしれません。ちなみにハイセイコー記念を勝ったドラゴンシップは、平和賞ではなく11月11日に行われた牝馬限定のローレル賞(川崎ダ1600m)に回り、難なく快勝しています。エンジェルツイートとドラゴンシップの激突はおそらく大晦日の東京2歳優駿牝馬(大井ダ1600m)でしょう。エンジェルツイートはこのあと南関東に転厩するようです。

エンジェルツイートはタイキシャトル産駒で、半兄は兵庫の雄オオエライジン(黒潮盃、兵庫ダービー、岐阜金賞など9戦全勝)。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009101312/


母フシミアイドルは繁殖牝馬として優秀ですね。現役時代は船橋で走り1戦1勝。2着を9馬身ちぎる大楽勝でした。無事に競走生活をまっとうしていればかなりの活躍が期待できたのではないでしょうか。2代母フシミラッキーは道営の北海優駿(岩見沢ダ2600m)を制しています。

父タイキシャトルはどちらかといえば芝向きですが、配合次第ではメイショウボーラー(フェブラリーS)やサマーウインド(JBCスプリント)のようなダートの猛者も送り出しています。エンジェルツイートは母の2代目に Alydar とブレイヴェストローマンが並び、このあたりがパワーの源です。距離的にはマイル前後がベストでしょう。

■11月12日(土)に仏サンクルー競馬場で行われた2歳重賞のクリテリウムドサンクルー(G1・芝2000m)は、デビュー戦を勝ってここに臨んだ Mandaean(1番人気)が2馬身半差で優勝しました。
http://www.youtube.com/watch?v=K3yYjHcJdqQ

逃げ切った10月16日のデビュー戦(芝1800m)は、鞍上が直線で何度も後ろを振り返り、最後は手綱を抑える大楽勝。その勝ちっぷりと、半姉にサンタラリ賞(仏G1・芝2000m)を勝った Wavering がいるという良血が評価され、ここは圧倒的な1番人気でした。

直線で先頭に立つと、右へ左へ蛇行するというお行儀の悪さを見せましたが、内容的には完勝といえるものでした。
http://www.pedigreequery.com/mandaean2


父 Manduro はドイツで誕生し、フランス移籍後にイスパーン賞(仏G1・芝1850m)、プリンスオブウェールズS(英G1・芝10f)、ジャックルマロワ賞(仏G1・芝1600m)などを制覇。1600mから2400mまで幅広い距離をこなしました。今年の2歳世代が初年度産駒で、秋になっても一向に活躍馬が現れず心配していたのですが、シーズン最後にG1を獲りました。クリテリウムドサンクルーは2000m戦なのでスピード検定としては機能せず、勝ち馬のその後を見るとやや苦戦の傾向が見られます。

前述のとおり Mandaean は半姉にG1馬 Wavering を持ちます。そして、Be My Guest≒Zawaahy 3×2というおもしろいクロスを持つので期待したいところです。来年は2400m路線でしょう。

■土曜日の東京スポーツ杯2歳S(G3・芝1800m)は、雨の影響が勝負を分けそうです。朝方のこの時間から降り始めたので、レース時の馬場状態は重に近い稍重ぐらいでしょうか。内伸びなのか外伸びなのか、前残りなのか差しが利くのか、といった馬場コンディションを確認してから馬券を買いたいところです。

上位人気馬の血統を見ると、上に活躍馬がいるものが目立ちます。中央も地方も、日本も海外も、基本的に良血馬が強い傾向は変わりません。





イモータルヴァースの血統


 これが円高効果なのか、この秋はハイレベルな欧州馬が日本にやってきています。3歳牝馬のイモータルヴァース(Immortal Verse)は欧州マイル路線のトップクラスの1頭です。http://www.pedigreequery.com/immortal+verse



周知のとおり今年の欧州マイル路線は Frankel という怪物が牛耳り、それ以外の馬はどうしても影が薄くなりがちですが、イモータルヴァースは2走前のジャックルマロワ賞(仏G1・芝1600m)で断然人気の Goldikova を差し切り、ビッグネームの仲間入りを果たしました。このときはサプレザ(Sahpresa)にも先着しています。
http://www.youtube.com/watch?v=0NzSuVQ3Kpw

その前走、ロイヤルアスコットのコロネーションS(英G1・芝8f)を後方一気で差し切った際は、同じ3歳牝馬が相手ということもあり、展開や馬場に恵まれた部分があったのかな、という気がしていました。
http://www.youtube.com/watch?v=5Wvqu5Hzl4Q

初の古馬挑戦となった前述のジャックルマロワ賞は、鞍上のGOサインに応えて抜け出すときの脚が目を瞠るほど速く、展開など関係なくこれは相当な器であると認識を改めました。

父 Pivotal は Nureyev 系の名種牡馬で、英愛サイアーランキングでは一桁台が定位置。ベスト5に入ることも珍しくありません。スピードが最大の武器で、スプリンターやマイラーを多く出していますが、母方にスタミナを入れると Sariska(英オークス、愛オークス)のようなクラシックディスタンス向きの産駒も出します。引き出しの多い種牡馬といえるでしょう。
http://www.pedigreequery.com/sariska2



イモータルヴァースの母 Side of Paradise は「Sadler's Wells×Mill Reef」というクラシックタイプ。しかし、イモータルヴァース自身は Sariska のようにはならず、適正距離はマイルに落ち着きました。母は名種牡馬ラストタイクーンの4分の3同血です。

Pivotal 産駒も、その父 Polar Falcon 産駒も、日本に買われて走った数頭は凡庸でしたが、04年の京王杯スプリングC(G2・芝1400m)に出走したUAEのフィートソーファスト(Feet So Fast)は8番人気ながら3着に食い込みました。前肢の掻き込みの強い大型馬ながら日本の馬場にうまく対応しました。
http://www.pedigreequery.com/feet+so+fast



イモータルヴァースは、フィートソーファストとは比べものにならない大物なので、馬場適性さえあればまとめて面倒をみるだけの力はあるでしょう。堅い馬場を走った経験がなく、今回好走するには持ち時計を大幅に詰める必要があります。また、Nureyev≒Sadler's Wells 3×2も軽い馬場に向くクロスではありません。

しかし、勝負どころで繰り出す切れ味は非凡の一語。重たいフットワークではないので、馬場が渋って外差しのコンディションにでもなれば十分適応できるのではないかと思います。買い目から外すのはリスキーです。





ゴール前の決め手非凡ヒストリカル


 ■日曜京都5Rの新馬戦(芝2000m)は、中団追走の▲ヒストリカル(2番人気)が馬群をすり抜けるように伸びて差し切りました。
http://www.youtube.com/watch?v=VIo84EkitNk

母ブリリアントベリーの繁殖成績は非常に優秀で、これまでにカンパニー(天皇賞・秋、マイルCSなど重賞9勝)、レニングラード(アルゼンチン共和国杯)、ニューベリー(京都金杯−2着)などの活躍馬を送り出しています。ヒストリカルを含めて中央で走った13頭中10頭が勝ち上がっているのですから素晴らしい繁殖牝馬です。

ヒストリカルは母が19歳時の産駒。「ディープインパクト×ノーザンテースト」はこれまでめぼしい結果を出していませんでした。新馬戦を勝ったのはこれが初めてです。2代母クラフティワイフのファミリーは、カンパニー、トーセンジョーダン、レニングラード、バトルバニヤンなど、トニービン系との好相性が目立ちます。サンデー系との交配ではダークメッセージ、ニューベリーが出世頭で、いずれも重賞では2着が最高成績です。本馬の父はサンデー系のディープインパクト。それらを上回る活躍を期待したいところです。馬込みに平気で突っ込める精神力、ゴール前の鋭い決め手は非凡な資質を感じさせます。

クラフティワイフに含まれる Mr.Prospector、In Reality、Secretariat、Buckpasser といったアメリカ血統は、いずれも現代を代表する名血であり、ディープインパクトとの相性も悪くありません。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106315/


ただ、この牝系はやや完成の遅いところが見られ、本当に良くなるのは古馬になってから。懸念材料を挙げるとすればそのあたりでしょう。ヒストリカルと同血(父が同じで母同士が全姉妹)のトーセンホマレボシ(トーセンジョーダンの半弟)も近々デビューする予定です。こちらにも注目です。

◎ベールドインパクト(1番人気)は5着。怖がりな面があり、鞍上が馬群に入れない競馬を心がけたため、終始大外を回る競馬となりました。かなりの距離ロスがありながら0秒3差の5着まで押し上げたことを考えると相当な能力の持ち主でしょう。次走は逃げるかもしれませんね。

■日曜京都6Rの新馬戦(ダ1400m)は、中団から徐々にポジションを上げた▲マシュマロ(2番人気)が直線で抜け出しました。注目の白毛馬ということで、ゴール前ではスタンドから拍手と歓声が沸き起こり、大いに盛り上がりました。
http://www.youtube.com/watch?v=3NNVwV1-56w

母シラユキヒメは突然変異で誕生した白毛馬。これまでに産んだ8頭中7頭が白毛馬です。残りの1頭ママズディッシュは芦毛馬で、馬体が灰色なので白毛とは容易に区別できます。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106172/


突然変異の白毛馬はごく稀に誕生します。日本でもハクタイユーやカミノホワイトといったところが知られています。もちろん、日本だけでなく世界各地でポツポツと誕生しており、たとえば White Beauty 系のように数代にわたって白毛を維持しているファミリーもいくつかあります。
http://www.pedigreequery.com/white+beauty


そうしたファミリーの多くは白毛という以外に価値が薄いのに対し、シラユキヒメの系統は高い競走能力を備えています。マシュマロの全姉ユキチャンは8馬身差で圧勝した関東オークス(Jpn2)を含めて3つの重賞を制しました。今回のマシュマロは牡馬相手に2馬身半差の完勝。牝馬同士なら上のクラスでも即通用しますし、いずれは重賞でもやれそうです。





ダイワメジャーのニックス配合ジョーオリオン


 ■土曜東京5Rの新馬戦(ダ1600m)は、◎ジョーオリオン(1番人気)が勝負どころで好位に接近し、残り400mで抜け出すと後続を8馬身ちぎりました。
http://www.youtube.com/watch?v=q66ThY7z4OQ

予想は◎△で馬単2810円的中。『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想文を転載します。

「◎ジョーオリオンは『ダイワメジャー×ジェイドロバリー』という組み合わせ。パワー型のスピードを感じさせる配合なのでダート適性は問題ないだろう。ダイワメジャーはその2代父ヘイローと相似な血の関係にあるドローンやサーアイヴァーと好相性を示している。本馬はヘイロー≒サーアイヴァー3×4。奥がありそうだ。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009100434/



新種牡馬ダイワメジャーは現在22勝。2歳勝利数ランキングでは、先週5勝したディープインパクトに1勝差まで詰め寄られたものの、依然としてトップをキープしています。出走頭数72頭、出走回数190回は断然首位。毎週、新馬戦の予想をしていると、ほとんど無尽蔵のように次から次へとデビューしてくるダイワメジャー産駒に戦慄を覚える瞬間があります。2歳の早い時期からどんどん使えるというのは体質が丈夫な証拠。幼駒時代から幅のあるガッシリとした体形が印象的で、サンデーサイレンスというよりは母の父ノーザンテーストが強く出ているような気がしました。丈夫で能力が高く、芝・ダートを問わないことが分かったわけですから、来春の種付けは盛況でしょう。

現時点で芝連対率は28.3%、ダート連対率は19.4%です。ただ、ここ3週に限ると、芝20.0%、ダート36.4%。2歳戦におけるダートの割合が増えてくるにしたがってダートの成績が上昇しています。芝では1着17回、2着28回と競り負けることが多いのですが、ダートでは1着5回、2着1回と勝負強さを見せています。決め手の有無が問われないからでしょう。

ダイワメジャーの2代父 Halo は、Drone または Sir Ivor とニックスの関係にあります。ジョーオリオンは Halo≒Sir Ivor 3×4ですからセオリーどおりです。



ダイワメジャー産駒はこのニックスが高い確率で成功しています。現時点で母方に Drone または Sir Ivor を持つ馬はJRAで7頭デビューし、6頭勝ち上がっています。日曜東京の赤松賞(2歳500万下・芝1600m)を勝ったトーセンベニザクラもこのパターンです。

Halo は、Sun Princess≒Mahmoud 4×3が配合構成の中核を形成しており、それゆえに代表産駒がことごとく Mahmoud クロスを持つという際立った特徴がありました。サンデーサイレンスも例外ではありません。


そして、ダイワメジャーは4代母 La Menina が Sun Princess≒Mahmoud 2×3ですから、Halo のエッセンスをしっかり継続した配合です。要するに、ダイワメジャーはもともと Sun Princess≒Mahmoud を強化して成立した配合なので、この部分を継続(Drone や Sir Ivor を入れる)した配合が効果的なのでしょう。
http://www.pedigreequery.com/la+menina


現時点で最も成功しているのが「ダイワメジャー×ホワイトマズル」で、3頭デビューして2頭がOP入りを果たし(ダローネガ、トーセンベニザクラ)、1頭が新馬戦を勝っています(ダイワミストレス)。ホワイトマズル牝馬を持っている方はダイワメジャーへGO!という感じですね。

■日曜東京5Rの新馬戦(芝1600m)は、後方を追走した◎アーカイブ(2番人気)が直線で大外を突き抜けました。
http://www.youtube.com/watch?v=CvM16ZFC8f0

予想は◎★で馬単7600円的中。『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想文を転載します。

「◎アーカイブは『ディープインパクト×ロイ』という組み合わせ。母データはアルゼンチンのG1で2着が2回ある。母方にファピアノを持つディープインパクト産駒は、ダノンバラード、ダコール、サイレントソニックなど出走した5頭がすべて勝ち上がっており、新馬戦では5戦5連対とパーフェクト。初戦から動けるだろう。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106244/


先週はディープインパクト産駒が8勝を挙げるという活躍ぶり。なかでも母方に Fappiano を持つアーカイブ、ダノンバラード、ダコールは〔2・0・1・0〕という好成績でした。アーカイブは、稽古では重苦しさが否めなかったのですが、実戦タイプだったようです。

母の父 Roy は、90〜00年代にかけて、南米における最も優れた Mr.Prospector 系種牡馬の1頭でした。チリで9回、アルゼンチンで2回リーディングサイアーとなり、Freddy(亜年度代表馬:G1を3勝)、Barrio Chino(チリ年度代表馬:G1を6勝)、Gran Ducato(チリ年度代表馬:G1を5勝)など多くの名馬を送り出しています。

アーカイブは、ディープインパクトと Fappiano のニックスのほか、Halo≒Sir Ivor≒Gay Hostess 3・5×5、Borealis≒Gay Marcia 6×5などを持ちます。前者の Gay Hostess はダイワメジャーの4代母 La Menina の全姉であり、前述のダイワメジャー産駒のニックスとそっくり同じ構造です。後者は新馬−百日草特別を連勝したベストディール(Borealis≒Sirrima 6×5)を思わせる配合です。


血統屋の電子書籍『種牡馬別好配合馬リスト ディープインパクト編』では○評価、『競馬王のPOG本』の「栗山ノート」でも推奨しました。追ってから味のある馬で、距離が延びても大丈夫でしょう。稽古で動くようになれば一皮剥けるかもしれません。そうなれば楽しみが広がります。





スパッと切れたジョワドヴィーヴル


 土曜京都5Rの新馬戦(芝1600m)は、中団の外目追走の◎ジョワドヴィーヴル(1番人気)が直線で鮮やかに抜け出しました。
http://www.youtube.com/watch?v=9Ff2ZF4Uhjw

今シーズンのPOGで1、2を争う人気馬です。これだけの血統背景ですから当然でしょう。予想は◎○で馬単1100円的中。『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想文を転載します。

「◎ジョワドヴィーヴルは『ディープインパクト×カーリアン』という組み合わせで、トーセンレーヴの全妹、ブエナビスタ、アドマイヤオーラ、アドマイヤジャパンの半妹にあたる注目の良血馬。サンデー系種牡馬を配された兄姉の新馬戦成績は〔3・0・1・0〕。唯一3着だったブエナビスタのレースはいわゆる“伝説の新馬戦”で超ハイレベルだった。通常レベルの新馬戦ならまず取りこぼさない、というきょうだいなので、稽古で抜群の動きを見せる本馬も勝ち負け必至だろう。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106278/



420キロと小柄で、全兄トーセンレーヴによく似た首の低いフットワーク。馬込みに入ると余計小さく見えます。勝負どころで手応えが怪しくなったものの、福永騎手によれば「まだ遊びながら走っていた」(週刊競馬ブック)とのこと。ラストはビワハイジ産駒らしい切れ味でスパッと抜け出しました。血統屋の電子書籍『種牡馬別好配合馬リスト ディープインパクト編』では◎評価、『競馬王のPOG本』の「栗山ノート」でも推奨した馬です。

トーセンレーヴは2月半ばのデビューで、クラシックに間に合わすために無理をせざるを得ませんでした。それよりも3ヵ月早くデビュー勝ちを果たした妹は、余裕を持ったローテーションを組むことができそうです。

ビワハイジが伝える瞬発力は、主に Sir Gaylord に由来していると思われます。Sir Gaylord は抜群の切れ味を誇った Sir Ivor の父であり、瞬発力のお化けだったダンシングブレーヴの血統においても大きな役割を果たしています。レーヴディソールはその母レーヴドスカーが Sir Gaylord 4×4です。ビワハイジは Sir Gaylord の主要な構成要素である Turn-to と Princequillo を継続し、Foreseer≒Sir Gaylord 2×3としています。これが瞬発力の安定供給を可能としている鍵ではないか、と思われます。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1993109481/



ビワハイジの最高傑作ブエナビスタは、Nijinsky 4×3によって底力を獲得しました。瞬発力は往々にして柔らかさを母体とし、そこには非力さも見え隠れしますから、大レース向きの底力や大物感といったものを生み出すには、剛健な血を合わせることが近道です。ブエナビスタはそれに成功しました。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006103319/


ジョワドヴィーヴルはこれとはタイプが異なります。父ディープインパクトはビワハイジとよく似た構成の Alzao を抱えており、Sir Gaylord をはじめとする主要な構成要素をそっくり継続しています。Alzao≒ビワハイジ3×1といってもいいでしょう。この配合は過激です。剛健さは感じられないものの母の圧倒的なポテンシャルでカバーしています。


全兄トーセンレーヴは昨シーズンのPOGにおいて全体の1位指名でした。道悪の日本ダービーで大敗したのは、軟弱な部分が顔を覗かせた結果でしょう。軽い捌きを活かせる馬場なら重賞級ですし、いずれG1でも……という期待を抱かせます。全妹のジョワドヴィーヴルも兄に似たタイプだと思われます。







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